第六章4
〜♪(メールが来た音)
「お宅のダンナ若い女と飲み屋街歩いてましたけど。また悪いことやってるんじゃないんですか?」
心臓がドキドキしてしまった。
まさかこの人からメールが来るなんて⋯。
そう翔太の被害者で、以前私が訴えた真理奈からだった。
何故か私の勘で、今回はこの人と繋がらないといけないと思ったのだ。
「どうしても直接お話したいので、お電話出来ませんか?」
どうにか直接話したい気持ちでいっぱいだった。
でももしかしたら翔太と裏で繋がって私を騙そうとしてるのではと思う部分もあった。
だとしても私と繋がってもメリットなんてないと色々な感情が入り交ざる。
「大丈夫ですよ。30分後にかけます。」
すぐに返事をくれた。
ここで翔太にバレたら全て終わると思い、子どもたちとホームセンターへ行こうと声をかけ家を出た。
翔太は珍しく家にいたのだ。
とりあえずホームセンターの駐車場で子供に説明し話した。
「味方になってくれるといいね。心強い協力者だよきっと。」
莉子に励まされた。
一旦連絡が来るのを待った。
「こちらはいつでも大丈夫です。よろしくお願いします。」
何分かして真理奈から電話がかかってきた。
お互い探り探りで話している感じがした。
私も向こうも警戒していたんだろう。
私も今の状態を全て話し、警察に行ったけど相手にされずお手上げ状態だと言うことも話した。
すると真理奈も翔太の被害者とタックを組み翔太への恨みを晴らしたいと言っていた。
まさか違う方向でそっちも動いてたなんて奇跡としか言いようがなかった。
「真理奈さん。あの当時は訴えたりしてすみませんでした。ずっと謝りたかったです。よかったらタッグ組みませんか?私も同じ気持ちで今も動いてます。悪いことしてるのは明白なのに警察は信じてくれないんです。私の知ってる情報は全て共有します。撮れるものは全て撮ります。お願いします。」
「来るのは分かってたし、あいつの指示だろうし、それにあいつとの裁判はこっちが勝ったから全然平気だよ。もちろん!もう一人の被害者の人もそっちは知ってると思うよ。内容証明出してるはずだから。名前は留美子さん。わかる?」
少し前に内容証明来てた人だった。
「名前はわかるんですが、顔はわからなくて。というか裁判勝ったんですか?私は翔太が勝ったと聞いていて⋯」
そんなわけないと真理奈は笑っていた。
あいつは嘘ばっかだからと言ってて納得した。
すると真理奈が
「3人でタッグ組んで終わりにしようよ。もうこれ以上被害者増やしたら絶対ダメだから。裏切りはやめようね!この年で裏切りはさすがにきつい。」
「こちらこそ!絶対裏切りません。よろしくお願いします。」
早速3人のグループ作ってもいい?と言われてお願いした。
私は頻繁に電話はできないが、メールは出来ることは伝え持っている証拠をグループラインで共有した。
きっと留美子さんも真理奈も最初は私のことを警戒していたと思う。
当たり前の話だ。
お金を騙し取られた人の嫁なんだから。
普通に考えて警戒するし、翔太の洗脳に私がかかっていてすぐチクると思っていたに違いない。
信用してもらうまでには時間が必要だと思ったが一日も早く悪事を止めたい気持ちは三人共、同じだったからなのか分かり合えるまでにはそんなに時間はかからなかった。
私は毎日電話の録音、撮った写メや動画全ての証拠を共有した。
ここに来てまさかの協力者が見つかった。
この出会いがキッカケで物事は大きく進んでいくのだ。
後に戦友ともいえるこの二人。
きっとこの二人がいなかったら私は翔太を自分の手で葬っていたかもしれない。
かけがえのない二人となるのだ。
ちなみにこの時期はるかも私の方に来ていて、翔太に対してものすごく悪く言っていた。
はるかも洗脳されてて可哀想だったと思った私は一旦一緒に逮捕させようと気持ちを向けていた。
しかし裏では私のことを裏切って翔太と関係を持ち続けていた証拠とこの逮捕で動いてることを翔太にチクろうとした証拠を見つけた。
やはりあっちこっちでいい顔をする女だと痛感した。
逮捕で動いてること翔太にチクられたらと思うとドキドキハラハラして気が気じゃなかった。
でもいいタイミングで翔太は本当にはるかがウザかったようでブロックしていた。
お陰で翔太には内容を知られずに済んだ。
私はそこから、はるかにフェイドアウトし距離を置いた。
やはり裏切り者は裏切るんだと思い知らされた。
もう二度と関わりたくない。
きっとはるかに全てを話してたら翔太にチクられて終わっていた。
もう私には裏切り者はいらない。
きっとはるかはただ単に自分と一緒になってくれないから翔太に嫌がらせしたかっただけなんだろう。
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