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cozy_quokka1514
詩 本音の泉
もはや自分は、本音を言うことしか出来ません。
それ以外のことは、何も出来ません。
自分に備わっているこの口は、もはや、自分の内側で確かに根ざしている本音しか、決して述べることが出来ません。
この自分の口が、空に向かって開く花だとして、自分はその頂上にまで繋がっている、茎を経由して植物の生命の根源まで下っていった先の、根っこのようなものしか、述べることが出来ません。
自分は結局、自分の内側にある本音の泉から、こんこんと湧き出したものしか、述べることが出来ません。
それは言葉ではありませんが、それはやがて口先で言葉となって、自分の元から離れていきます。
自分は、幼少期よく行った水源の奥底で、こんこんと湧き出す透明な水源を、思い浮かべます。
完全に静止しきった水の世界の中で、水の底に点々と分布する小さな水源が、全く音を立てないものの、ぼこぼこ、と聞こえそうな音でもって、静かに、しかし確かに、奥底から湧き出してきます。
そんな澄み切った透明な湧き水こそが、自分の本音の泉から湧き出てくるものなのです。
それらしかもはや、自分の口からは出ていかないのです。
自分の言葉はもはや、自分の内側に根ざした本音の泉にしか、付与してくれないようです。
自分はもはや、本音をありのままに言うことしか出来なくなってしまったのです。
