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第七章4

「すみません。こちら田川さんのお宅であってますか?田川さんに電話したんですが連絡が取れなくて。呼んでいただけますか?」

若い男性が画面越しに話しかけてきた。

「少々お待ち下さい。」

通話を切り翔太のところへ向かった。
呑気に寝室で寝ていた。
慌てて起こして、見知らぬ若い男性が来ていると話すと名前を聞いてこいと言われ玄関を開けた。

怖そうな男性二人が玄関に立っていた。
「主人が名前を聞いてと言っていてお聞きしてもよろしいでしょうか?」
と訪ねた。
「翔太さんの携帯に不在が入ってると思います。携帯を見ていただいたら分かると思います。とにかく呼んでください。」

「分かりました。」

鍵をかけ、もう一度寝室へ向かった。

「翔太!怖い人二人が玄関前に立ってて名前教えてもらえない。不在で残ってるって言ってるんだけど。怖いから私は無理。早く対応して。早く出て。」

面倒くさそうに下へ降りていった。
その時に2階の窓を少しだけ開けて何を話すのか聞くことにした。
「翔太さんですか?あなた投資詐欺やってますよね?あとキャバ嬢に結婚詐欺もやってません?お金返してくださいよ。」

さっき私と話した男性が翔太に話しかけていた。

慌てたのか翔太は
「とりあえず場所を変えよう。」
と言って家から遠ざけていた。

もしかしてあの人達は翔太の悪に気付いてくれてる?
私は慌てて子どもたちに今の話を話した。
それと同時に真理奈と留美子さんにも連絡を入れた。

しばらくして翔太が警察官と一緒に自宅へ戻ってきた。
送ってもらったようだった。
何事かと思って翔太に問いただす。
「どういうこと?何事?」

「俺が金持ちだから妬みで嫌がらせに来たんだよ。アンチってやつ?俺この辺のキャバクラ界では有名なんさ。だから家まで調べて金貸してほしくて来たんだよ。詐欺って言われて頭きたから一人殴っちゃったけどね。めんどくさいから警察呼んだ。もう来ないよ。」

私にはそんな風には思えなかった。
さっき自宅へ来た二人組の男性は翔太に対してとても怒っているように思えた。
きっとまた来るに違いない。
私はそう思っていた。

しかしこの予感は的中するのである。
一ヶ月が過ぎたあとの深夜に突然やってきた。

この日の夜は翔太は出かけず自宅にいた。
ほとんど2階の寝室にいたから、私たちは1階のリビングにいた。
「今年の夏はどこか行きたいなぁ〜。プールとかたまには行きたい。もう今週末夏休みだしね。」
莉子が敬斗と蓮に行きたいと熱弁していた。

「もう寝る時間だから寝るよ!明日また話そう。学校だから起きられないよ!」
私が言うとはーいと言いながら寝る準備を3人始めていた。

翔太はそのうち起きて出かけるのかな?
寝室占領されるの結構きついんだよなぁと思いながら2階へ向かった。
私と莉子は翔太のいる寝室へ向かった。
翔太はよく眠っていた。

眠りについた何時間後か突然やってきた。

「おい!翔太!出てこいよ!」
「お前が来いって言ったんだよなー。来てやったぞ。隠れてないで来いよ!」
「翔太!出てこいよ!この野郎。」

外の怒鳴り声に飛び起きた。
翔太も起きていた。
「この前の人?怖いからどうにかして。」
子どもたちは耳を塞いでいた。
もしかしたら家の中にガラス割って入ってくるのではないかとの恐怖に怯えた。

それなのに翔太は2階のトイレの小窓から覗いて、警察に電話していた。
それに呑気に叫ばれてる音声を録っているようだった。

向こうは4〜5人はいたと思う。
30分程叫ばれて居なくなった。
それと同時になぜか「俺外行くわ!」
翔太は外へ出ていった。

帰った後に行くってどういうこと?
あんたがこいっていったんか!って思いながら蓮と敬斗のところへ行った。
二人はケロッとしていたが、莉子は恐怖に怯えていた。

慌ててこの状況を真理奈と留美子さんに伝えた。
電話している最中に翔太が帰ってきたから慌てて切った。
警察官も一緒に来ていた。
翔太は事情聴取を取ることになったらしく、警察署へ向かうとのことだった。
警察の勧められたのもあり、しばらくは家を空けることにした。
先に私は自宅で簡単に話をした。
終わってから市内のビジネスホテルに電話をし、予約を取った。

またもや山中は翔太に呼ばれたらしく自宅へ来ていた。
心配だった犬のことをお願いした。

私と子どもたちはホテルへ向かった。
もう朝方の4時だった。
外は明るかった。

子どもたちとチェックインをし、部屋に到着した。
それと同時に翔太からメールが入っていた。

「そっちはどう?俺は今帰ってきた。引っ越しするか!ゆっくり休んで。」
こんな状態でゆっくり休む?
子どもたちは横にはなったが眠れない様子だった。

姉と真理奈と留美子さんには連絡した。
姉はこっちに来ればよかったのにと言ってくれたが、姉にまで迷惑をかけたくなかった。

2日間ここのビジネスホテルに泊まることになった。
子どもたちは大きな傷を負った。
今後どうしていくべきかをゆっくり話し合う機会になったと思って気ままに過ごそうと話した。

2日経ったが、結局帰れなかった。

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