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妊娠⑬|母は偉大


面談から3日後の7月25日、妻が産休へ。


全前置胎盤が判明した時から、上司や同僚の配慮により、完全在宅になったり、さらには仕事の量の調節もしてくれたおかげで、就業中も横になる時間を比較的取ることができていた。

このサポートがあったから、早期に出血することなく順調に進んだといっても過言ではない。

いざ産休に入る際も、快く送り出してくれるだけでなく、息子の入院時にもエールを送ってくれたり、本当に感謝しかない。

私たち夫婦は、本当に人に恵まれているなと改めて思う。


そして産休によって身体を休める時間が増えたことにより、お腹の張りもかなり解消され、それに伴いしんどさも軽減したと妻は言う。

また、物理的に時間も出来たことで、出産後や手術の準備も含め、より息子に意識を向ける時間が増えた。

顔はどっちにかな?
一重?二重?
輪郭は?
髪質は?
性格は?
血液型は?

など、些細なことも想像するだけでも楽しいし、夫婦2人して “ニタニタ”してしまう(笑)


しかしながら、毎日毎日話しかけていたお腹も、「32週」を超えてくると、さすがに大きく感じる…

私自身、“父親になるんだ” という実感もより湧いてきていたが、それ以上に、

「母は偉大」

と思う気持ちが、日に日に増してきていた。


父親である私ですら、お腹の中にいる息子をこんなに「愛おしい」と思う…

しかしそれ以上に、“自らのお腹の中” で育てている「母親」というのは、偉大という言葉では表せないくらい “次元の違う存在” なんだと痛感する。

そして、我が子を想う「母の愛」というのは、男の私では “到底計り知れないほどの領域にある” と感じた。




そして数日後、産休に入ってから初めての妊婦健診を迎えた。


推定体重はやはり僅かしか増えておらず、完全に鈍化。
(医師からも具体的な数値の言及はなかったが、モニターを見る限り「1,300g台」だったと記憶している)

しかしながら、懸念は本当に「体重」だけで、羊水量・血流・胎動などは数値的に全く問題はない。

ただやはり、頭が小さいということを差し引いても、このままだと「発育不全」の診断になりうるとのことで、数日後に再診し変化がないようであれば、胎児の発育促進のために「管理入院」をせざるを得ないと宣告された。


原因は分からない…

だが、成長の波、測定の誤差はあるにせよ、この時点で発育曲線から外れ、低体重の領域になってしまったのは事実。

この管理入院はやむを得ないのだが、妻としては “我が家” というのが最高の空間であり、栄養面やそもそもの設備面が良くはなるが、入院そのものがストレスという懸念があった。


しかしながら、母子共に無事に出産することが最優先。

再度、主治医とも相談して、数日後に体重を見て判断していくことになり、その日は終了した。



つづく



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