DX戦記~デジタル化入門「情報の感覚の違い」を明らかにする試み
かみ合わない、デジタル化の論議
これまで、このDX戦記では「紙をまんまデジタルにするネ申デジタルではダメ」と言い続けておりましたが、どうも通じない。
で、あれこれ考えてみて、「あ、そうか、帳票と情報が、頭の中でイコールなんだ」と、政府統計の総合窓口 のネ申エクセルを眺めていて仮説が生まれてきました。
ああ、そうか、「情報」に関する感覚が全然違うのか。
というわけで、整理をしてみました。
紙からデジタルへ~「情報」感覚の違い図

紙資料感覚(アナログ時代)
この段階では、情報は「紙に印刷されたもの」であり、見た目がすべて。情報の流通も人力。作りっぱなしの情報。積み上げられた新聞紙。
ネ申デジタル感覚(見た目だけデジタル)
ここでは「紙がPDFになっただけ」で、本質的には紙と同じ使い方。
情報は構造化されておらず。作りっぱなしの情報であることは変わらない。この段階を「ネ申Excel」と揶揄する声もある。
デジタル感覚(構造化された情報活用)
情報は「構造化されたデータ」という全く別の概念に変化する。帳票はその表現の一部にすぎない。情報は再利用され、連携される。
これが日本以外の初等教育で教えているデジタル。
みなさんの「情報」感覚はどこだろう?
さて、みなさんの「情報」感覚はどの段階に該当するだろうか?
そういわれて、ちょっと考えてくれたなら、私の試作したこの表は成功である。
なお、みなさんが自分の「情報」感覚をここだ、と思ったら以下も読み続けてみていただきたい。
紙資料感覚・・・デジタル感覚を身に着けるのは容易
未知のものとして、ゼロからデジタルを学べるので容易。
Googleフォームとスプレッドシートで何か業務を作るだけで身につく。
ネ申デジタル感覚・・・微妙にやっかい
今は、殆どがこの感覚である。なんせ国の中枢がこの感覚だし。
この概念を崩すには、プログラミング言語(ノーコードでもよい)を使って、複数業務をデータ連携させる、といったレベルの事をして経験を塗り替える必要があるため、微妙にやっかいである。
デジタル感覚・・・IT業界以外の人は苦労人
IT業界以外で、デジタル感覚を身に着けている人は苦労人である。
あなたが経営者であれば、ITパスポートの資格取得に報奨金を付けたり、ノーコードツールの講習を受けさせたりと様々な試みをして、それでも微妙という世界で困り果てているだろう。
あなたが従業員であれば、功労が評価される事は極めてまれである。なぜなら、ITシステムを動かすために必要な事が、誰も分からないからだ。
最近は僅かながら、IT業界並みのデジタル感覚を持った企業が生まれてきているので、転職をお勧めする。
