家庭菜園のきゅうりがべらぼうにおいしい理由
毎日30度を超える暑い日々が続いていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
わたくしの家庭菜園では野菜が元気を取り戻し、少しずつ収穫が始まりました。なかでも特においしいのがきゅうりです。小さな実があっという間に大きくなり、毎日5~6本ほど採れて、2年ぶりのおいしいきゅうりを楽しんでいます。
なぜ自家製きゅうりがおいしいのか。今回その理由をしみじみ考えてみました。
いつ収穫されたか実はわからないきゅうり
あまり知られていないことですが、きゅうりは意外と日持ちが良い野菜です。そのため、収穫後、農家やJAの冷蔵庫に貯蔵されていることがあります。市況(市場の値段)が安い間は出荷しないで少し待つか、みたいな感じ。高くなるまで少し待てる野菜、と言ってもいいでしょう。
きゅうりは冷蔵庫に入れておけば収穫後1週間くらいは全然平気です。ただ冷蔵庫で保存されて時間が経っているものは、なりもとが細くなったり果肉部分がほんのり膨らんでいるので、見方を知っていればある程度鮮度がわかるようになります。
そのほか、しわが寄ったり古くなってくると先端に黄色い筋が入ります。
お店で新鮮なきゅうりを見つけるのは意外とむずかしく、特に野菜バイヤーをやっていたわたくし的には、買ってもいいかなと思えるきゅうりを見つけるのは至難のわざでした。
一般的に、収穫直後から消費者の手に届くまで一定の温度で保管・流通させる「コールドチェーン」という仕組みで野菜は流通しています。コールドチェーンは野菜流通の基本、このしくみどおりに流通していれば、野菜の劣化は最小限に抑えられると考えられています。
野菜バイヤーだったわたくし自身、「コールドチェーン」「コールドチェーン」と念仏のように唱えていました。適温で保存していれば劣化しないはず、収穫後はすぐに冷蔵保存してねと農家にお願いもしていました。
しかし2年ぶりに自分の菜園で収穫したてのきゅうりを食べ、マジで念仏だったかもと思ったりしているところです。今バイヤーしてなくてほんとうに良かったです。
きゅうりのおいしさは1に鮮度2に鮮度3も4も5も鮮度
家庭菜園のきゅうりはお店に並んでいるものと違い、収穫後すぐに食べることができます。市販のものと違いは単に「鮮度」だけ。鮮度だけなんですよ!!
例えばこれがトマトの場合、鮮度よりも栽培技術(水の管理や肥料の調整)が味を決定します。そのため自分で栽培するトマトより、トマト農家のつくるトマトのほうがおいしいと言っても過言ではありません。
実はトマトほど早採りされている野菜はなく、畑ではほぼ黄緑色の状態のものが収穫されています。
トマトは流通途中に赤くなっていくため、トマト農家は黄緑色の状態でいかにおいしいトマトをつくるかというむずかしい課題に取り組んでいるすごい人たちなのです。わたくしはおいしいトマトをつくる人たちを尊敬しています。
一方、きゅうりは栽培技術も多少は関係するかもしれませんが、何よりも鮮度が味を大きく左右します。有機だろうが慣行だろうか、とにかく採れたてのものが一番おいしいのです。
取れたてのきゅうりは何が違うのか
明らかに異なるのが「水分量」です。
たとえば、市販のきゅうりをぬか漬けにしても水分調整が必要になるほどの水分は出てきません。2年間、お店のきゅうりを漬けてきましたが、ぬか床は常に粘土のように硬くなり、水分を補充する必要がありました。
しかし、採れたてのきゅうりを漬けると、ぬか床はだんだんゆるくなってくきます。いかに水分が多いかという証左でありましょう。
さらに不思議なことに、市販きゅうりを漬けていたころと、ぬか床のようすが全然違ってきたのです!! 乳酸菌もきゅうりの鮮度を理解して、うきうきしているような気が(あくまでも気)しているわたくしです。
次に違うのが「甘さ」です。
野菜は収穫後も生きているので、呼吸を続けています。養分を与えてくれる本体からは切り離されているので、体内の糖分を消費しつつじょじょに劣化していきます。元々甘さ控えめなきゅうりは特に、収穫から時間が経つと味がどんどん薄くなります。
以前はきゅうりなんて味に違いがあるんかな、などと思っていたわたくしですが、今回認識を改めました。
きゅうりは甘い、甘いのです。採れたてのきゅうりを切ると、切り口がペタペタしてどうかするとくっつきますが、これが糖分。きゅうりの甘さの秘密と言えるでしょう。
みずみずしくて甘い。ポリポリとかじってもスライスしても、きゅうりだけでおいしいきゅうり。
採れたてきゅうりの味を忘れていたわたくしは、今年ほんとうにしあわせな気分で畑で摘果した曲がりきゅうりをポリポリかじり、ぬか漬け・乱切り&マヨネーズ味噌で食べ、ほんとにおいしいなあ、今まで食べてきたきゅうりは何だったんだ!!! と思っているところです。
家庭菜園できゅうりを作ってよかった!!!
現在空梅雨の関東ですが、雨が降ってくれればきゅうりの収穫量も上がります。そしてわたくしは2年ぶりに、自家製のきゅうりのキューちゃんを作ることができるのです。
その日がめっちゃ待ち遠しいではありませんか!!
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