事務局長と面会して、パワハラの実態を伝えた
ほしもとです。
入院生活が二週間を過ぎた頃、
法人本部の事務局長から
一本の電話が入りました。
「あれから、体調はどうだい?
少しは元気になったかな」
受話器越しに届く穏やかな声。実はこの事務局長、パワハラが激化していた時期にも「参っているようだね」と気遣う連絡をくれたことがありました。
現場の園長Nや主任Mがどのような人物か、その実態をある程度察しているようでした。
事務局長は面会を希望し、
主治医の話も聞きたいという。
ほしもとは一つだけ条件を出しました。
「園長Nと主任Mは同席させないでください。事務局長お一人であれば、お会いいたします」
後日、面会室。事務局長は主治医と共に、私の現在の状態について説明を受けました。
下された診断は「適応障害」および「うつ状態」。入院治療が不可欠であるという現実は、重くその場に沈み込みました。
病院側からは、「本人をストレスの根源から引き離し、復帰の際は別の部署を用意してほしい」と明確な提言がなされました。
事務局長は困惑した表情を浮かべ、
「小さな法人ゆえ、確約はできない。だが、今後どう対応すべきか検討する」と答えるにとどまりました。
ほしもとは、あらかじめ用意していた書類を差し出しました。入職してから受けたパワハラの数々を、時系列で克明にまとめた記録になります、
「あの二人には絶対に見せないこと」を条件に手渡すと、事務局長は書面にざっと目を通し、「これは……」と絶句したまま、言葉を失っていました。
「今の園長と主任の下では、到底働けません。他の職員からも聞き取りを行ってください」今の私にできる精一杯の訴えでした。
あとは法人の判断を仰ぐしかない。結局、入院は一ヶ月に及びました。休養を経て、見た目には元気を取り戻しました。
しかし、本部の下した判断は、ほしもとのささやかな希望を、打ち砕くものでした。
退院後、事務局長から「次の外来受診に同席したい」と連絡があり、そして迎えた受診日。主治医が立ち会う中、事務局長から告げられた返答は、あまりに冷酷なものでした。
「法人内に他のポストはない。今のポジション以外での復帰は認められない」
逃げ場はありません。それでも、あの地獄に戻るわけにはいきません。
ほしもとは食い下がり、事務局長に一つの妥協案を願い出ました。
「療養休暇は継続しますが、園長N・主任Mとは直接連絡を取らせないでください。窓口はすべて事務局長にお願いします」これについては、なんとか合意を得ることができました。
さらに、法人本部に「苦情解決委員会」の設置を打診しました。しかし、ここでまた壁にぶつかります。
あろうことか、当の園長Nと主任Mが、その委員会のメンバーに名を連ねています。事務局長は「二人には伏せて慎重に動く必要がある。他の理事も交えて開催するため、時間がかかるかもしれない」と言い、復帰の可否は、その委員会の結果を待って決めることになりました。
果たして、組織は
自浄作用を果たすのか。
今回はここまで。
次回、事態は
衝撃の結末を迎えることになります。
