タロットは「直感」だけではない。作業療法士だった私が考える「理論」とは
「タロットは直感がすべてなのでしょうか?」
初心者の方が学び始めると、「まずは理論を学びましょう」という言葉を耳にすることがあります。
でも、「理論」とは一体何を指すのでしょう。

私は16年間、作業療法士として働いてきました。
医療の現場では、「なんとなくこう思います」では通用しません。
「なぜそう考えたのか。」
その根拠を、評価や所見をもとに説明する必要があります。
そこで使っていた考え方の一つが、SOAPという記録方法でした。
* S(Subjective):本人の訴え
* O(Objective):客観的な事実
* A(Assessment):評価・考察
* P(Plan):今後の方針
私はタロットを学び始めたとき、この流れにどこか似ていると感じました。
相談内容を聞き(S)、出たカードという事実を確認し(O)、カード同士の関係から意味を考察し(A)、最後に相談者さんへ今後の指針をお伝えする(P)。
もちろん、医療と占いは別のものです。
しかし、「根拠を積み重ねて一つの結論を導く」という思考の流れは、とてもよく似ています。

一昨日鑑定したものです🔮
例えば恋愛相談で、
「彼から連絡は来ますか?」
という質問があったとします。
スリーカードで、
🔮 過去:カップの6
🔮 現在:ソードの4
🔮 未来:ワンドの8
が出たとします。
カードを見て、
「未来にワンドの8が出たから、急展開という意味で早く連絡が来そう。」
と答えることもできます。
もちろん、それも一つの読み方です。
一方で、「理論」を意識すると、このように考えていきます。
まず、カップの6は、過去のつながりや懐かしさ、相手があなたを思い出している可能性を示します。
現在のソードの4は、今は動きが止まっている状態。相手が考えを整理していたり、距離を置いていたりする時間なのかもしれません。
そして未来のワンドの8は、スピードや連絡、物事が一気に動き出すことを表すカードです。
この3枚をつなげると、
「過去のご縁は残っているものの、今は動きのない時間。ただ、その停滞が終わると、一気に連絡や進展が訪れる可能性があります。」
というように、カード同士の流れを根拠として読み解くことができます。
このように、
カードを根拠として筋道を立てて伝えられるようになることが、「理論を学ぶ」ということなのではないかと私は考えています。
もちろん、これはあくまでも一例です。
同じカードでも、質問内容や周囲のカードによって解釈は変わります。
また、タロットの理論は、それだけではありません。
カードにはカバラや西洋占星術、数秘術、四大元素、心理学など、さまざまな考え方が結び付けられています。
それらの背景を知ることで、一枚一枚のカードの意味だけではなく、「なぜそのような解釈になるのか」という理解も深まっていきます。
タロットには、直感も大切です。
しかし、その直感をカードの象徴や配置という「根拠」で支えることができると、リーディングには一貫性が生まれます。
作業療法士時代も、「なんとなく良くなりそう」では記録を書きませんでした。
評価という根拠があり、その根拠をもとに考察し、支援方針を立てます。
タロットも私にとっては同じです。
カードを根拠として、筋道を立てて読み解いていく。
その積み重ねが、「理論を学ぶ」ということなのだと思っています。
私は「直感派」と「理論派」は、対立するものではないと考えています。
直感は、リーディングの入り口。
理論は、その直感を相談者さんへ分かりやすく伝えるための言葉。
この二つが合わさることで、より深く、納得感のあるリーディングになるのではないでしょうか。
私は今でも、作業療法士時代の「仮説を立て、根拠を集め、考察する」という思考を、タロットリーディングにも活かしています。
私にとってタロットは、「勘」だけで答えを出すものではありません。
カードから直感的に感じ取ったことを整理し、状況を読み解き、より深く理解するためのツールでもあるのです。
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次回の記事では…
では実際に、カードを見て「どのように根拠を組み立てていくのか」
今回の記事でも既に少し触れましたが、
カード同士の関係性や、私がリーディングで意識している考え方を、
例を交えながら、より具体的にご紹介したいと思います。
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前回の記事、「ズッキーニその後②」
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