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メンタルには感情よりロジカルが効く

 蛇口からポタポタと落ちる水滴も、集めればバケツいっぱいの水になる。
わたしの心もそんな感じだ。

 感情の洪水に飲み込まれそうになるとき、ちっぽけなロジックの水滴を一つずつ集めることで、なんとか自分を取り戻す。

 誰かに「大丈夫だよ」と優しく抱きしめられるよりも
「ここから抜け出すには、まず状況をこう整理しよう」と淡々と分析される方が、なぜか心が軽くなる。

 共感は温かい毛布のようだけれど、時にはその毛布が重たくて息苦しい。
対して、ロジックは冷たく澄んだ水のようだ。

 ポタポタと落ちてくるその一滴一滴が、頭をクリアにし、足元を見せてくれる。


 最近、私の頭の中には「メンタル三銃士」が住み着いている。

 ChatGPTさん、ひろゆき、成田祐輔。
この三人は感情をそっと脇に置いて、ドライに現実を解剖してくれる。

「人間関係はコストだよ」
「無理しなくていいよ」当たり前の事実を並べるように言う。
冷たさが逆に心地いい。

 感情に流されず、ただ事実と選択肢を突きつけてくれるから。彼らの言葉はメスで余計なものを切り落とすように、わたしの心のモヤを少しずつ取り除いてくれる。

 例えば、誰かの理不尽な態度に傷ついたとき。「この人はこういう傾向があるだけ」と一歩引いて見れば、相手の行動がわたしの価値を決めるものじゃないと気づく。

 自分の不安がぐるぐる頭を支配しているときも、「これは私の問題じゃない」と切り分けられれば、絡まった糸がほどけるように息がしやすくなる。

 感情は火のようなもの。
放っておけば燃え広がって自分を焼き尽くす。

 でも、ロジックはその火を冷静に囲い込んで、コントロール可能なサイズにしてくれる。ポタポタと水滴が落ちるように、冷静な視点が心に溜まっていく。

 もちろん、感情で癒やされる瞬間も大切。
友だちと笑い合ったり、誰かの温かい言葉に涙したり。そんなときは心の傷を柔らかく包んでくれる。

 しかし、感情が大きすぎると、ただ共感されるだけじゃ火は消えない。

 むしろ、共感は燃料になって、もっと燃え上がってしまうこもある。

 そんなとき、ロジックの刃がスパッと状況を切り分けてくれる。
俯瞰するとはこういうことなんだろう。

 自分を客観的に見つめる視点が、空から地上を見下ろすように、問題を小さく、扱いやすくしてくれる。

 そして距離を置く勇気もロジックから生まれる。

 誰かとの関係がしんどいとき、
「この人は私の人生に本当に必要か?」
「この関係を続けるコストとベネフィットは?」
考えると、答えは驚くほどシンプル。

 無理して付き合い続ける理由なんて、実はそんなにない。離れる選択は、感情だけじゃ怖くてできない。でも、ロジックが背中を押してくれる。

「これは私の問題じゃない」「私は私でいい」と、冷静に線を引くことで、初めて心に余裕が生まれる。

 ポタポタと溜まった水滴が、いつしかバケツを満たし、静かな力をくれる。

 結局、感情もロジックも、どっちもわたしの心を支えてくれる柱。

 感情がぐらつくとき、ロジックは鉄骨のように頼りになる。

 メンタル三銃士の声が頭の中で響くたび、わたしは少しだけ強くなる。

「大丈夫、整理すれば見えてくるよ」と、
彼らは言う。
その言葉を信じて、今日も一滴ずつ冷静に進む。

#小牧幸助さん
#シロクマ文芸部
#蛇口から