海外から日本のゲームにつながらない。「日本のVPN」でも解決しないときの“自宅回線経由”という方法
日本でいつも遊んでいるオンラインゲーム。
海外出張や旅行にPCを持っていき、ホテルからいつものようにログインしようとしたら、突然つながらない。
あるいは、追加の本人確認を求められたり、ログインが一時的に制限されたりする。
そんなとき、
「日本のVPNサーバーにつなげばいいのでは?」
と考える人も多いと思います。
確かに、日本のVPNサーバーを経由すれば、ゲーム側から見える接続元を日本のIPアドレスにできる場合があります。
ただ、ここには意外な落とし穴があります。
「日本のIPアドレス」と「普段使っている日本の自宅回線」は、同じものではありません。
海外へ行っただけで、接続環境は大きく変わる
普段、自宅からゲームをしているときの通信はシンプルです。
自宅 → 日本のISP → ゲーム
ところが海外へ行くと、
海外ホテル → 現地ISP → ゲーム
になります。
ユーザー本人もアカウントも同じなのに、ゲーム側から見ると接続元の国やIPアドレスが大きく変わります。
オンラインゲームやサービスでは、不正アクセス対策として、こうした接続環境の変化をチェックしている場合があります。
実際、一部のオンラインゲームでは、普段と異なるIPアドレスやVPNからのアクセスなど、複数の要因をもとにセキュリティ上のログイン制限が行われる場合があります。
正規ユーザーが一時的に海外へ出張・旅行しているだけでも、接続環境そのものが変化することには変わりません。
「だったら日本のVPN」で解決する?
そこで次に考えるのが、日本にあるVPNサーバーです。
海外 → 日本のVPNサーバー → ゲーム
これなら、少なくともインターネットへ出る場所を日本にできる場合があります。
ところが、ここでもう一つ違いがあります。
一般的な商用VPNの出口は、自宅のような一般家庭のインターネット回線ではなく、データセンターなどのIPアドレスである場合があります。
また、サービスによってはVPNからのアクセス自体がセキュリティ判定の材料になることもあります。
つまり、
「海外IPだから、日本のVPNに変えれば必ず解決する」
とは限りません。
もう一つある。「日本の自宅回線を使う」という方法
ここで発想を少し変えます。
日本にある「VPNサーバー」をインターネットの出口にするのではなく、
普段使っている日本の自宅回線そのものを出口にする
という方法です。
通信経路はこうなります。
海外 → VPN → 日本の自宅 → Internet → ゲーム
ゲーム側から見える**インターネットの出口(Internet Exit)**は、VPN事業者のサーバーではありません。
自宅で契約しているISPの回線です。
つまり、
日本VPN:海外 → VPN事業者 → ゲーム
に対して、
自宅経由:海外 → 自宅 → ゲーム
という違いがあります。
単に「日本のIPアドレスを使う」のではなく、日本で普段使っている自宅回線を海外からインターネットの出口として使うわけです。
でも、自宅VPNを作るのが大変
理屈としては、自宅にWireGuardなどのVPNサーバーを置けば実現できます。
ところが実際にやろうとすると、ここで別の問題にぶつかります。
IPv4 over IPv6で自由にポート開放できない
CGNAT配下になっている
マンション一括回線で上流ネットワークを触れない
固定IPv4がない
DDNSやルーターの設定が必要
WireGuardを正しく設定していても、そもそも外から自宅へパケットを届けられなければ接続できません。
そこでHomeGrid VPNでは、自宅側で外からのVPN接続を直接待ち受ける構成を採用していません。
HomeGrid VPNなら、ポート開放なしで自宅回線へ
HomeGrid VPNでは、自宅側のApplianceからCloud Hubへ先にOutbound接続しておきます。
海外 → Cloud Hub ← 自宅Appliance
外から自宅へ直接接続するのではなく、自宅側からCloud Hubへ先にトンネルを確立しておく構成です。
そして海外からの通信をCloud Hub経由で自宅へ戻し、自宅のルーターからInternetへ出します。
海外 → Cloud Hub → 自宅Appliance → 自宅Router → Internet
そのため、自宅側でポートを開放する必要がありません。
固定IPv4やDDNSも不要です。
自宅側でやることもシンプルです。
余剰PCやミニPCへHomeGrid VPN Applianceをインストール
画面を見ながらダッシュボードのトークンを入力
自宅ネットワークへLAN接続
Applianceのインストールからアクティベートまでは約10分。
海外へ着いたら、専用アプリから接続します。
ただし、ゲームのPingが速くなるわけではない
ここはゲーム用途では重要です。
自宅回線を経由することに、ゲームのPingを改善する効果があるわけではありません。
海外からCloud Hubを経由して日本の自宅へ戻るため、ゲームサーバーへ直接接続する場合より経路が長くなり、一般に遅延は増えやすくなります。
そのため、わずかな遅延が勝敗に影響するFPSや対戦格闘ゲームなどでは、自宅経由VPNが適さない場合があります。
HomeGrid VPNをゲーム用途で使う場合のポイントは、
「ゲームを速くすること」ではなく、「海外から日本の自宅回線をインターネットの出口として使えること」
です。
「日本VPN」と「日本の自宅回線」は別物
海外から日本のゲームにつながらないからといって、すべてのケースが自宅VPNで解決するわけではありません。
ゲームによっては海外からの利用自体を制限している場合がありますし、VPNの利用について独自のルールを定めているサービスもあります。
自宅回線を経由すればアカウント制限を回避できる、BANされない、という話でもありません。
各ゲーム・サービスの提供地域や利用規約には従う必要があります。
それでも、
「日本のVPNサーバーを使いたい」のではなく、「海外から普段の日本の自宅回線を使いたい」
という場合には、自宅経由VPNという選択肢があります。
そして、そのためにポート開放や固定IPv4、DDNSと格闘したくない。
HomeGrid VPNは、そんな用途のために自宅回線を海外から手軽に使えるところまでをパッケージ化しています。
対応環境やセットアップ方法は、HomeGrid VPN公式サイトで確認できます。
※各ゲーム・サービスの海外利用、VPN利用、提供地域に関する規定は異なります。本記事は地域制限や利用規約の回避を推奨するものではありません。利用前に各サービスの最新の利用規約・サポート情報をご確認ください。
