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じゃんけん中、自販機のココア、ホットで


⬛︎読了
『地雷グリコ』青崎有吾

⬛︎あらすじ
頬白高校は文化祭の出展場所を勝負で決める変わった伝統がある。勝負事に強い真兎が挑むグリコ、だるまさんがころんだ、じゃんけんなどなど……一風変わったルールが追加された馴染みのゲーム5種に真兎が挑む!どうやって勝ち、何故挑むのか

⬛︎メニュー
自販機で買ったココア、ホット。なるべく寒い時に。

自販機から出てきた缶を握りこんで一言。あれ、思ったより熱いぞ?
私の父親は猫舌ならぬ猫手で熱いものが持てない。私は猫手でも猫舌でもないが、その気持ちがちょっと分かった。ぎゅっと握り込むと指先がじんじんと痛い。それは肩をいからせるほど寒い外の気温と数秒は大丈夫だけど数十秒持ってるのはきつい缶の温度差のせいだろうな。
……なんて考え事してたから最初のひとくちめの味しなかったよ!慌ててふたくちめ。缶の温度よりも温く感じるから熱々が好きな人は手の熱さに負けず頑張って飲むべき。ココアが濃すぎて苦いこともなく、牛乳が多すぎて薄すぎることもなく、これこれ!と言いたくなるちょうどいいココア。10人中9人が思い浮かべるような、ココア味の飴って言ったらこれが出てくるような、そんな味。疲れた後だったからスポンジのように糖分が染み渡るのを感じる。驚きの吸収率。
自分でココアを作って飲む時にはここまでちゃんと溶かさないけど、人に出すココア並にちゃんと溶けてる。缶なのにそんな手作りの味。美味しいしホッとする。ホットだけにな!
真兎は味したんだろうか。たぶん美味しいと感じる程度には味したと思うけど、その感想は1秒もしないうちにさらりと流れた気もする。
普段ならちゃんと味わえ!とココアの缶をグイグイ押し付けたくなるけど、でもそんなことはどうでもいいと感じられるように、私は真兎にたくさんのココアを贈りたい。それほどの主人公。


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