断捨離して気づいた自分の本心
子どもの頃、漫画家になるのが夢でした。
小学生の頃、絵を描くのが好きで何度か賞を貰いました。周りのクラスメイトからも「絵、上手いね」といわれていました。
「私は、絵を描くのが好きだ。大きくなったら
漫画家になろう!」
絵を描くのも、漫画を読むのも、アニメを観るのも好きだったので、そう思い立ちました。子どもの頃は、なれると信じていました。
私は高校を中退してから、何度か自分で描いた漫画を雑誌に投稿しました。一生懸命ストーリーを考え絵を描きました。十回位、応募しました。
しかし、結果は全て落選。上位賞に、かすりもしませんでした。さすがに、十回ほど落ちていると
「私は漫画家にはなれないのか」
「上には上がいる。」
と思い始め、次第に漫画を描くことをしなくなって
いきました。
二十代前半以降は、まったく描かなくなっていました。
でも、机の中にはスクリーントーンやペンなど、漫画を描く道具がそのままに。捨てることができずにいました。
未練?
夢を諦めきれないのか?
これだけの道具を買い揃え、時間も費やしたのに…
漫画家の夢を諦めたら、私に何が残るのだろう。
私にはこれしかないのに。
諦めたら全てが終わりの様な気がして…描きもしない漫画道具を、ずっと手放せずにいました。
数年後、突如、断捨離ブームが訪れました。不要な物、使わない物を捨て、部屋を綺麗に、そうすれば、心もスッキリすると。テレビやYouTubeの動画などでも紹介されていました。
当時、私は不安障害を少しでも軽くしたいという
思いから断捨離に興味を持ちました。節約にもなると聞いて。
私の頭にまず浮かんだのは、漫画道具一式でした。
ずっと机の引き出しの中にズーンと重たい空気を
放ち、たたずんでいる道具たち。私は
「…漫画道具。もうずっと絵を描いていないし。
とっておいても使わないだろうし、
私にはこれしかないと思っていたけど…
漫画家になれなかったし、手放そう」
意を決して、漫画道具をゴミ袋の中へ。手放しました。漫画道具を手放した瞬間、スゥーッと心が軽くなった感覚と、視界が広くなったような気がしました。
その時、とらわれていたことに気づきました。いつからか、
「漫画家になりたい」
という気持ちが、時間もお金も費やしたのだから
「漫画家にならなきゃ。他に得意なことはないし、
私には、それしかないんだから。ならなきゃ駄目
だ!」
とうに諦めた夢にしがみついていました。画力もない。面白いネタも浮かばない。夢への情熱も冷めていたのに。とっくに漫画家の夢は諦めていたのに、
ずっとしがみついていたんだ。
〘断捨離が私に気づかせてくれたこと〙
・諦めた夢に、しがみついていた自分
・道はひとつではない
と教えてくれました。
