Google Flowのエージェント機能を使って、ストーリーボードからAIホラーショート動画を作ってみた
最近、AI動画制作でいろいろ試しているのですが、今回はGoogle Flowのエージェント機能を使って、ストーリーボードからショート動画を作ってみました。
これまでAI動画を作る時は、1つのプロンプトを入れて動画を生成する形が多かったのですが、ショート動画として見せる場合は「最初に何を見せるか」「どこで違和感を出すか」「最後にどう余韻を残すか」がかなり重要になります。
特にホラー系のショート動画では、ただ怖い映像を作ればいいわけではありません。
冒頭1秒で目を止めてもらい、2秒目、3秒目でも「何かがおかしい」と感じてもらう必要があります。そこで今回は、いきなり動画を生成するのではなく、先にストーリーボードを作り、それをもとにGoogle Flowのエージェント機能で映像化する流れを試してみました。
なぜストーリーボードから作ろうと思ったのか
AI動画は便利ですが、プロンプト一発で作ると、思ったより構成がズレることがあります。
たとえば、ホラーショート動画の場合、
冒頭で見せたい違和感が弱い
怖さが一気に出すぎて余韻がなくなる
画面のどこを見ればいいか分かりにくい
前半と後半で雰囲気が変わってしまう
ショート動画としての流れが作りにくい
こういうことが起きやすいです。
そこで、先に6枚程度のストーリーボードを作り、「この順番で見せたい」という流れを決めてから動画にする方が安定するのではないかと考えました。
今回作りたかった動画の方向性
今回の方向性は、AIホラー系のショート動画です。
ただし、本物の心霊映像や実在事件のように見せるのではなく、あくまで架空のAI生成ホラーとして作ることを前提にしました。
最近のAIホラー動画では、VHS風、監視カメラ風、古い記録映像風などの演出が使いやすいですが、表現が強すぎると危険な方向に寄ってしまうこともあります。
そのため、今回は以下のようなルールを意識しました。
実在の事件や人物を連想させない
本物の証拠映像のように断定しない
血やゴア表現は使わない
顔が出る場合はぼかす
架空のAI生成映像であることを明記する
怖さは「違和感」と「余韻」で作る
ホラーは強い表現に頼らなくても、構図やタイミングで十分に怖くできます。
Google Flowのエージェント機能を使ってみた流れ
今回の制作の流れは、だいたい以下のような形です。
まずショート動画のアイデアを決める
6枚程度のストーリーボードを考える
各カットで何を見せるかを整理する
Google Flowのエージェント機能に相談しながら映像化する
出力結果を確認して、必要ならプロンプトを調整する
最後に字幕、BGM、タイトル、サムネを整える
今回エージェントに頼んだ指示文はこちらです
突然暗闇のある部屋で目が覚める女性
狭い空間で閉じ込められてるかのような感じの箱に閉じ込められている状態
ホラー映画風
ただこれだと6枚のストーリーボードにはなりますが、
動画プロンプトとしては失敗になってしまったので
ChatGPTにプロンプトをポリシー回避よりのものを生成してもらって再度チャレンジしたらショート動画としてプロンプトが完成しました。
ストーリーボードを基に作られたショート動画がこちら
制作コストはOmni 10秒×2=30クレジット
正直ここまでうまくいくとは思わなかったです( ̄▽ ̄;)
便利だったところ
使ってみて便利だと思ったのは、動画を作る前にアイデアを整理しやすいところです。
AI動画制作では、どうしても「良い映像が出るかどうか」に意識が向きがちですが、本当はその前に「どんな順番で見せるか」が重要です。
Flowのエージェント機能を使うことで、ストーリーの流れやカットの方向性を相談しながら進められるので、ただ映像を生成するだけよりも制作の考え方が整理しやすくなりました。
また、1つの動画を作る時に、カットごとに目的を分けられるのも良かったです。
たとえば、
1枚目:普通の状況を見せる
2枚目:少しだけ違和感を入れる
3枚目:視聴者に探させる
4枚目:異変を強める
5枚目:見てはいけないものが見える
6枚目:説明しすぎず余韻で終わる
このように分けると、ショート動画としての流れが作りやすくなります。
難しかったところ
一方で、難しい部分もありました。
特にホラー系は、プロンプトの書き方によっては意図しない方向に強くなりすぎたり、ポリシーに引っかかりやすい表現になってしまうことがあります。
そのため、「怖い」「危険」「襲う」などの直接的な表現よりも、
違和感
静かな不安
画面端の異常
説明できないズレ
余韻
見間違いのような不気味さ
といった方向で書いた方が扱いやすいと感じました。
ストーリーボード化して分かったこと
今回やってみて一番感じたのは、AI動画制作では「プロンプト一発」よりも「設計図」が大事だということです。
特にショート動画では、1秒ごとに視聴者が見るか離れるかを判断します。
冒頭だけ強くしても、2秒目以降に何もなければ離脱されます。逆に、最初から最後まで少しずつ違和感を重ねることができれば、短い動画でも見てもらいやすくなります。
その意味で、ストーリーボードはかなり有効でした。
最初に6枚の絵として流れを決めることで、
どこで視聴者の目を止めるか
どこで違和感を見せるか
どこで答えを出すか
どこで余韻を残すか
を考えやすくなります。
今後やってみたいこと
今後は、この流れをもう少しテンプレ化したいと思っています。
たとえば、AIホラーショート用に、
VHS記録風
監視カメラ風
スマホ動画風
古い写真風
Backrooms風
奇妙な民話風
といったストーリーボードの型を作っておけば、毎回ゼロから考えなくても動画制作がしやすくなりそうです。
また、ストーリーボードを先に作ることで、サムネイルやタイトルも考えやすくなります。
動画を作ってからタイトルを考えるのではなく、最初に「どんな異常を見せる動画なのか」を決めておけば、タイトル、説明文、字幕、サムネまで一貫性を持たせやすくなります。
まとめ
Google Flowのエージェント機能を使って、ストーリーボードからAIホラーショート動画を作ってみました。
実際に試してみて感じたのは、AI動画制作では「映像を生成する力」だけでなく、「何をどの順番で見せるか」を考える力がかなり重要だということです。
特にショート動画では、冒頭1秒だけでなく、2秒目、3秒目、その先まで視聴者に見続けてもらう必要があります。
そのためには、いきなり動画を作るよりも、先にストーリーボードを作って流れを決める方法はかなり相性が良いと感じました。
AI動画制作はまだ試行錯誤が多いですが、こういう制作過程も含めて記録していくと、あとから自分の改善にもつながります。
今後も、AIホラーショート動画を作りながら、うまくいったことや失敗したことをまとめていきたいと思います。
▼YouTubeチャンネルはこちら▼
