退職時に残業代も回収した。職場の理不尽を無効化するExcel&Word記録術
この記事は、職場の理不尽に悩みながらも「私が気にしすぎているせいかも」と自分を責めてしまう人のためのものです。
私が実際に使ったExcelやWordの記録を公開しながら、言い逃れできない証拠にするための5つのポイントを解説します。
法的助言ではありませんが、私が自分を守り抜いた具体的な防衛術をお届けします。
この記事でできるようになること
「言った・言わない」の水掛け論を防ぐ、Excel記録の具体的な書き方がわかる
理不尽な指示のタイミングまで記録できる、日誌(Word)のつけ方がわかる
場所・時間・CC・体調・移動という5つの視点で、後から効力を持つ記録が作れるようになる
実際に労災申請・残業代請求に使った記録の"生きた実例"を見られる
読了後の状態
「なんとなくメモしていた」状態から、「これは証拠になる」記録のつけ方に変わる
そのまま使える「あなたを守る業務記録シート」(購入者特典・Googleスプレッドシート)を持ち帰れる
向いている人
すでに違和感メモや簡単な記録を始めていて、次の段階に進みたい人
労災申請や退職時の交渉など、今後"証拠"が必要になるかもしれない人
向いていない人
まだ記録を始めたばかりで、もっと簡単な一歩から試したい人(その場合は「違和感メモ雛形セット」の方が向いています)
「髪切った?」だけでセクハラになる時代に、「お尻が大きいなぁ」と言い放つ上司
入社してすぐ、上司Aから「まず6社の書類をすぐ作成してほしい」と言われていました。
でも、直接の担当である上司Bは「まあ、まだ大丈夫ですけどね」と。
私はそれを信じていました。それに、仕事は外国人の情報を入力するだけで、ほかに何かあるか聞いても「特に大丈夫です」と言われ、暇をしている時間の方が多かったです。最初の3週間は、ホントゆったりと過ごしていました。
ゴールデンウィークの前までは。
でも、すぐに思い知った。
採用面接のとき、上司Aは「上司Bが担当していて引き継ぎがある。詳しいから知識がなくても問題ないよ」と言っていました。けれど実態は、上司Bは期限を守れず、大量の仕事を放置しても自覚が全くない人だった。しかも、そのことを知り、またクレームを受けたことがありながら、黙っていた上司Aによって、私はその山のような仕事をすべて回されることになったんです。
上司たちの仕事への姿勢や価値観は、真っ黒でした。
書類はいい加減に書いて申請してもバレない
制度のことは知らないし、知ろうともしない
法律を破って捕まるのは、ただ運が悪いだけ
セクハラは外国人には適用されない
これまでの転職経験から、職場ごとにグレーゾーンがあることは知っていました。でも、ここはグレーじゃない。真っ黒だ。
そう決定づけたのは、通訳の女性に対して放たれた、上司Aのとんでもない言葉でした。
「○○(呼び捨て)は、お尻が大きいなぁ」
朝っぱらから、お酒ひっかけてきてるのか?ここは居酒屋か?
「髪の毛切った?」だけでもセクハラと言われる今の時代に、あまりにも衝撃的な言葉でした。
私が固まっていると、上司Aは「こんなこと日本人に言ったらすぐセクハラって言われちゃうけど」と、取ってつけたような言い訳をしていました。
愕然とするほど時代錯誤。
「やばいな、ここ。完全に、おかしな場所だ」。
ここで本気で組織の異常さに気づいたのです。
はじまりは、ただの「箇条書きの仕事メモ」だった
「このままではまずい」と思ったものの、最初から裁判や労災を見据えた完璧な証拠を残そうとしていたわけではありません。
本当に、ただの仕事のメモでした。
最初の丸投げされた仕事がようやく一段落したとき、「今度はちゃんと期限を決めて回していけるように」と、自分のために書き留めていたものです。
どの会社の書類を作ったのか
どこにメールをしたのか
誰から電話がかかってきたのか
その程度の情報量。ただの箇条書きでした。
まさかこの時は、そんな「自分のための業務メモ」の書き方ひとつで、後に自分を救えるかどうかの瀬戸際に立たされるなんて、思いもしませんでした。
感情の主観を捨てて、第三者が見てもおかしい「事実」を揃える
上司たちや、この組織自体への不信感は、日に日に強まっていきました。
次第に私は、「この人たちは何かあれば私を助けるどころか、私を生贄にして自分たちは生き残るつもりだ」と確信するようになります。
あまりにもいい加減な指示や対応の裏には、「責任を押し付ける相手(私)がいるなら、自分たちは無責任にやっても痛くも痒くもない」という本音が透けて見えていたから。
そのことに思い至った瞬間、何度目かの「ヤバいな」が頭を駆け巡った。
私は事務員として書類を作成している。もし後から「勝手な判断で書類の偽造をやっていた」と、すべての責任を私になすりつけられたら、私一人が悪者にされて終わってしまう。
「自分の身は、自分で守るしかない。」
そう決意してからは、記録のつけ方を根本から変えました。それまでは単に出来事がわかる程度の箇条書きでしたが、法律や制度の知識も調べ、なぜ上司の指示が「問題」なのかがわかるように補足していきました。
ここで一番大切にしたのは、「感情という主観」を一切入れないことです。
悔しい、悲しい、腹が立つ。その気持ちをそのまま書いても、組織や第三者から見れば「ただの個人の感想(愚痴)」として片付けられてしまいます。だからこそ、客観的に見て明らかにおかしなレベルの指示であることが伝わるように、出来事の流れ、交わされた正確な言葉(メールやSkypeの証拠保存)を淡々と「事実」として積み上げました。
主観を捨て、言い逃れできない「事実」を揃える。
では、私が実際にどのようなシートを使い、ハラスメントや理不尽な責任転嫁を無効化する記録を残していったのか。その具体的なExcelやWordのメモの取り方、日時・場所・相手の言葉を「武器」に変えた5つのポイントを、実際の私の防衛日誌をベースに、ここから詳しくお伝えします。
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