サスペンス型ノンフィクション小説『アーク・ザ・エンプレス』第三章まとめ
11月も後半に差し掛かりましたね😊
皆様いつもフォロー、スキ♡そして私の記事をシェアとして紹介してくださった方本当にありがとうございます🙇♀️
改めまして名久田翡翠です🌼
第三章のまとめ早速行きたいと思います!
今回のお話のキーワード3つの発表です!
『占い師』
『内容証明』
『仮差し押さえ』
詳しく読みたいという方はマガジン、または私の記事の第三章をご覧下さい🤗
第三章まとめ始まります!
『アーク・ザ・エンプレス』
第三章 船は舵を切る
私の父と母と姉家族が遊びに来た。
姉は私が生まれる前に父と前妻との子供だった為、私とは母親が違う。
それでも姉はとても強くてカッコよかった。
猪突猛進の性格で、真っ直ぐな人。
私がメールで翔太のことを話してから心配してちょこちょこ家に来てくれるようになった。
子供たちや私の家族のお陰で孤独を感じることが少なくなってきていた。
姉は有名な会社の占い師だ。
幼少期から霊感があり、タロットカードなど霊感などがあることから個人的にやっていたが大手からオファーがありそこへ勤めていたのだ。
翔太は姉とはよく話すし、占いもしてもらっていた。嫌な顔はせず、いい人を装っていた。
後にこの「占い」というものが悲劇を生むなんて誰も思いもしないだろう。
みんなで夕食をうちで食べ、私はノートにある物を書き出していた。
「美咲。何そのノート。え?競馬?もしかしてやってるの?」
姉がびっくりして飛びついてきた。
「私がやってるわけではなくて、翔太がやってるの。今競馬にハマってるようでさ。私にもこの馬券買ってくれって言われて買うことはあるけど。」
「へぇ〜。」
姉は何とも言えない顔をしていた。
この頃翔太は昼間は競馬をし、お昼過ぎから出かけるパターンが多くなったのだ。
それも一日多いときは一人60万以上は馬券で消えていたような気がする。
でもこれもどうしてそんなにお金があるのかと質問すると翔太は自慢そうに言っていた。
「俺投資やってんだよ!めっちゃ儲かってるんだ。凄腕のモデレーターが何人かいて、俺はその人たちに可愛がられてるし気に入られてるんだ。」
そんな事を言っていた。
聞いてると段々と自慢気にマウント取られてる感じがして腹が立ってくるから聞くのは辞めた。
「なんか翔太に生活させてやってるって言われることが嫌で。仕事したいと言っても家のことやってって言われるから。それだったらこの競馬のノートを書いてくれれば生活費15万渡すって言われたから書き始めたの。毎日競馬場と全レースの配当金を細かく書くことが条件で。家族カードも使えない時もあったりして、いざとなったら生活できなくなっちゃうから。」
姉はこの話を聞いて首を傾げていた。
それはそうだ。
家庭の中で生活費をもらうために家の中で競馬ノートを書かないともらえないなんてことは普通考えられない。
でも我が家は夫が言ったことは絶対である。
反抗すれば倍の口調で言われ、圧力をかけられ潰される。
その火の粉は家族全員に飛んでいく。
姉が私を占ってあげると言い出した。
タロットカードを3枚並べた。
姉の顔が険しくなってきていた。
「え?怖いよ。そんなにやばいの?」
私が鳥肌を感じながら体を縮こませた。
「うーん。美咲。三ヶ月以内に大きな出来事がある。というか来る。それは美咲にとってみたら辛く苦しいことかもしれないけど、美咲自身が変われるチャンスって捉えてほしい。どんな辛いことや苦しいことがあってもあなたは乗り越えられる力を持ってる。あと自分と言う人物像を決して見失わないで。流されてしまいそうで少し心配。あと、目の奥がグレーになってる。その事がキッカケでもしかしたら眠れなくなったり、頭痛がしたりがあるかもしれない。心の部分も少し黒くなりかけてる。精神的に今もダメージを負っているようだけど、更に負うかもしれない。だけどね、全ての出来事には意味があって物事は起こるの。今回は回避のしようがないな⋯。きっとこの話をしたことは美咲は忘れちゃうかもしれない。旦那が強いからね。要注意して。ドンと構えていなさいよ。何かあればすぐに連絡して。」
