I'm Back Film フォーカスを考える
フォーカスの考え方
I’m Back Film は、汎用的に使用できるデジタルバックのためすべてのカメラでフォーカスが合うとは考えられません。
使用する機種でフォーカスが合えば良いのですが、合わないときには調整が必要になります。
1. 原因
フィルムカメラの設計では、
フィルム面(=ピントが合う位置) は厳密に規定されています。


しかし「I’m Back Film」の撮像センサー面がそのフィルム位置より前後にズレていると、
・ファインダーで合っているのに実際はボケる
・ライブビューでは合うのに光学ファインダーではずれる
といった現象が起きます。
密着式の例です。
Balda Baldax (1934-1938)
Based on the lens's serial number, it was probably manufactured in 1935.
分かり易いようにフィルム圧板を外してフィルムの上に被せています。
フィルム圧板がフィルムを押さえている様子が見てとれます。

調整方法の検討
【方法1:シム(スペーサー)による調整】
適している状況:
ファインダーで合わせたピントが、撮影結果では前後にズレる場合。
手順:
レンズを無限遠に合わせる。
遠景(1km以上の建物など)を撮影。
撮影結果がピント合っていればOK。ズレていれば以下へ。
センサー(I’m Backユニット)とカメラの間に薄いスペーサー(シム)を挟む、または削る。
前ピン → センサーを後ろに下げる(厚みを増やす)
後ピン → センサーを前に出す(厚みを減らす)
0.05〜0.1mm単位で調整し、再テスト。
※シム材には アルミテープ、プラ板(0.1mm単位)、真鍮シムなどを使えます。
【方法2:マウント面からセンサーまでの距離を測る】
※ 実際には正確な距離を測ることは困難なので現実的な方法ではありません。
フィルム面指標(カメラ上部のΦマーク)から I’m Back の撮像面までを測定。
カメラのフランジバック規定値(例:Nikon F → 46.5mm)との差を計算。
その差分だけシムで補正。
【方法3:ライブビュー方式を優先する】
もし光学ファインダーと撮像面のズレを完全に一致させるのが難しい場合:
ファインダーでなく、I’m Backのライブビュー画面でピント合わせを行う。
→ この場合は常に正確なセンサー面に合わせられます。
Autoモードの撮影ならは、カメラをBバルブにしてこの方法で正確にピント合わせができます。
⚠️ 注意点
センサー面に触れたり押し込むと破損の恐れがあります。
改造は自己責任で行ってください。
実践的アプローチ
方法1での調整方法は、別の投稿に記載します。
