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変わったかどうかわからない五月に|手のひらが先に受け取るもの


五月になると、光の角度が変わります。

朝、カーテンを引くと、先週より少し奥まで、光が届いている。

変わったのは光なのに、
自分が少し違う場所に立っているような気がする朝があります。

自分が変わったかどうかは、よくわからない。


去年の五月とどう違うのか。
 

少し変わっているのかも、
まだ同じなのかも。

確かめようとするたびに、少し疲れる。


変化は、目で確かめるものだと
ずっと思っていました。


でも、手のほうが先に知ることもあります。


水の入ったコップを持ち上げると、
満ちているかどうかは、手のほうが先に知っている。

重さが、手のひらにそのまま届く。
 



肩が、いつもより
低い位置にある日がある。

呼吸が、少し深いところまで
届いている気がする朝がある。

からだは、自分が気づく前から、
何かを静かに受け取っているのかもしれません。


変わったかどうかの答えは、まだわからなくていい。
 

ただ今朝、肩が少し下がっていたなら。

呼吸が、少しだけ深かったなら。

それだけでも。

どこかへ向かっている途中の、
静かな知らせなのかもしれません。



ゆきの
 



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