見出し画像

突然の出血|まだ人生が変わるなんて知らなかった日

【第2話】

その日は、実家に帰省していた。

両親も高齢になり、
昔はあまり帰らなかったけど、
最近は2〜3ヶ月に1回のペースで
帰るようになった。

帰省といっても、自宅から約1時間半。
わりと気軽に帰れる距離だ。

いつもどおり、551の豚まん、焼売、
餃子を買って向かう。
もはや恒例のルーティン。




実家は大阪府内のちょっとした田舎で、
都心より気温も1〜2度低く、人も少ない。

なんとなく時間がゆっくり流れる
のほほんとした場所だ。

到着して、いつものようにゴロゴロして、
何気なくトイレに立った。

そのときだった。

……出血してる。

半径5cmくらい。
多くも少なくもない量で、色は真っ赤。

「……え?」

生理ではない。

一瞬で、頭の中がぐるぐるし始めた。

でも、両親に言うほどでもないかと思い、
そのまま何も言わずに帰宅した。

とりあえず、
ちゃとやんに聞いとくか。

よもぎ  
「ちゃとやん、あのさ…急に出血してん。  
生理ちゃうねんけど、なんやと思う?」

ちゃとやん  
「せやなあ…  
ホルモンの乱れか、  
萎縮性膣炎(乾燥して下着がこすれて出血)、  
あとは良性ポリープかな。  
ただ、最悪の場合は悪性の可能性もあるから、  
できるだけ早めに病院行きや」

普段はマイナス思考のわたしなのに
このときだけはなぜか

「まぁ、大丈夫やろ」

と思ってしまった。

翌日、口コミの良い近所の産婦人科へ。

そして、例の産婦人科の診察台へ。

先生はとても優しい男性だったけど、
やっぱりちょっと恥ずかしい。

先生  
「ん?ポリープあるね。今から取るわな」

え、どういうこと…と思う間もなく、
処置が始まった。

先生  
「ごめんね、ごめんね、ちょっと痛いよ。  
頑張ってな…はい、終わり!」

なかなか痛かったけど、
虫歯治療の痛みよりはマシやった。

時間でゆうと、15分くらいかな。

ポリープは5mmくらいのものが2つ。

「取れるところは取ったからね。  
検査に出すから、結果は2〜3週間後かな」

この日の診察と処置で、約9,000円。

帰り道も、
どこか他人事みたいに思っていた。

まさか、このあと
人生が変わるとは思いもせずに。

次回(第3話)につづく。


こちらをクリックいただくと
【第一話】からご覧いただけます↓

いいなと思ったら応援しよう!

ほしのよもぎ ここまで読んでくださり、ありがとうございます。 もし少しでも心に残るものがあれば、応援していただけると励みになります。 いただいたチップは、これからも“ふふっと笑えて、ちょっと軽くなる”お話を届けるために大切に使わせていただきます。