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【Bubble×PMS】手書き伝票という現場の呪いのお札からの脱却~中小ホテルマンのDX奮闘記vol.6-1~

Scene0:ホテリエちゃん、ある“違和感”に気づく

ホテリエちゃん
「コーギーマネージャー、BARとかルームサービスの伝票って…結局いまも手書きですよね?」

コーギーマネージャー
「うん。そして最後はPMSに“手打ち”だね。レストランはPOSがあるのに、そこ以外が取り残されがち。」

ホテリエちゃん
「それ、現場的にずっと“地雷”な気がしてて…」

コーギーマネージャー
「よし。今日は“なぜPOS連携が必要か”を言語化しよう。まずは前提の整理から。」


そもそも「Bubble」と「PMS」って何?

ホテリエちゃん
「最初に聞きたいんですけど…Bubbleって改めて何なんですか?」

コーギーマネージャー
「ノーコードでWebアプリを作れる開発プラットフォームだよ。画面(UI)とデータベース、ワークフロー(処理)を組み合わせて“業務アプリ”を短期間で作れる。」

ホテリエちゃん
「じゃあ、現場のオペレーションに合わせて“必要な機能だけ”作れるんですね。」

コーギーマネージャー
「そう。で、PMSはホテルの基幹システム。予約・宿泊・会計・部屋付け・精算…全部の中心。」

ホテリエちゃん
「つまり、PMSに“売上データ”が入らないと、最後の会計がズレる。」

コーギーマネージャー
「その通り。だからPMS連携は、現場の便利さだけじゃなく“売上とクレーム”に直結する。」


現状の課題:レストランはPOS、でもBARとルームサービスは…

コーギーマネージャー
「いまの構造を正直に言うとこう。」

  • レストラン:既にPOSがあり、オーダー処理が整っている

  • BAR・ルームサービス:手書き伝票 → 後でPMSに手打ち

ホテリエちゃん
「“後で”が曲者なんですよね…。忙しいと、どうしても後回しになる。」

コーギーマネージャー
「そこで起きる課題が、まさにこれ。」

課題①:伝票の打ち忘れによる精算漏れ(ヒューマンエラー)

ホテリエちゃん
「これ、起きたときの精神的ダメージが大きいです…」

コーギーマネージャー
「売上の取りこぼし+原因究明+再発防止。現場は責められやすいし、でも構造が悪い。」

課題②:手打ちと確認で、1日あたり約20分かかる

ホテリエちゃん
「“打つだけ”じゃなくて、確認も含めると20分以上持っていかれます。」

コーギーマネージャー
「しかも、その20分は“付加価値”じゃなく“帳尻合わせ”の時間になりがち。」

課題③:既存モバイルオーダーもPMS転記が必要で、複雑な注文ができない

ホテリエちゃん
「モバイルオーダーで注文が増えるのは嬉しいんですけど…増えた分だけ転記が地獄になります。」

コーギーマネージャー「結果、“複雑な注文を受けない”という逆転現象が起きる。攻めたいのに守りに引っ張られる。」


POS連携ができると、何が変わるのか?

ホテリエちゃん
「じゃあ、もし“POS的なもの”ができたら…?」

コーギーマネージャー
「現場の景色が変わる。具体的には、課題解決に加えて“お客様体験”まで変わる。」

現場の変化:ミスと時間を構造で潰せる

  • 注文 → 自動でPMSに計上

  • 打ち忘れの余地が減る

  • 手打ち・確認の時間が削れる

ホテリエちゃん
「手打ちが減るだけで、夜のピーク帯が全然違います。」

お客様の変化:聞き取りミス・サイン負担が減る

ホテリエちゃん
「お部屋付けのサインって、運用が増えるほど“お客様の手間”になりますよね。」

コーギーマネージャー
「そう。注文が自動で部屋付けに流れれば、聞き取りミスも減るし、チェックアウト時の違和感も減る。」


“アップセルしたいのにできない”壁

ホテリエちゃん
「本当は、もっと提案したいんですよ。おすすめとか、追加オプションとか。」

コーギーマネージャー
「でも現状は、注文を増やすほど手作業も増える。つまり、“売上を伸ばす行動”が“現場負荷”として跳ね返る構造。」

ホテリエちゃん
「それが怖くて、踏み出せない…。」

コーギーマネージャー
「そこで効いてくるのが、多言語対応できるモバイルオーダー。中華圏のお客様にも提案を届けやすい。だけど今の仕組みだと、攻めれば攻めるほど転記地獄になる。」

ホテリエちゃん
「だからこそ、壁(手作業)を取っ払いたい…!」


しかし最大の問題:PMS(満室御礼)にAPIがない

コーギーマネージャー
「で、ここからが技術的な山場。」

ホテリエちゃん
「PMSにAPIがない…って、つまりどういうことですか?」

コーギーマネージャー
「外部システムがPMSに“直接データを送る入口”が用意されていない、という意味。調べたらこのPMSは、ローカル環境でフォルダ監視して、指定フォルダに出力されたCSVを読み込む方式だった。」

ホテリエちゃん
「えっ…WebのAPI連携じゃないんだ…!」

コーギーマネージャー
「そう。だからBubbleから“そのローカルPC”にCSVを届ける必要がある。ここでngrokみたいな“外からローカルへ通す仕組み”が絡んでくる。」

ホテリエちゃん
「なるほど…。つまり、ただのアプリ開発じゃなくて、“現場PC運用”まで含めて設計が必要になる。」

コーギーマネージャー
「うん。ここが今回のプロジェクトの面白いところでもあり、難しいところでもある。」


今回は導入編。次回、開発編と運用編へ

ホテリエちゃん
「今日の話で、なぜやるべきかは整理できました。
でも…どうやって“Bubble → ローカルPC → フォルダ監視CSV → PMS”を成立させるのかが、まだ見えてないです。」

コーギーマネージャー
「次回はそこをやろう。開発編で“仕組みの全体像と実装”、運用編で“現場で事故らない回し方”まで落とし込む。」

ホテリエちゃん
「やっと、“手書き伝票の呪い”から抜け出せそうな気がしてきました…!」

コーギーマネージャー
「じゃあ次回。ローカルとクラウドの境界線に橋を架けよう。」


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