第2章-7 オッカムクオンツ理論書 ── 削ぎ落としの果てに辿り着く「普遍」の正体
序章
なぜ「オッカムクオンツ」なのか
市場に絶対的な普遍性は存在しない。
なぜなら、
相場の構造、自体が変わる可能性があるからです。
なので“条件付き普遍性”の構造 は確かに存在する。
第Ⅰ章 普遍性は「確定」ではなく「率」で扱う
未来の全ケースを検証することは不可能だ。
ゆえに、市場の普遍性を
「確定」として扱うのは誤りである。
確率でしか、扱えない。
第Ⅱ章 変数を減らすほど普遍性率は最大化する
変数(条件)が多いほど、
普遍性率は反比例して下がる。
条件が増えるほど再現性は消える
加工物(インジ)が増えるほど判断は遅れる
判断基準が増えるほど再現性は低下する。
第Ⅲ章|オッカムフィルター:削るための基準
「説明力が同じなら、よりシンプルな構造が正しい。」
これは哲学ではなく、 相場における“生存戦略”だ。
オッカムフィルターとは、 あなたの手法から 削るべき贅肉を見抜くための抽象的なフィルター。
MA(2カウント)
WMA(3カウント)
説明力が同じなら、 2カウントの MA を選ぶ。
これがオッカムフィルターの本質。
第Ⅳ章|四本値という純度100%のデータ
市場が唯一生み出す、
加工されていない生の情報。
それが 四本値(OHLC)。
インジケーターも複雑な条件も、
すべては四本値から作られた “後付けの影” にすぎない。
第Ⅴ章|条件付き普遍性:市場の“ほぼ普遍”の構造
完全な普遍性は存在しない。
しかし、抽象度を極限まで上げると、
条件付き普遍性 が見えてくる。
どの時間軸でも
どの銘柄でも
どの相場環境でも
一定の条件下で繰り返し現れる構造。
優位性の源泉は、この“ほぼ普遍”を特定することにある。
第Ⅵ章|妥協点:個人ごとに異なる最適点
削りすぎればシステムは壊れ、
削らなすぎれば普遍性率は落ちる。
この間にある最適解が 妥協点。
経験、性格、時間軸、リスク許容度。
これらによって妥協点は変わる。
正解はない。 しかし、
自分の妥協点を自分で決めた者だけが、
相場で迷わず引き金を引ける。
第Ⅶ章|オッカムクオンツの最終形態
オッカムクオンツトレーダーは、
次の5つに収束する。
変数を意識している。
条件付き普遍性率を念頭に置いている
四本値の純度を出来るだけ落とさない
自分の妥協点を理解し、ロジックと信頼関係を築いている。
これが、削ぎ落としの果てに辿り着く“静寂”。
考察|オッカムクオンツという「退屈」への招待状
変数を削り、
純度を薄めないことで普遍性率を維持する。
その結果、
トレードから「予測の興奮」や「ギャンブルの刺激」は消える。
残るのは、
条件付き普遍性に基づく
優位性を淡々と執行するだけの
極めて事務的で退屈な作業
しかしその退屈こそが、
市場の物理法則と完全に調和している証拠である。
「シンプルであることは、複雑であることよりも難しい」 ──ダ・ヴィンチ
それを相場で体現する者。
それが オッカムクオンツ。
そしてその姿は、
まさに “知的なネテロ” 状態。
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