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一人暮らしの老人宅に近づくとテレビがつき始める。在宅かと思われたが・・・

タイトル: < 在宅ですか? >
ある一軒家に、一人暮らしの老人が住んでいた。近所づきあいは ほとんどなく、テレビも あまり好まなかったため、日々を読書やインターネットのチャットで過ごしていた。
 
 ときおり、近所の人が心配して安否を確認しに訪れることがあった。しかし、「チラシお断り」と書かれた郵便受けには、いつも何も溜まっていない。さらに、近所の人が彼の家に近づくと、テレビがつき始めるため、「ああ、在宅なんだな」とつぶやいて、そのまま帰ってしまうことが多かった。
 
ところが ある日、親類の者が用事で電話をかけても、誰も出なかった。毎日電話をかけ続けたが、呼び出し音がむなしく響くだけだった。心配になった親類は、ついに彼の家を訪ね、インターホンを押したが応答はない。警察の立ち会いのもとで玄関をこじ開けて中に入ると、老人はすでに息を引き取っていた。
 
そのとき―― 、
ついていたテレビの画面が「すうっ」と消えた。
 
不思議に思ってテレビの配線を調べてみると、日中でも作動するセンサーライトの配線が、家の中のテレビに接続されていた。玄関前の道路を人が通ると、しばらくの間テレビがつく仕組みになっていたのだ。

―― 泥棒よけのために。
 
 ー 終り ー   ご高覧ありがとうございました。(^^♪
#ショートショート #掌編小説 #孤独死 #テレビ #一人暮らし #センサーライト

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