DX戦記~デジタル化入門(2)「業務をITに合わせる」を説明する試み
日本のデジタル化はデジタイゼーション(ネ申デジタル)にとどまるか、個別最適化された単業務ツール導入にとどまり、デジタルで全体の業務の優位性を作るのはハードルが高いのが現状です。
しそれを打破しようとするときには、概ね「業務をITに合わせる」というワードが出てきて混乱。そして生まれるのは眠ったままのITシステムの爆誕というオチになります。
今回は「業務をITに合わせる」というワードの何が混乱を招くのか、じゃあどう説明したら分かるのかというのを説明する試みです。
「業務をITに合わせる」という言い回しが混乱を招くわけ
「業務をITに合わせる」というのは、経営管理(プロセス・データ)、デジタル技術(ITツール・DB)というスキルが備わっている人であれば、ようは、
仕事をプロセスに分解し、各プロセスに必要な情報を明らかにする
ITツールやDBの機能と制約に合わせて、プロセスと情報構造を定義す
つまり「仕事」を「情報」としてITが扱える形に整理する事だと理解できます。
これがピンとこない方は、その事を恥じる必要はありません、日本では初等教育でマネジメントもデジタルも教えないので、分からなくて当然なのです。
IPAや経産省とかの偉い人はそれが分からない・・・いや、分かっているけど立場的に言えないという大人の事情がありそうですが。
ここまでが長くなりましたが、というわけで…
「仕事」を「情報」としてITが扱える形に整理する事の説明図
ITツール導入によって業務がどう変わるのか、そしてそのために何を整える必要があるのかを整理しました。

ポイント1:ITを入れれば変わる、は幻想という事
ITシステムでなんらか成果を得たいなら「仕事」を管理するための「情報」をどう扱うか決めねばならない、という事です。
ポイント2:ITシステムは案外と制約事項がある
ITシステム側も、内包するロジックや、デジタル技術的な制約を抱えているので、それを意識して「情報」化しないといけない、という事です。
ちなみに、良くできたパッケージやSaaSなら、標準で用意されている「情報の枠」を採用する方が、もしかすると下手に経営管理をオリジナルで考えるより良いという事もあります。
「業務をITに合わせる」…おわかりいただけたでしょうか?
ITは万能の魔法の杖ではなく、ただの道具です。
もっといいかえると「情報を処理する業務用機械」です。
「業務をITに合わせる」というワードは「新しい業務用機械を学んで、それを使って仕事する」という話です。
そして、それがITだと、どんなイメージなのか、なんとなく分かっていただけたら、今回の試みは成功です。
