薬の名前、語尾を見ると正体がバレる
「薬の名前、どうしてコロコロ変わるの?」
という記事を書いた。
販売名で覚えたと思ったら、処方箋では一般名。
一般名に慣れた頃に、薬によっては後発品(ジェネリック)の名前が登場する。
薬って、覚えた頃に
別の名札をつけてくるよね😑
そんな話である。
すると、コメント欄で沙夜さんがこう言ってくれた。


……それです😳
薬剤師は、まさにそうやって覚えてる。
みなさん!
薬剤師が薬の名前を、気合いと根性だけで全部覚えてるって思ってました?
・・・そういうときも、なくはないけど(笑)
全部の薬を、一つずつ丸暗記しているわけじゃありません🤣
「この語尾なら、あの仲間かも😆」
「この名前なら、この作用機序の一族かな🤔」
そんなふうに、
薬たちを家系図のように整理しているんです。
沙夜さんは、
薬剤師じゃないのにそこを見抜ていた。
すごい✨✨
見ている場所が、もう薬剤師だ🤣
そんな沙夜さんとのやりとりをきっかけに、
今度はそんな薬の“語尾”の話をしたいと思う。
じゃあ、さっそくやりますか。
あ、できれば声に出して読みながらやってみて💡
どっかで舌噛むと思います(笑)
まずはこちらから。
アトルバスタチン。
ロスバスタチン。
ピタバスタチン。
みんな最後が「スタチン」。
脂質異常症の薬の仲間で、コレステロールを下げるために使われる“スタチン家”。
私はたいてい、
『スタチン、スタチン』ってぶつぶつ言ってる。
薬剤師は、ここからさらに、
「じゃあ飲む量は?」
「腎機能は?」
「併用薬は大丈夫?」
「筋肉痛はないかな?」
と、家系図をどんどん広げていく。
でも最初の入口は、語尾。
まずは「スタチン家だ」とわかればいい。
お次は、グリプチン家。
シタグリプチン。
リナグリプチン。
テネリグリプチン。
語尾はみんな「グリプチン」。
糖尿病のお薬の仲間である。
なぜか一族そろって、少し口が回らない。
でも「グリプチン」ってついてたら、
「あ、糖尿病のお薬の仲間かも」
と気づける。
意味不明なカタカナの海に見えていたものが、
急に家系図っぽくまとまって見えてくる。
そして、プラゾール家。
オメプラゾール。
ランソプラゾール。
エソメプラゾール。
「プラゾール」がつく一族。
胃酸を抑えるお薬の仲間である。
胃の不快感や胸やけ、
胃潰瘍などの場面で活躍する。
おなかの世界では、わりと有名人。
そして、サルタン家。
ロサルタン。
カンデサルタン。
アジルサルタン。
最後が「サルタン」の人たち。
血圧や心臓、腎臓の話になるとよく登場する。
病棟では、わりと顔なじみの一族である。
ただし、同じサルタン家でも、
量や使い方はそれぞれ違う。
腎機能やカリウムなど、
確認したいことも変わってくる。
「名字が同じだから、全員同じ」は、
薬の世界でも通用しない。
私は薬の名前を見て、
「長い」
「読めない」
「息が続かない」
と、この前の記事で言った。
ところが、
沙夜さんは、その語尾を見ていた。
共通点を見つけて、仲間として整理する。
それは、薬剤師が毎日やっている覚え方そのものだった。
沙夜さん、すごい🤣
ただし。
ここで大切なことを一つ。
同じ語尾だからといって、同じ薬ではない。
同じスタチン家でも、飲む量や飲む時間、腎機能によって気をつけること、ほかの薬との相性は違う。
同じグリプチン家でも、
全員が同じ性格ではない。
親戚だからといって、
全員が同じではないのと一緒。
語尾は、薬を覚えるための取っかかり。
診断書でもないし、取扱説明書でもない。
薬の名前を見て、
「これ、前にも見た語尾かも」
「この薬、仲間がいるのかな」
と思ったら、ぜひ薬剤師に聞いてみてほしい。
薬剤師は、薬の名前を見ているようで、
ときどき家系図を見ているから。
今回の記事は、沙夜さんのコメントがきっかけでできました。
沙夜さんは、ちょっとオトナ💗な沙夜学園の学園長さんです✨
薬剤師が普段どうやって薬を覚えているかを、
さらっと言い当てるの、すごすぎる✨
沙夜さん、ネタ提供ありがとう💛
そして、沙夜さんの記事も、ぜひ読んでみてください👇
とくにこちら👇
コメント数がやばい(笑)
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