【7歳娘記録】7歳娘からのプレゼント
昨日の寝る前のことだ。
布団に入る準備も整い、
家の中が一日の終わりへと静かに傾き始めた、そのときだった。
「あっ、クッキー忘れた!」
我が家の7歳娘が、
何か重大な任務を思い出したかのように声を上げた。
突如として放たれたその一言に、
私は一瞬、何のことかわからず瞬きをした。
すると妻が、待っていましたとばかりに言う。
「もう焼いているよ。」
そう言って差し出されたのは、
まだ温もりの残るクッキー。
それを見た娘は満足そうにうなずき、
間髪入れずにこう続けた。
「牛乳もお願い!」
これから寝るというのに、クッキー食べるのか?
と、尋ねるとどうやら違った。
このクッキーと牛乳のプレゼントを届けに来るサンタへとのことだった。
その瞬間、私は少なからず衝撃を受けていた。
45年生きてきてクリスマスとは、
サンタ“から”プレゼントをもらう日だと、疑いなく思っていた。
それがどうだろう。
目の前にいる7歳の娘は、サンタ“に”何をあげるかを考えていた。
完全に、発想を超えられた。
よくよく考えれば、当たり前のことなのかもしれない。
サンタだって、長い夜を走り続けるのだ。
喉も渇くだろうし、小腹だって空くだろう。
差し入れがあってもいい。
むしろ、あって然るべきだ。
きっと世の中には、
「サンタにプレゼントをする」
そんなテーマの絵本だってあるのだろう。
ただ、不思議なことに、
私は今まで一度も出会わなかった。
サンタへのプレゼント。
その発想ひとつで、世界の見え方が少し変わる。
45歳にして、こんなにもやさしく、あたたかい考えをもらえるとは思っていなかった。
私にとって、それは間違いなく、
この発想は最高のプレゼントだ。
ちなみに、そのクッキー。
どうやら妻が食べたらしい。
クッキーを焼いた妻。
それを食べる妻。
完全な自作自演だが、7歳娘は「サンタが食べた!」と本気で喜んでいた。
相変わらず、妻はいい仕事をした。
そして私は、またひとつ、
静かな感動を朝もらった。
サンタ、妻、7歳娘。
メリークリスマス。
そして1歳娘よ。
あなたは私に何を見せてくれる?
楽しみにしてるぜ!
