AIで調べれば済む時代に、それでも物語を書いた理由|サビアンシンボルのこと
サビアンシンボルをテーマにした短い物語を書いています。
「静かな夜の小さな旅」というタイトルです。
そもそもサビアンシンボルって何?
そう思われるかもしれません。
12星座(各30度)の全360度それぞれに与えられた「1度ごとの意味」を詩文のようなキーワードで表現した占星術の体系です。
例えば、星占いで牡羊座の人。
実際は牡羊座の〇〇度生まれと細かく分けられます。
同じ星座でも、生まれた時間によって、1度〜30度に振り分けられ、その性質は各度数て全然違うわけです。
テレビや雑誌で見る星占いが当たらないと思われる理由もそこにあります。
意味や歴史は、すぐに手に入る時代です。
それでもなお、言葉にしきれない余白のようなものに私は惹かれてしまうことがあります。
サビアンシンボルもまさに、それでした。

そこには説明を超えた、不思議な象徴の世界が広がっています。
そしてなぜ、物語として書きたいと思ったのか。
この不思議な象徴世界の感覚を、物語というかたちに落とし込むことで、サビアンシンボルを知らない方にも、興味はあるけれど難しそうだと感じている方にも、やわらかく届くのではないかと思ったからです。
私自身、サビアンシンボルを通して、人生に起こる出来事へ新しい意味を見出し、進む理由や自分の物語を見つめ直してきました。
だからこそ、この象徴たちを知識としてではなく、誰かが自分自身の物語を歩くための灯りとして届けたい。
そんな想いから、サビアンシンボルを物語というかたちで綴り始めました。
サビアンシンボルのような抽象的なイメージは、そのままだと少し遠く感じられることがあります。
けれど物語の流れや情景を重ねていくと、不思議と「理解する」よりも「感じる」に近づいていく気がしました。
──これを物語にしてみたら?
そんな小さな衝動から、この試みは始まっています。
意味を説明したいというよりも、その世界に触れてみたい。
象徴を解説するのではなく、ひとつの風景として残してみたい。
これは、私の好奇心から始まった小さな記録です。
サビアンシンボルは360個あります。
先は長いです。
順番に、気ままに。
静かな夜の小さな旅を続けていこうと思います。
はじまりの海
