【 コント作品集 】 〜ゴカイ〜
この作品は、2011年に行った【Reason】という公演で
書き下ろしたコント作品です。
この作品は、先輩刑事が張り込みをしていた所に
後輩刑事がとある事件に巻き込まれながらも気にせずに現場に来てしまった…という“ゴカイ”が劇中にたくさん生み出されるコントです。
13年前の作品ですが
もし舞台関係者様がこの作品を読まれて、気に入った!
そして舞台で公演したい!と思った方は是非、お気軽にお問い合わせください。
※舞台で公演する場合は営利目的になりますので、有料でのお貸し出しになります。予めご了承の上、お問い合わせください。
≪ゴカイ≫
刑事の男(堀井)が、部屋の中から、窓の外を見ながら電話をしている。
堀井 「・・お前、何やってんだよ・・トラブルなんてしらねぇよ、すぐ来いよ。は?502って聞いてなかったのかよ?・・5階だよ。502でわかれよ、それぐらい。走ってこい。(切る)・・使えないな。」
電話が鳴り、出る
堀井 「もしもし・・はい、今のところ動きはないです。はい。本当に取引しますかね・・はい。まぁ、ガセの可能性もありますが、もうちょっとここで張り込んでみます。」
扉が開く音
堀井 「ん?西田だけ?四宮は?・・他を追ってる・・わかりました。じゃあ、西田一人ですね。こっちは二人で大丈夫です。」
後輩刑事 西田が入ってくる。それを追って、安西(女)は表情を曇らせながら、そして安西の両肘を抱えながら、村井(女)も一緒に入ってくる
堀井 「何かありましたら連絡入れます。では。(切る)」
西田 「すいません、遅れました。」
堀井 「遅いぞ。」
西田 「すいません。あの、四宮は・・。」
堀井 「聞いたよ。他を追っているんだろ?お前は、何してたんだよ?」
西田 「すいません、電車で遅れて・・。」
堀井 「四宮達に車取られたのか?」
西田 「はい。・・あの、先輩?」
堀井 「何だよ?」
西田 「アルデバロスって知ってます?」
堀井 「アルデバロスって何だよ。(振り向く)・・え?(西田の後ろの女性に初めて気づく)」
西田 「友達から、アルデバロスって知ってるっていう、意味深なメールが・・。」
堀井 「そんな事より・・誰だ?」
西田 「何がですか?」
堀井 「おい・・誰だ?」
西田 「え?何を言ってるんですか?(辺りを見回す)・・誰も居ませんよ。」
堀井 「いやいやいや、後ろに・・。」
西田 「後ろ?・・誰も居ませんよ。」
堀井 「・・。」(西田に近づく)
西田 「(急いで堀井を止め)嘘です。います。」
堀井 「おい、何で嘘ついた?」
西田 「すいません。僕の中では、居ない事にしてたんで。」
堀井 「何を言ってるの?」
西田 「でも先輩、気にしないで下さい。」
堀井 「え?」
西田 「さぁ、張り込み続けましょう。」
堀井 「は?」
西田 「先輩、見ちゃ駄目です。気にせず、仕事しましょう。確か5Fの角部屋でしたよね?」
堀井 「・・無理だよ。」
西田 「いい加減にして下さい。僕達は、犯人を追っているんです。今まさに、向かいのマンションで、薬の取引が行われるかもしれないのに、その現場を無視して、あの女達に注目しますか?こうしてる間に、もし現場で動きがあったらどうするんですか?僕も先輩も、見るのは彼女たちじゃない。向こうのマンションです。しっかり張り込みしましょうよ…ね。」
堀井 「・・無理だよ。」
西田 「じゃあ、どうすればいいんですか?どうしたら先輩は、ちゃんと仕事してくれるんですか?」
堀井 「俺が悪いみたいに言うなよ。ちゃんと説明しろ。あの二人は何なんだ?張り込み仲間か?だとしても、俺は彼女たちの事存じ上げませんけど。」
西田 「僕だって、存じ上げませんよ。勝手について来たんですもん。」
堀井 「勝手にって・・どういう事だ?」
西田 「僕だって意味がわからなさ過ぎて、迷惑してるんですよ。」
安西 「・・痴漢しました。(西田を睨む)」
西田 「もう・・。」
堀井 「・・はい?今、何と?」
安西 「痴漢しました。」
村井 「私、しっかり見ました。」
堀井 「おい・・痴漢したの?」
安西 「痴漢したんです。」
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【コント舞台脚本】REASON
このマガジンは2011年に公演した舞台脚本です。 オムニバス形式のコントですが、最終的には一本につながった作品です。 《コンセプト》は …
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