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詩 心の軌跡

 今までずっと歩いてきた。

どこを歩いていたのかは分からない。

生きるということは、道なき道を歩くことだった。

先に何かがあるのかも分からなかった。

しかしそれでも、歩き続けた。

そして、歩いたという事実は、確かにあった。

今の自分の後ろにある、今までの人生の足跡を、線にしてみたら、どんな形になるだろうか。

きっと、ぐにゃぐにゃと曲がりくねった道になるだろう。

今まで、楽しいこともあったが、苦しいこともあった。

楽しいときにはうきうきと一直線で闊歩するものの、苦しいときには身体を狼狽えさせながら歩いた。

しかしいずれにしても、自分は歩くことを止めなかった。

そうして出来上がった軌跡は、自分の人生の証拠だ。

そしてそれは、まさしく自分の心によって人生を生き抜いたという、心の軌跡そのものだ。

仮に自分が、何も遮るもののない広大な草原の、先へ先へと伸びているけもの道を歩き続けているとして、ふと後ろを振り返ったら、そこには途方もない道程が続いている。

それこそが自分自身だ。

周囲で、長く伸びた草草が、青空から注がれる光を受けて青々と輝きながら、風を受けて揺れ動く中、自分は、踏み固められた錯綜した心の軌跡を目の当たりにし、これこそが生きるということなのだと、実感する。

今までいろいろなことがあった。

これからも自分は歩いて行く。

この先の人生においても、自分はいろいろな感情の動きを経験する。

心がある限り、心の軌跡の成長に終わりはない。

それはさらに長く、複雑に伸びていく。

自分は、生きていくというそのものの力を信じて、そして将来の心の軌跡がさらに伸びていくことを信じて、これからもずっと歩き続けたい。

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