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AIで作った曲を、4歳の娘が口ずさんでいた

以前、AIでMV動画を作っているという記事を書いた。

ただ、正直なところ、動画作成の方は少し止まっている。
映像の雰囲気、キャラクターの一貫性、口パク、編集。やりたいことは色々あるのだが、詰めようとすると意外と難しい。

そこで今回は、動画ではなく音楽の話をしたいと思う。

きっかけは、ChatGPTとSUNOである。

ChatGPTに歌詞、楽器構成、曲の雰囲気を指示して、プロンプトを考えてもらい、それをSUNOに入れて曲にしてみる。
やっていることだけを説明すると、いわゆるAI作詞・AI作曲である。

正直、最初はそこまで大きな期待はしていなかった。

私自身、昔DTMで作曲をしていた経験がある。

複数の楽器音色をトラックに設定し、音を楽譜に入力していく。
テンポ、音の強弱、ピッチベンド、パン、音響などを調整する。
自分でやると色々こだわり過ぎてしまい、1曲完成するのに2か月くらいかかった。

その苦労を知っている。

だから、AIで作った曲なんて、どこか薄っぺらいものになるのではないか。
それっぽいけれど、自分の心には響かないのではないか。
何回か聴いたら、すぐ飽きてしまうのではないか。

そんな先入観も少しあった。

でも、実際にできあがった曲を聴いてみると、思っていたよりもずっと良かった。
というか、正直ビビった。

今後、作曲という仕事の一部は、AIによってかなり変わってしまうのではないか。そんな可能性すら感じて、少し怖くもなった。

かなりプロンプトにこだわった結果、自分の中では奇跡的な曲ができた。

曲名は、
「ヘッドホンの息」
である。

自分で言うのも何だが、かなり気に入っている。

何が良かったのかを細かく説明しようとすると、少し野暮になる気もする。
ただ、メロディの雰囲気、歌詞の入り方、声の感じが、自分の中でうまくはまった。

AIで作った曲なのに、気づけば何度も聴いていた。

そして、私だけでなく、4歳の娘までその曲を口ずさむようになっていた。

これが一番面白かった。

電動自転車の後ろに乗っている時。
公園でブランコを漕いでいる時。
お風呂に入っている時。

気づくと、娘がこの曲を歌っている。

完全にドはまりである。
そして、それを聞いている私も、つられて口ずさんでしまう。

AIで作った曲を、親子で歌っている。
そして、その曲は世界でただ1つ。私と娘しか歌えない。
よく考えると、なかなか不思議な光景である。

これは、私が一から作った曲ではない。
歌詞も、メロディも、AIの力をかなり借りている。

それでも、家の中で流れ、娘が覚え、親子で口ずさむようになると、
もう単なる「AIで作ったもの」とも言い切れない気がしてくる。

最初は、ただの生成物だった。
でも何度も聴いているうちに、少しずつ生活の中に入り込んできた。

AIで作ったはずの曲が、家族の記憶の中に入っていく。
そこが、今回一番面白かったところである。

昔なら、自分で曲を作るのはかなり大変だった。

作詞ができる。
作曲ができる。
楽器が弾ける。
歌が歌える。
録音できる。
編集できる。

そういう技術や環境があって、初めて一曲の形になる。

もちろん、AIを使えば何でも簡単にプロ級になる、という話ではない。
本格的に作ろうとすれば、今でも知識や経験は必要だと思う。

ただ、「まず形にする」までのハードルは、かなり下がった。

作詞なんてできない。
作曲なんてできない。
音楽制作なんて自分には関係ない。

そう思っていた人でも、イメージを言葉にしてAIに渡せば、数分後には曲の形になって返ってくる。

そして、思いがけず、子どもが口ずさんでくれることもある。

今回の曲を作ってみて、AIは単に効率化の道具だけではないのだと思った。
自分の中にぼんやりあるものを、とりあえず形にしてくれる道具でもある。

もちろん、細かいところまで自分で作ったわけではない。
それでも、何を作りたいかを考え、どの曲を残すかを選び、何度も聴いて、気に入る。

そこには、ちゃんと自分の感覚も入っている。

そして、その曲を娘が歌っている。

それだけで、今回は十分だった。

最後に、実際にSUNOで作った曲を置いておきます。

曲名は、
「ヘッドホンの息」

よければ、少しだけ聴いていってください。

[Verse 1]
ヘッドホン越しに聞こえた
小さな息の音
誰にも言えなかった夢が
胸の奥で揺れている 窓の向こう 
夜の街 少しだけ遠く見えた
背伸びして笑ってみても
本当はまだ怖かった
[Pre-Chorus]
でもマイクの前に立てば
弱い私も消さなくていい
震える声のその先に
明日の私がいる
[Chorus]
まだ声になる前に
涙になりそうな想いを
このメロディに乗せて
そっと空へ放つよ
うまく歌えなくても
今の私で届けたい
夢の続きはきっと
この一音から始まる
[Verse 2]
誰かみたいになりたくて
迷った日もあった
だけど私だけの色で
歌える朝を探してる
譜面にない感情が
指先まであふれて
言葉にできなかった日々が
今、歌に変わっていく
[Pre-Chorus]
正解なんて知らないけど
ここに立つ理由は分かる
胸の奥で鳴っている
小さな光を信じたい
[Chorus]
まだ声になる前に
壊れそうだった願いを
このメロディに預けて
遠い君へ届けたい
強くなれなくても
優しいままで進みたい
夢の続きはきっと
この一音から始まる
[Bridge]
夜が明ける前の
静かなスタジオで
私だけの声を
やっと見つけた気がした
[Final Chorus]
今、声に変わっていく
涙も迷いも全部
このメロディに乗せて
まっすぐ空へ放つよ
うまく歌えなくても
今の私で届けたい
夢の続きはきっと
この一音から始まる
この一音から始まる


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

AIで作った曲が、思いがけず家族の中に入り込んできたことが、今回いちばん面白い体験でした。
「AIって少し面白そうだな」
「自分も何か作ってみたいな」
そう思っていただけたら嬉しいです。
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