人が生きる理由
陽が沈みかけている。
夕方5時25分。
あったかい緑茶を淹れる。
仕事しながら飲んでも良いのだが、
ちょっと手を休めよう。
窓から街を見ながら緑茶を啜る。
小学生が歩いている。
白線をたどって歩いている。
標識のポールにぶつかる。
何事もなかったかのように、
また白線をたどって歩いていく。
真っすぐ歩き続けて、
見えなくなった。
玄関から家のご主人が出てくる。
抱っこ紐で赤ちゃんを連れて。
右手にわんちゃんのリード。
左手に携帯。
角を曲がって歩いていく。
見えなくなった。
街の小さな車屋さんの作業員が、
タバコを吸いながら店内から出てくる。
車のドアを開けては閉め、
窓を開けては閉め。
最終確認を行っている。
(勝手な妄想である)
納得がいき、店内へ戻っていく。
警備員のおっちゃんが仕事を終え、
自転車で帰路についている。
買い物を終えたおばちゃん自転車とすれ違う。
仕事を終えたお兄さんが、車で月極駐車場へ戻ってきた。
置いていた自転車に乗り換え、帰宅する。
人それぞれに生活がある。
人それぞれの一日がある。
マルチタスクで大変な人。
目の前の事で手一杯の人。
真っすぐ自分が決めた道を突き進む人。
休む人。
働く人。
家族の生活をまわしている人。
家に帰る人。
これから働く人。
後一仕事して帰る人。
誰かひとりが欠けても、
社会はまわるし、
明日もやってくる。
でも、
一人一人が私の全てなのかもしれない。
とふと思う。
誰かひとりが欠けても
私の生活は変わらない。
でも、
一人一人が私にとっても生きる意味なのかもしれない。
だって。
この世界に、
たった一人で生きていたって、
喜びも悲しみも生まれない。
物理的に、
食べ物を生産する人や、医療従事者なしに
人は生きてはいけない。
と意味ではなく。
生きる理由のない人生に、
人は1秒だって耐えられないと思う。
なんとなーくそんなことを考えているうちに
緑茶を飲み干した。
さあもう一仕事だ!
なんて、
手を止めて緑茶を啜ることで、
ちょっとエモい記事ネタを仕入れられた。
いいなと思ったら応援しよう!
そんなまさかチップでの応援までは欲張りすぎですよね…?
でももし頂けるなら、noteにこの身を捧げます!