NISA積立、将来いくらになる?5つの指標を確率1万通りで試すコピペシミュレーターの作り方
対象:NISAの将来額を、もっと納得して見たい人・自分の手で試したい人
この記事は過去データと仮定にもとづく「確率的シミュレーション」の記録です。将来の運用成果を予測・保証するものではありません。投資判断の助言・推奨ではなく、特定商品の購入をすすめるものでもありません。税・手数料・為替変動は含みません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
はじめに
「毎月3万円を20年積み立てたら、いくらになるんだろう」
そう思って、ネットの積立シミュレーターを触ったことはありませんか。
「年率5%」と入れると、きれいな右肩上がりの線が1本出てきます。
でも、あの線を見て、わたしはいつもモヤモヤしていました。
だって、毎年きっちり5%で増える年なんて、現実には一度もないからです。
ある年は+25%、ある年は−18%。実際はガタガタに揺れます。
そこで今回は、1本の線ではなく、**「ありえる未来を1万通り」**シミュレーションしてみました。
しかも、わたしと同じことを、あなたも自分の手元で・無料で回せるようにします。
コードを記事にそのまま載せるので、コピペするだけです。
“1本の線”の試算には、ちょっとウソがある
“1本の線”の試算には、ちょっとウソがある
他の記事で、毎月3万円を年率5%・7%で積み立てる図を出しました。
あれは「毎年ぴったり同じ年率で増え続けたら」という前提の図です。
計算としては正しいのですが、ひとつ大きな問題があります。
現実のリターンは、毎年バラバラに揺れるのに、その揺れがまったく描かれていないことです。
たとえば同じ「平均5%」でも、こんな2つの未来があり得ます。
毎年おだやかに5%ずつ増えた未来
途中で−30%の暴落をはさみ、最後に大きく戻った未来
最終的な金額も、途中で心が折れるかどうかも、まったく違いますよね。
1本の線は、この「揺れ」と「振れ幅」を消してしまっているんです。
だから、本当に知りたいのは「平均していくら」ではなく、「どのくらいの幅でブレるのか」のほうだと気づきました。
モンテカルロ・シミュレーションって何?
そこで登場するのが「モンテカルロ・シミュレーション」です。
名前が難しそうですが、中身はシンプルです。
【モンテカルロ・シミュレーション】Monte Carlo simulation(モンテカルロ・シミュレーション)
→ サイコロを何千回も振るように、ランダムな未来を何度も試して、結果を「分布(幅)」で見る方法
→ 例えるなら「天気予報の降水確率」。明日が晴れか雨かを断言せず、「何回もシミュレーションしたら、何割が雨だったか」で見るのと同じ考え方です
やることは、こうです。
「毎年のリターン」をランダムに引いて、20年ぶんの未来を1つ作る
それを1万回くりかえして、「1万通りの未来」を作る
1万個の結果を並べて、「真ん中」「悲観側」「楽観側」を見る
ちなみに名前の由来は、カジノで有名なモナコの「モンテカルロ」地区から。
サイコロやルーレットのような乱数を使うので、この名前がついています。
ここで大事なことを、ひとつだけ。
これは未来を「予測」して当てるものではありません。
「こういう前提なら、ありえる範囲はこのくらい」を確率で見積もるものです。
当てにいくのではなく、幅で備えるための道具、というのがしっくりきます。
このツールで、こんなものが見えます
実際にS&P500で「毎月3万円・20年・1万通り」を回すと、こうなりました。

山のように見えるのが「1万通りの結果」です。
縦線が4本あります。元本・悲観側(下位5%)・中央値・楽観側(上位5%)です。
1本の線では見えなかった「振れ幅」が、ひと目で分かりますよね。
同じ毎月3万円・20年でも、指数を変えると幅はどれくらい変わるのでしょうか。
ツールでは、5指数の幅を一度に並べた比較チャートも出ます。
そして、この計算をあなた自身の積立額・年数で回せるツールが、これです。

スライダーで「毎月いくら」「何年」を選んで、▶を押すだけ。
押すたびに結果が変わるので、自分の数字でいろんな未来を試せます。
「むずかしそう」と思うかもしれませんが、作るのはたった4ステップです。

プログラミングの環境構築はいりません。ブラウザとGoogleアカウントだけでOKです。
Googleが提供する無料の計算環境(Google Colab)を利用しています。
…と、ここまでは「ツールが何を出すか・どれだけ簡単か」の話でした。
ここから先は、この同じツールをあなたの手元に作る手順です。
そして、自分の積立額・年数で回して、出てきた数字を読む方法を書きます。
毎回ちがう数字が出るこのシミュレーション、その幅をどう自分の判断に使うのか。
このシミュレーターは、主要5指数(オルカン、S&P500、FANG+、NASDAQ100、日経225)の**過去15年間の実際の実績(年率リターンとブレ幅)**をベースに、
計算上で資産がゼロ未満(借金)にならない「対数正規分布」というモデルを組み込んで計算します。
📌ここから先は有料です。
コピペするだけで、自分専用のシミュレーターが手元に完成する
「毎月◯万円・◯年」を入れて、自分の老後資金を1万通りで試せる
「目標額に届く確率」「元本割れする確率」を自分の数字で確認できる
悲観側(下位5%)まで見て、暴落が来ても耐えられる額が事前に分かる
1本の線では見えなかった
「1万通りの幅」と「届く確率」が手元に揃います。
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