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「わたしはずっと、感情の扱い方を知らなかった」


わたしは今、26歳です。
子どもの頃は親の顔色を伺う子どもで自分が明るく話題を振ったりして家族の雰囲気を少しでも良くしようとする子どもだった。

その弊害は大人になって、社会人になってから顕著に現れた。

「人の顔色、機嫌」が気になってやたら疲れ切ってしまうこと。

他人の表情や、ドアの閉め方、モノを置く時の勢いなどで「あ、この人怒ってるな」。

放った一言や言葉の強弱や声色の曲線で
「あーー、今日は機嫌悪い日か……」
「さっきの会議がストレスフルな時間だったか?」
など色々情報を勝手にキャッチしてしまう。

そして気を遣って声をかけたり、先回りして行動したりする。

自分が仕事をすることで精一杯なのに人からの情報を受け取りすぎていては疲れるのも当たり前だ。

しかし、わたしは自分の特性と自分の感情と向き合う術を知らなかったのだ。

人より疲れやすく、心の疲れが体調に出る時はよくあった。
仕事に行くのが心底つらく、心臓がバクバクし、憂鬱になる日がほとんどだった。

そこで自分の反応が、その感情がどこからきているのか向き合って分解してみたらよかったのだ。
でもその時は、自分の感情との向き合い方を知らなかったし、「自分の感情と向き合う」という概念自体が自分の中になかったように思う。

周りの人たちはちゃんと毎日当たり前に会社に来て、仕事をまっとうして。
「毎日会社に行く」というこんなにストレスフルで心身をすり減らす行為を他の人はなぜ平然とできているのか不思議でならなかった。

それくらい自分には毎日がとてもつらくしんどいものだった。
自分の感情を無視し続け、「自分が弱いからだ、自分の根性が足りないからだ」と自分にそんな言葉をかけ続けた。

自分の心の底で思っている気持ちに、その気持ちに蓋をして社会の基準に添えない自分に、頭で考えた言葉で自分に喝を入れていた。

「みんなちゃんとできている。自分だけこんなに苦しいなんておかしい。自分にもできるはずだ」と。

自分が本当に感じていることと、やっていることがズレているから、そんなことを続けていたら大きな固い塊りとなって自分に返ってきた。

会社に行けなくなり、うつ病になった。

それでもわたしはそのとききちんとその事実を受け入ることができていなかったんだと思う。
1年ほどの休養期間を挟み、復職した。

しかしそこでもまた同じことを繰り返した。
その会社はスタートアップ企業で、休みを返上して働いてまでも一人一人の業務量は抱え切れる量を超えていた。

その環境に入れられてしまえば、その環境に適応できない自分は組織の中でダメな人間だと錯覚してしまう。
周りの先輩に比べて自分が持っている業務量は遥かに少ないはずなのに全然手が回らない。
自分のタスクがどんどん増えていく、終わらないタスクが募っていくにつれてストレス度もどんどん上がっていった。
「自分が要領がわるいからだ。
先輩より仕事量が少ないのに自分ができないのは自分が悪い。おかしい。」
そう思っていた。

その心の負債を埋めるように休日も家でパソコンを開き、仕事をした。
シフト制だったため、自分が休みの日でも会社は動いている。その事実にそわそわして、終わらない仕事が気になって、そのせいで何か騒がれているのではないか、責められているのではないかとスマホの通知をいちいちチェックしてしまう。

そんなことはやめたいのにやめられなかった。
自分自身にどんどん疲弊していった。

ある日、毎週の定期のミーティングの用意を朝4時からやっていたとき、ふと
「こんなに働くなら死んだ方がいい」と口にした自分に驚いたし、心底傷ついた。
自分が自分にそんな扱いをしてしまっていること、それを思わせ口にさせてしまったことにひどく傷付いた。

「ああ、このままここにいたらだめになる」そう思った。
周りの助けや助言を経て、その会社を辞める決断ができ、自分をその状況から解放させることができた。


そこでわたしは本当に真剣に、今まで蓋をして無視してきた自分の感情と向き合わなければいけないと思った。
そうでなければ自分は本当に危ない状況になってしまう日がいつか来るという危機感もあった。

でも、「自分の感情と向き合う」ってどうやってやるの?と思った。
自分の感情を蔑ろにしている自分だったから、自分のことは大っ嫌いだったし、自分のことなんて自分が一番わからないとも思っていた。

そういえば、学校では生活に困らないように、字を書けるように、計算ができるように、と教えてもらえるが「自分の感情と向き合う術、扱い方」は教えてもらわなかった。
「自分の感情と向き合う術、扱い方」こそ、生きていくための必須なスキルではないだろうか?
みんな自然とできるようになるものなのかだろうか?
少なくともわたしは自分の感情の扱い方を知らないで26年生きてきた。

自分との調和が取れている、自分が自分自身でよかったと思えたことは26年間一度だってなかった。

だって、ずっと自分の思う本当の感情を無視し続けてきたから、自分のいちばんの敵は自分だったのだ。

そんなわたしが今は自分との関係性がうまくできていると思っている。
最大の収穫は自分自身と仲良く過ごせているし、自分を信頼できているということだ。
その結果、自分のことを愛していると心の底から言えるのだ。

何をきっかけにわたしは自分自身とうまく関われるようになったのか、
それは本と、言葉との出会いだった。
自分との向き合い方、自分の感情の取り扱い方、その感情はどこからきているのかという分析、その方法をわたしは本から学んだのだ。

長くなってしまったので、
次の記事でわたしを救ってくれた本たちと、
わたしの心を溶かしていってくれた言葉たちを紹介したいと思います。

ここまで読んでくださった方がいましたら感謝申し上げます。
あなたの大切な時間をありがとうございます。

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