大紀町から、何かを生み出したくなった。
最近、ずっと考えていることがあります。
「大紀町から、新しい何かを生み出せないだろうか。」
そのきっかけは、一つではありません。
いろいろな出会いや出来事が、少しずつ自分の考えを変えてくれました。
最初は、「地域には特産品が必要だ」と思っていました。
大紀町の名物になるものはないだろうか。
野菜や果物、加工品、工芸品…。
いろいろ調べました。
でも正直に言うと、「これだ!」と思えるものは、なかなか見つかりませんでした。
もちろん魅力的なものはあります。
でも、全国に誇れる特産品を新しく作ろうと思うと、簡単な話ではありません。
「モノ」で勝負するのは難しい。
そんな壁を感じていました。
そんな時に出会ったのが、村田里穂さんでした。
里穂さんは、インドネシアの森を守る活動をされています。
最初は「環境保全の活動をしている人」という印象でした。
でも話を聞くうちに、その仕組みに衝撃を受けました。
インドネシアのスパイスを仕入れ、日本の果実と組み合わせてクラフトコーラをつくる。
その売上が、またインドネシアの森を守る活動につながっていく。
助ける人と助けられる人が分かれているのではなく、みんなが支え合う循環ができていました。
その時、ふと思いました。
大紀町だって、たくさんの地域に支えられている。
建築資材も、食べ物も、日用品も、自分たちだけで暮らしているわけではありません。
「地域を元気にしたい」と言いながら、受け取ることばかり考えていなかっただろうか。
だったら、大紀町からも何かを届けたい。
何かを生み出したい。
そんな気持ちが芽生えました。
でも、また壁にぶつかります。
「何を作る?」
特産品?
野菜?
加工品?
考えても答えは出ませんでした。
そこで視点を変えてみました。
地域づくりには「モノ・コト・ヒト」という言葉があります。
モノが難しいなら…。
ヒトから始めればいいんじゃないか。
そう思えたんです。
その時、真っ先に思い浮かんだのが、今井製材所の今井さんでした。
「この人となら、何か面白いものが作れるかもしれない。」
まだ完成形は見えていません。
でも、不思議とワクワクしています。
地域の未来は、最初から特産品があるから生まれるのではなく、
人と人が出会い、一緒に挑戦することで生まれるものなのかもしれません。
だから僕は今、大紀町から"何か"を生み出したいと思っています。
その"何か"が、地域の外へ届けられ、また誰かの役に立ち、いつか大紀町へ返ってくる。
そんな循環を、この町から始めてみたいと思っています。
