管理職と「マ」ネジャー
今日は金曜日。イソジースの若い頃はハナキンと呼んでいた。今はハナキンとは呼ばないが、いまでも気分は良い。昔はウキウキしていた。今はウキウキではないが、ホッとする。
今週もストレスたっぷりの日々が終わった。
ああ、よかった。そんな感じ。
何がそんなにストレスなのか、考えてみた。高校の時もストレスがなかったわけではない。難しい問題を解いたり、大量の事項を暗記したり、苦しい1500m走をさせられたり。テストの結果が悪かったり。
でも今のストレスと全然ジャンルが違う。
何がストレスって、一人で決められることがあまりにも少ない。一人が知ることのできる範囲があまりにも狭い。だから、あまりにも多い会議が発生する。それらは全て意味がない、とは言わない。情報共有する時間も必要だし、日程調整も必要。でもあまりにそういう調整作業が多い。自分で決められることが少ないのが最大のストレスだと思う。社内外の様々なやり取りがあまりにも多い。
昔、高校の時の英語の授業を思い出す。兵庫県の超進学校三大Nの一角に通っていた時代のことだ。
「manage to ○○ = なんとかやりくりして○○する」みたいな熟語を説明した時。
先生は熱血漢でチョークの圧が強く、英文一文黒板に書くのにチョークが粉々になっていた。
仮にその人を伊丹先生と呼ぼう。
伊丹先生 「おい伊能くん。managerっていう言葉あるやろ。」
伊能 「はい。マ・ネー・ジャーですよね。」
伊丹先生 「違うよ伊能くん。マ・ネジャーやろ!」
先生はそう言うと黒板に
manager
という単語をチョークを粉々にしながら筆記体で書く。
そしてmanagerの最初の “a“ の上に第一アクセントのチェックを付ける。もちろんその時もチョークは粉々になる。さっきから何本使ってるねん。後でグランドでゴールライン引けるぞ。
伊丹先生 「伊能くん!マネジャー言うても英語が想定するこの言葉の意味は、ラグビー部でヤカンに水入れたり、ユニフォーム選択してる女子マネなんかとと違うで!」
新潟出身のその熱血漢は、エセ関西弁を駆使して確かに、
女子マネなんかと
とそう言った。まだ女性蔑視発言も許されていた時代だったろうか?特にどよめきもない。
伊丹先生 「ええか、伊能くん。マネジャーというのは、強大な人事権も自由に使える予算もあって一つのプロジェクトをなんとかやりくりする人を言うんやで!女子マネのような選手達のの補佐役と違うんやで!」
なぜこうも、熱心に繰り返し私に語りかけるのか、しかもエセ関西弁で。どっちでもええやん、manage to ○○ の意味はチョークを折らずとも覚えましたよ、、、。
それから30年以上の月日が経過した。
すでにマネージャー歴10年以上となった。
嘘やん!権限ないやん!
人事権? 確かに査定権はあるけど知れとるやん。どっちかいうたらメンタルヘルスケアのために1 on 1の時間設定したり、褒めたり励ましたり。
自由に使える予算? 昨日部下が申請してきた大阪までの出張精算の1060円の検認のことかい⁈
どっちか言うたら今の環境は女マネに近いのと違う?
今なら俺がチョークで伊丹先生に解説するで。
もうチョークも無いけど。
伊能 「伊丹先生! 確かに なんとかやりくりする っちゅう日本語の意味だけは毎週実感しとるで。」
ということで、今週もマネージャー業務が終わった。自分でなんでもやれるのは週末だけだ。
今夜は前回 15kmランで終わったLSDをハーフマラソンの距離まで延ばすことだ。
遠い? そら遠いけど、遠くに行くのに上長への出張申請も要らんで。
足が痛い? でも部下が「ノイローゼです」って言うの治すより、痛い足でも自分の足動かす方がましやで。
さぁ 寝落ちする前に行くぞ、うわー!!



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