【カネ まとめ】行政の家計簿は誰のもの?
久々になってしまいました。
これまで数回に分けてお話ししてきたことについて
いくつかキーワードを挙げながらまとめてみたいと思います。
わかりやすく砂川市の具体例を交えながらみていきましょう
砂川市さんここまで色々書いてしまいごめんなさい。笑
1. 【経常収支比率90%!】自由に使えるのは10円だけ?
キーワード:10%の自由
砂川市の「経常収支比率」は約90%。これは、家計でいえば、月収50万円のうち45万円が住宅ローンや光熱費、保険料で自動的に消えていく状態です。
街を良くするための新しいイベントや起業支援に使えるのは、50万円のうちたった5万円(10%)。
「行政が何もしてくれない」という面も確かに存在するかもしれませんが、「今の仕組みでは10%分しか動けない」という限界を共有し、残りの90%をどうハックするかが問われています。
2. 【236億円の勝負】未来への投資か、巨大なお荷物か
キーワード:借金駆動型ビルド
令和7年度、砂川市は236億円という過去最大の予算を組み、約100億円を教育(学校建設)に投じます。その資金の36%は「市債(借金)」です。
子供たちのために最新の学校(ビルド)を作ることは素晴らしい。しかし、そのローン返済と維持費は、数年後の「10%の自由」をさらに削り取ります。
建てて終わりではなく、その施設を使って「いかに外から稼ぐか」「いかに維持費を浮かせるか」という経営者視点の市民参加が不可欠です。
このような所謂「ハコモノ」とどう向き合うかが今後さらに重要になっていきます。
3. 【地方交付税】頑張って稼ぐと減らされる
キーワード:逆インセンティブの呪い
地方交付税は、足りない分を国が埋めてくれる「魔法の仕送り」ですが、実は残酷なルールがあります。
自治体が努力して企業を誘致し、税収を増やすと、翌年の「仕送り」がその分減らされます。
100万円稼いでも仕送りが100万円減るなら、努力するインセンティブが働きません。これが、地方自治体が「現状維持」を選びがちな構造的理由です。
「行政の財布」だけを見ていては街は豊かになりません。行政の財布を介さない経済循環をどれだけ作れるかが鍵となります。
4. 【スクラップ不能!?総論賛成各論反対?】「10人の反対」が「1億円の節約」に勝つ
キーワード:サンクコストと誰かが口にする「みんな」という言葉
古い施設を壊し、無駄な事業をやめる「スクラップ」は、行政ではほとんど機能しません。
1億円の赤字事業でも、そこから恩恵を受けている「10人の市民」が猛反対すれば、政治的に止めることが難しくなります。
スクラップを「奪い合い」にするのではなく、プラスの提案が必要です。 そこで近年話題になっているのが、PPP/PFIです。
私たちの「解像度」が街の寿命を決める
行政を「自分たちとは別の組織」だと思っている間は、このジレンマは解消されません。 「自分たちの稼ぎは1割、ローンは3割、仕送り頼みが2割。そして財布の9割は既に使い道が決まっている。」 この砂川市のリアルな経営状況を、市民が「自分事の危機」として共有したとき、初めて本当のまちづくりが始まります。
ここまで、行政における「カネ」について自分が学んでいて特に
興味をもったお話をまとめてきました。次回以降は実際に様々な自治体での取り組みや問題点をより具体的に考えていきたいと思います。
