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純真なのか腹黒なのか、やっぱり腹黒
善行を繰り返すと自分の願いが叶うんじゃないか
我欲があって、真面目に生活していた

風に舞うゴミを追いかけ、拾いに行ったり
家の内外問わず、足で物を動かすなど言語道断
あまり書くとひけらかすようになるので…

わたしの願いは、猫が欲しかった

実家に居る頃は、歴代3匹の猫がいた
その内1匹は、拾った当日に亡くなった
他の2匹も短命で居なくなり
だから、長生きする猫が欲しかった

近所の道路に血液塗れの潰れた動物が死んでいると
家まで戻り、シャベルやタオルを持って
動物を引き取りに行った

首輪をしている子は、道路の際まで下げてやり
野良は重さを感じて抱いたまま、神社の裏に
深い穴を掘って埋葬してやった

こうした行為がいつか、猫に引き合わせてくれる
不純な動機でやっていた

同じアパートや近所の人が
「あなたみたいな感心な子は居ない」と言ってくれ
心の中では、申し訳なさで言葉を否定した

そんな甲斐があってか、やっと奈々を見つけた時
本気で八百万の神は居ると思い
神社へ気持ちばかり多めの賽銭を入れた

他人から見る善行は、わたしの欲の塊で
願いを叶えたいからやっている

何かでドミノ倒しになった自転車を起こして歩く
それを見ていたお年寄りが
「偉いね」と褒めてくれた

1秒でも長く、奈々と暮らしていたいから
「恐縮です」頭を下げて、その場を去った

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