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芥川龍之介百回忌――孫・耿子氏の対談を聴いて

7月24日は芥川龍之介の命日であり、「河童忌」と呼ばれている。

数日前の河童忌の日、芥川龍之介の孫である耿子氏と、龍之介が兄のように慕った菊池寛の孫、夏樹氏の対談を拝聴しに行った。
残念ながら、菊池夏樹氏は体調の関係で登壇できなかったが、芥川耿子氏と研究員との対談を拝聴することができた。

今回のチラシ

祭壇に積まれたトマトの山?

昭和2年に営まれた葬儀から百年。今年は百回忌となる。
葬儀の様子を拝見すると、その写真に、葬儀ではあまり見ない奇妙な光景があった。
祭壇には、トマトの山が供えられていたのである。
トマト…🍅?
耿子氏によると、芥川龍之介は生前、銀座の千疋屋にトマトを注文していたそうで、それを知った人からの贈り物だったのだとか。

トマトが好物だったのだろうか。
好物と言えば、龍之介は息子の比呂志と共にチョコレートも好きだったそうだ。ハイカラ。
耿子氏は、その父、比呂志氏の幼い頃の作文などを紹介してくれた。会場は笑いに包まれた。

このように、今回の対談では、龍之介に関する隠された(?)エピソードを色々語っていただいた。
作品を読んでいるだけでは分からないような、人間的な芥川龍之介を見ることができた気がする。

菊池寛が守ってきた河童忌

百回忌ということで、これまでの忌日を振り返り、一周忌で撮影された貴重な写真や、その後の河童忌の写真も拝見することができた。その立役者が菊池寛だったのだ。
葬儀の時は、菊池寛は涕泣しながら弔辞を述べたという。

今回の対談には、会場が埋め尽くされるほど多くの人たちが来ていた。
抽選だったので、今回外れてしまった人たちもいただろうから、今なお芥川龍之介が多くの人を惹きつけていることを改めて実感した。

芥川耿子氏

耿子氏は年齢よりずっとお若くて、その語りも上品でユーモアがあった。
わたしの母より年上だとはとても思えず、どうしてこんなに差ができてしまうのだろう……なんてつい思ってしまった。

ちなみに、耿子(てるこ)という名前は、森鴎外の戯曲『なのりそ』の中の登場人物から来ているのだという。
興味を持ったので、帰宅後、さっそく目を通してみた。なるほど、耿子は馬が大好きな活発なご令嬢であった。登場シーンでは、乗馬服を着て手に鞭を持っていた。

芥川龍之介記念館へ

対談の後は、令和9年に開館予定の「芥川龍之介記念館」の名誉館長の就任式も行われた。もちろん名誉館長は耿子氏。
現在、記念館は旧居があった田端で建設工事が進められている。

記念館が完成したら、今回のことを思い出しながら、あらためて芥川龍之介という作家に会いに行きたいとな思う。

北区区長と耿子氏


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