Photo by
hidemaro2005
夏の音は虫のこえ。
夜は夏の風物詩を耳にして眠る。
先日、奇妙な夢を見た。
吐き気がして目が覚め、腕には鳥肌が粟立っていた。
うちの家は高台にある。これは現実。
夢の中では、うちから神社までの道が夜市になっていた。道の両端には屋台が並び、子どもたちの賑やかな声が聞こえてきそうだった。
わたしはレオ氏と縁日を見て周り、足元は下駄で、見たことがない石段を滑りそうになりながら登って行く。
石段の先には満天の星空。
オリオン座とナスカの地上絵みたいな星座が光を放っていた。
「こんな夜空は見たことがない。綺麗だ」
……確かにそうなのに、わたしは恐怖で体が震えて、嘔吐しそうだった。
なぜか怖い。
でも、昔どこかで見た夜空は、いつどこで見たのか思い出せない。吐き気だけが止まらない。
目が覚めて身体を起こすと、両腕には鳥肌が立っていた。言い表せない怖さと夢で見た星座が両眼に貼りついて、また吐きそうになった。
どうして怖いのか、自分でも分からない。
ただ、
あの星は、見てはいけないもののように思えた。
