ボキャブラリーの少なさを脱出する方法|ライター3年目の日報
「ライター」の仕事は、さまざまな文章を書く機会が多い。とくに月刊誌に関わるようになって以来、自分のボキャブラリーの少なさや表現の単調さに危機を感じている。
人やモノの魅力を引き出す文章を書くにはどうしたらいいのか。
勉強も兼ね、執筆した先輩たちの文章を読み比べたところ、いくつか共通点があることに気がついた。
面白いと感じる文章は、内容の本質を掘り下げ、言葉をひとひねりしている跡がある。たとえば、「ラーメンの辛さ」の表現をとっても、さまざまな言い換えをしている。
ラーメンの辛さの表現
辛さのなかに奥深い味わいを感じる
辛いのに箸が止まらない
パンチがありつつも奥深い
刺激を楽しむ
匙が止まらぬ甘辛旨スープ
どれも「辛い」表現をそのまま使わず、味覚に読者体験や別の要素を掛け合わせて言葉を再構築している。
さらに、比喩や動作を取り入れる方法もある。
例)ラーメンの辛さ
・比喩の場合「舌を刺すような辛さ」
・動作の場合「じんわり汗がにじむ辛味」
比喩や動作の表現を取り入れると、読者が味を想像しやすい文章になる。
また面白い文章は、構成の切り口が多彩だ。ボキャブラリーを増やすだけでは、文章はうまく転がらない。短い文章で最後まで飽きさせない工夫、とくに文字数が限られている紙媒体は、その傾向が強い。
なかでも構成の要となるのは「書き始め」だ。
冒頭の一行で、読者をつかめるか、その後の文章を読んでもらえるかが変わると感じている。
取材対象者の言葉から始める
例:「辛さには自信があります」と店主・山下さん。コンセプトを先に提示する
例:「地元の食卓をちょっと豊かに」をコンセプトに、ーーーー。店内の雰囲気や空気感から描く
例:旬に合わせた商品が並び、子どもから大人まで買い物しやすい雰囲気作りを徹底。地域性を切り口にする
例:青島で長年愛されてきた店。
「何を最初に伝えれば読者の興味を引けるか」を起点に、読者が自然に読み進められる構成になっている。
正直、言葉を掘り下げたり、切り口を考えたりするのは楽ではない。文章がしっくりこず、行ったり来たりする時間も多い。
しかし同時に思うのは、言葉に向き合うほど見えてくる日本語表現の豊かさと奥深さだ。
結局、よい文章はこうした手間の積み重ねで決まるのだと思う。
まだまだ語彙の引き出しは少ないが、「言葉と丁寧に向き合う姿勢」
は、これからも大切にしていきたい。
