総合職・事務職の仕事を属人化させないために

社会に存在する仕事は、簡単に分類すると4つに分けられると考えています。(下記図を参照) 完全な持論です。

図 仕事の4分類

仕事の属人性と仕事の代替性。2つの要素の高低を基準に分けました。
それぞれの仕事の特徴は下記の通りです。
①属人性(高)×代替性(高)
⇒仕事の進め方が複雑で、理解に時間がかかるものの、
理解すれば誰でもこなせる。総合職・事務職。
②属人性(高)×代替性(低)
⇒職人の仕事。簡単には身につかないスキルが求められる。
カリスマ営業マン・高級ホテルのシェフ・研究職など。
③属人性(低)×代替性(低)
⇒独占資格が必要な仕事。医者、公認会計士、行政書士、薬剤師など。
④属人性(低)×代替性(高)
⇒仕事の進め方が単純で、教わればすぐこなせるようになる。
小売店・飲食店のアルバイト、製造工程、運転手など。

属人性が高いだけ、代替性が高いだけなら、
ワークエンゲージメントの低さへ影響を与えません。
問題は属人性と代替性が掛け合わさることです。
どちらも高いために、都合良くこき使われてしまいます。
「お前じゃないとこなせない。」とがんじがらめにされた挙句、
「お前の代わりはいくらでもいる。」と捨てられます。
代替性が低ければ、労働者側のペースを確保できますが、
そうではないと、泥んこまみれにさせられます。

総合職・事務職の成果とは、肉体労働とは異なり、仕事の進め方が目に見えづらいです。
頭の中で処理したものを繋げた集合体ですからね。抽象的です。
ただし、仕事をこなしていれば、
複雑で分かりづらいフローを、無意識のうちに理解できます。
このプロセスは、バスケやサッカーの練習と似ているとも言えます。
そうなると、「仕事を目で見て覚えろ、体で覚えろ。」の世界となってしまいます。

とはいえ、総合職・事務職の仕事は、職人の技術や感覚は求められません。
マネジメント以外の仕事は、誰がこなしても、一定の成果を出せることが大切です。属人性を排除しなければなりません。
職人でもないのに、人が仕事に結びつくという(日本の大企業が大好きなメンバーシップ型雇用)考え方がおかしいのです。

属人化を脱却するために必要なアクションは、複雑なフローを言語化することです。抽象的なまま放置してはいけません。
図でもマニュアルでも良いから、自分の仕事を分かりやすい言葉で表して、組織全体で共有できる状態にします。
日々なんとなく仕事をこなしていて、
感覚的に処理しているようでは、言語化は難しいです。
1つ1つのタスクを細かく分解して、When・What・How、そしてWhyを考えながら、自分の仕事を意識的に振り返る必要があります。
進め方だけはもちろん、タスクが発生する理由も把握すると良いでしょう。
自分が担当している仕事だけでなく、組織全体・会社全体といった広い範囲で、各々の仕事が持つ役割が見えてきます。

私が仕事を属人化させたくない理由は、
何でもかんでも自分で処理せざる負えなくなり、仕事の範囲が無限に拡がるからです。
できる限り仕事には束縛されたくありません。(嫌いな仕事ならなおさら)
何かあって自分が不在で、他のメンバーが代わりに仕事を進められないと、色々な面倒ごとを招いてしまいます。

私は「自分がいつ死んでも、顧客や会社に影響が出ないこと」を
モットーに仕事へ取り組んでいます。

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