『第3回』リンが高い・低いとどうなるのでしょう?
おはようございます。腎臓内科の水野腎臓といいます。
今日は「リン(P)」のお話、第3回目ですね。
今日はリンが高い・低いとどうなるのでしょう?
についてお話します。よろしくお願いします。
3.リンが高い・低いとどうなるのでしょう?
その他の電解質と同じように体内のリンも適性値があります。
高すぎても低すぎてもよくありません。それぞれ解説していきましょう。
3-1 高リン血症(おおむね 4.5 mg/dL超)
高リン血症は多くの場合「無症状」ですが、進行すると以下の問題を起こします。
①低カルシウム血症:テタニー、末梢のしびれ
②皮膚掻痒感:Ca-P結晶の沈着によるかゆみ
③二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT):PTH高値、骨の脆弱化(腎性骨症)
④血管・弁膜の石灰化:動脈硬化→心筋梗塞・脳卒中リスク増大
CKDG3b〜G5では基準値を超えると高リン血症と考えます。透析患者では、血清リン高値が総死亡・心血管死亡と強く関連することが疫学研究で示されています。このため、リンの管理は健康を維持するためにとても重要です。
3-2 低リン血症(2.5 mg/dL未満)
軽度なら無症状のことが多いですが、重度(1.5 mg/dL未満)では以下の症状が問題になります。
①筋力低下・横紋筋融解・呼吸筋麻痺
②溶血性貧血
③意識障害・痙攣
④心不全・不整脈
長期的には骨軟化症・骨粗鬆症のリスクとなります。
CKDの患者さんでは「高リン」の方が話題になりがちですが、リン吸着薬の使いすぎや低栄養で「低リン」になることもあります。検査値を見て、両方に気をつけてあげてくださいね。
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次回は、
カルシウム(Ca)との関係とCa×P積
について、です。
では、みなさん、今日も良い1日を👋
