11.思ったより限界だった
# 第11話
ある日、
鏡をみてビックリした。
眉間にくっきりシワがある。
しかも、
怒ってないのに。
もちろん、年齢的なものもあると思う。
だけど、
あの頃の私は、
毎日怒って、
思い通りに進まない毎日に
疲れていた。
怒りすぎて自己嫌悪。
優しく出来なくて自己嫌悪。
また怒ってしまって自己嫌悪。
その繰り返しだった。
子ども達は大好き。
でも、
一緒にいるのがしんどい日もあった。
そんな自分が嫌だった。
だから時々、
子ども達と少し距離を置こうとしていた。
別の部屋にこもったり。
家の外にふらっと出たり。
もちろん、
子ども達を嫌いになったわけじゃない。
怒りすぎてしまう自分が怖くて、
冷静になりたかった。
ただそれだけだった。
でも、
1人になると涙が出た。
夜、
みんなが寝たあとに流す涙だけじゃ足りなくなっていた。
昼間も。
部屋でも。
外でも。
気づけば泣いていた。
主人にも、
「しんどい」
「もう無理」
と連絡していた。
返ってくるのは、
「頑張れ!」
とか、
「お前なら大丈夫!」
とか。
今思えば、
主人なりに励ましてくれていたんだと思う。
でも当時の私は、
頑張れと言われるたびに苦しかった。
だって、
もう十分頑張ってるつもりだったから。
大丈夫と言われるたびに苦しかった。
全然大丈夫じゃなかったから。
そしてある日、
鏡を見た。
眉間にくっきりシワが入っていた。
怒っている時じゃない。
普通にしている時。
その時初めて思った。
「あ、ヤバい。」
私、
思っていた以上に疲れてる。
思っていた以上に追い詰められてる。
何とかしなきゃ。
今思えば、
あの日が初めて、
自分自身に目を向けた日だったのかもしれない。
