地域を元気にするには「地域のもの」が必要だと思っていた。
先日、AI×SNS体験会を開催しました。
参加してくれた一人の方との出会いが、僕の考え方を大きく変えてくれました。
その方は、インドネシアで森林が失われていく現実を目の当たりにし、その森を守る活動を続けています。
日本へ戻り、日本の果実とインドネシアのスパイスを組み合わせた「森のコーラ」を開発し、その商品を購入することが、現地の森林保全につながる仕組みをつくっていました。
遠く離れた国の人たちを、日本にいながら支えている。
その姿を見て、僕は素直に「すごいな」と思いました。
でも同時に、こんなことも考えていました。
「それはインドネシアだからできることじゃない?」
大紀町には第一次産業があります。
牛乳もある。
牛肉もある。
ごま油もある。
でも、その種類は決して多くありません。
だから僕は、
「地域を元気にするには、その地域ならではの商品や特産品が必要なんじゃないか。」
そんな固定観念を持っていました。
そして、
「大紀町だけで何か新しいものを生み出すのは難しい。」
そう思っていました。
でも、その考えは少しずつ変わっていきました。
ふと、自分たちの暮らしを見渡してみたんです。
朝飲むコーヒーは海外から届いています。
スマートフォンも海外で作られています。
服も、食べ物も、日用品も。
気付けば、僕たちは世界中の人たちに支えられながら暮らしていました。
つまり、大紀町も、日本も、助ける側であると同時に、助けられる側でもある。
今まで当たり前すぎて気付かなかった、その事実に気付かせてもらいました。
そう考えた瞬間、自分の中にあった一つの思い込みが消えました。
「大紀町を元気にするには、大紀町産にこだわらなければならない。」
そんな決まりは、どこにもありませんでした。
そこで、もう一つ考え方を変えてみました。
地域の魅力は、「もの」だけなんだろうか。
僕が本当に魅力を感じるのは、その土地で頑張っている「人」なんじゃないか。
挑戦している人。
技術を持っている人。
面白い発想をする人。
誰かのために行動している人。
そんな人たちと出会い、一緒に何かを生み出していく。
そこから新しい価値や物語が生まれ、地域の中で循環していく。
そんな未来の方が、僕はずっとワクワクしました。
AI×SNS体験会は、AIの使い方を学ぶ場として始めました。
でも、一番大きな学びをもらったのは、主催した僕自身だったのかもしれません。
あの日、教えてもらったのは、地域づくりの方法ではありませんでした。
「助ける側」と「助けられる側」は、一方通行ではないということ。
その視点を知ったことで、僕の中にあった固定観念が少しずつほどけていきました。
これからは、「地域に何があるか」だけではなく、
「地域にどんな人がいて、誰とつながれるのか。」
そんな目で、大紀町を見ていこうと思います。
そして、その大切なことを気付かせてくれたのが、里穂さんでした。
本当にありがとうございます。
この出会いを大切にしながら、これからもたくさん学ばせてもらいたいと思っています。
僕も大紀町という場所で、小さくても誰かの役に立つ循環をつくっていけるよう、一歩ずつ行動していきます。
