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生活の中に音楽がある人々(一):一途に趣味のドラムを叩く

Vol 25  日本 定年退職の男性 ドラムに熱中

「人生100年時代」の中で、定年退職後のライフスタイルを考えたことがありますか?毎日充実で楽しく過ごすことに自信がありますか?
 
私の周りに、老後を楽しんでいる年配の女性は少なくありませんが、男性はそう多く見当たらないようです。

2年前から、私はあるドラム教室を通っています。
ギター教室や音楽スタジオでもあるこの施設の利用者の中に、各年齢層の男性が多いそうです。そこに、ドラマー歴52年ある石川松夫さんに、趣味のドラムについていろいろ聞きました。


石川さん

Q1…いつからドラムをはじめたのですか。仕事を持ちながら、ドラムをどのように続けてきましたか

ドラムは15歳頃から始めました。家にドラムがあり、兄に教えてもらったことがありますが、ほとんど独学による我流でドラムを叩いていました。
18歳に就職しました。仕事の傍らに22歳までバンドに情熱を注ぎましたが、そのあと、仕事に専念するために、バンドをやめました。

40歳ぐらいの時、少し余裕を持つようになり、バイクを乗ることを楽しんでいるなか、学生時代に楽器の経験があったバイクの仲間は、「バンドをやろう」と5~6人が集まり、サラリーマンバンドを結成しました。その時の流行に乗って、私にとって、約20年ぶりにドラムを再開しました。

はじめの時のライブは月に1回でしたが、みんなが仕事を持っているので、だんだん回数が減り、年に1回パーティーバンドのような形で、細々と3~4年続きました。私たちは上手ではなかったけど、バンドをエンジョイしていました。

仕事やプライベートの都合でバンドメンバーが入れ替わったり解散したり、新しいバンドが結成したり...そんな変化の中で、私は、ドラムの趣味は定年退職まで続きました。

Q2…現役時代と今のドラムの楽しみ方はどう違いますか

一番の違いは、ドラムの叩き方とそれにかける時間です。
一般的に、65歳まで働きますが、私は60歳で定年退職し、前からやりたかったことを開始しました。それは、ドラムレッスンを受けることでした。週に1回1時間のレッスンは、一回も休むことなく、(7年目の)今でも続いています。そして週に3日スタジオを借りて、毎回3時間の個人練習をやっています。

ドラムを叩くのは大好きだし、飽きることがない。毎日スタジオに来たいけど、そうすると妻が怒るから、奥さんのために時間を作らないといけないんだ。(笑)

個人練習中

Q3…どうしてこんなに熱心ですか

それは上手になりたいさ。
長年ドラムを叩いてきましたが、上達はなかなかできませんでした。基礎を習った経験がなかったので、「これで良いのかな」と我流の叩き方に自信がなく、「ドラムを習いたい」というのは私の定年後の楽しみでした。

現役の時、バンドの練習をよくこのスタジオを利用しました。オーナーはドラムの先生で、定年したら、この先生に教えてもらおうと考えていました。初回のレッスンから、スティックの握り方を習いなおし、基本練習を繰り返しました。

今では、演奏におけるスタミナの使い方のコツをつかみ、何時間叩いても、疲れなくなりました。ドラムだけでなく、他の楽器の知識や経験もある先生なので、バンドの中でどのように叩くと良いかなど、わからないところも、先生と相談しています。

Q4…生活の中でドラムはどのような影響を与えてくれていますか

ドラムを叩くことは、頭と体を使う上に、曲ができるようになると楽しいです。音楽と接することでいつも前向きになれます。
定年してから、知り合いの仲間に声をかけて新たにバンドを立ち上げました。
教室の年に2回ライブ(春と秋)に向けて、月に2日バンドの練習があります。ほかのメンバーの3人は50代のサラリーマンで、またその中の一人は東京から名古屋に来た方です。

石川さんのバンド ライブ演奏中

仕事しながら、休みの時間での音楽活動は大変と思います。僕たちは、バンドのことに苦しいと思ったことがありません。楽しいと思わなければ、続けられないでしょう。

Q5…音楽はお金がかかる趣味ですか?

男性の趣味は大体ゴルフか音楽か、酒を飲むかぐらいでしょう。音楽は、楽器を買っておけば、普段かかったお金は練習用のスタジオ利用料ぐらいで、割り勘にしたら、ゴルフより、ずっと安いと思います。
定年してバンドを楽しんでいることに、「いい趣味を持っているね」とうらやましがる友達はライブの時見に来てくれます。

私のようにドラムを長く続くケースはそう多くないと思います。少年時代、家にドラムがあったことは、私の一番の趣味をしてくれました。家族全員音楽が大好きで、それはドラムを続けた大きな理由かもしれません。

趣味のない男性は定年してから一日中何をすればいいかわからないので、「リモコンお守り」になって、つまらない暮らしと思います。

インタビューの日の気温は35℃を超えました。喘息持ちの石川さんは息を切らしながら、「楽しいことを続けて幸せです」と言って、ドラムの練習を続けました。

(続き)
本文の中国語バージョン


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