40ページの無料配布冊子を2000部つくって後悔しそうになってたけど

11月23日の文学フリマ出店に向けて、出版済み書籍からの引用で漫画とエッセイの試し読み冊子を2000部作った。1冊40ページ。制作費用どっと10万円。ヒー
昨今SNSで漫画をアップしても以前よりもインプレッション数がガクンと減ってしまい、正直かなり厳しい状況になって来たので、イベントに出て、本、漫画、文章が好きな人に直接届けて存在を知ってもらおうと。そう思ったのです。
Aiに聞いてみると、文学フリマ東京は何万人規模での集客見込みがあるそう。それなら500部…いや、1000…いやいや、やるなら思い切ってやる!後悔せぬよう!2000部!!!!10万円!!!!!自分で決断しておきながら、カラムーチョのおばあちゃんぐらいヒーヒー言ってる。
そして届いたのが段ボール7箱。こんな量イベントに持って行けるかいな!業者かよ!ってツッコミが漏れた。作業部屋で静かに響く。ツッコんでもひとり。
結局文学フリマには1箱400部持っていくのが限界。さて残り1600部はどうしよう。どこかで設置配布してもらえないだろうか。
頭を抱えてると奇跡的に滋賀県で文学イベントが開催されることを知り、スベり込むように参加させてもらいました。

滋賀県大津市のフェリー乗り場のすぐ横の広場で、開催された『湖都の葉マルシェ』という今年初開催の文学のフリマイベント。
どんな感じかわからない。50部ぐらい配れたら御の字かな?そんな目論見でとりあえず1箱(400部)持ってった。

イベント出店も5,6年前のデザフェス以来。当時は書籍がなく、グッズばっかりやったけど、この数年でたくさん本が並べられるように。うれしい。
ーと、喜びに浸る間もなく、10時のイベント開始と同時にたくさん方が会場をうろうろ。
どうやらこの場所は毎週のようにイベントが開催されていたり、散歩コースで人気だったりで地元の方がたくさん。あとは文学好きの方が早くから参加してくださったそうで、びっくり。

ぼくの予想は良き方に大はずれ。午前中2時間で試し読みの冊子は70部近く持って帰ってもらえた。観光途中の海外の方にも渡して「センキュー!」って言ってくれたけど、果たして読めるのだろうか。
ありがたいことにたくさん手に取ってもらえて、この冊子を作ってよかったと思いながらも「さすがに2000部はやっぱり作りすぎたか…」と後悔しながら昼を越えた頃。その後悔が一気に吹き飛んだ。

いろんなブースを流し見していく人がほとんどな中、1人の女性がまっすぐブースに向かってやってきてくれた。
「さっき試し読みもらって、読んだら、欲しくなって」と書籍『あした死のうと思ってたのに』を購入してくださった。ベンチで読んで涙が止まらなくなったとのこと。
最終的にこの日、150部近く配布して書籍も全部で40部近く購入してもらえた。もしかしたら試し読みを読んで戻ってきてくれた方が他にもいたかもしれない。帰ってから、購入してくださった方がいるかもしれない。
ブースの前を通る人に「この冊子配ってるので、どうぞ」と、人見知りで口下手なぼくにとっては、これ以上ない"話しかける口実"にもなった。
ぼくは、ぼく自身が本に救ってもらったことがあったから、次は自分が作った本で、どこかの誰かの命を、明日に繫ぎたいと願っている。
だから、ぼくの本を知ってもらえる可能性があと1850冊分もある。だから10万円かけて、よかった。ヒーとは思うけども。
写真:徳山チカ さん (3~5枚目)
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