私は何が起こるのか、不安でいっぱいだった。
でも姉の予言は99%ほぼ当たる。
物事が起こった時にハッとすることが多々あった。
「もういい時間になってきたからそろそろ帰ろうかな?」
姉がカードを片付けながら時計を見ていた。
夜の9時になろうとしていた。
「ただいまー。」
いつもはこんな早く帰ってくるはずもない翔太が帰ってきた。
私の両親に軽く挨拶をし、姉に挨拶した。
「ちょうどよかった!俺のこと占ってよー。」
と話しかけていた。
「出来れば金運見てほしい!」
翔太が目を輝かせてお願いしていた。
「わかった。見てみるよー。ここに座って。」
姉は対面に翔太を座らせて翔太を見ながら、タロットカードを触り始めた。
「今は良さそうだけど⋯。今月の半ば以降でトラブルが起こりそう。特に対人関係もありそうだし、金銭トラブルもあるかなと。思い当たる人がいそうな気がするけど、なるべく早期解決しないと長期戦にもなりそうな気がするよ。金運自体はそんなに悪くはないと思うけど、お財布に入ってるお金が生きたお金じゃないのが気になるんだよね。よかったらお財布って見せてもらえる?何色使ってる?」
翔太は静かにバックから財布を取り出し姉に渡した。
「俺の財布は白だよ。もうボロボロだから黒に変えようと思ってるんだよね。」
姉は財布を見たり手をかざしたりしていた。
「このお財布は変えたほうがいいかもしれないね。このお財布に黒いオーラみたいなのが渦巻いてるの。でも、翔太くんは黒色より白色の方が合っていると思うよ。もちろん好き嫌いはあるけど。それと翔太くんの後ろに付いて守ってくれている守護霊様が翔太くんの日常をとっても心配しているみたいなんだけど⋯。何か」
「あー。わかった!ありがとね。もういいや。」
翔太は何かを察したのか話を遮る様に焦りだした。
姉もそれを察して話題を変えた。
「そういえば、車買ったんだって?子どもたちが高級車で座席はリクライニングが付いててすごいんだよって聞いて驚いたよ。」
さすがは姉だと思った。
翔太の性格をよく分かっている。
扱い方も手慣れたものだった。
その話をされると翔太も自分がすごい人間なんだと言われたかのように捉えようで屈託のない笑顔で話し始めた。
「ずっとあの車に乗りたかったからすごい頑張って働いて買ったんだよ。しかも現金一括で買ったから俺名義なんだ。頑張った自分へのご褒美だよ。いい買い物した。ただハイオクだから維持費は大変なんだけどね。」
「すごいよ。高級車を一括で買うなんて。」
率直に言って姉は言葉が上手い。
翔太の機嫌も一瞬で直った。
そして姉のこの予言はいずれ当たることになる。
それは今はまだ分からないまま。
「もうこんな時間だからそろそろ帰るね。遅くまでお邪魔しちゃってごめんね。」
「全然いいよ。またゆっくり遊びに来て。」
珍しく翔太も玄関までお見送りにきた。
姉たちは帰って行った。
〜♪
私の携帯に一通のメールが届いた。
「今日は遅くまでごめんね。翔太くんなんかやばいことやってるような感じに見えた。お金の流れとか行動なり何でも把握出来ることはバレない程度でやっておきなね。この先とんでもないことが必ず起きる。美咲は翔太くんに流されないこと。何を言われても話半分で聞いて信じないこと。とにかく翔太くんには気をつけなさい。何か変わったことがあったらすぐ連絡してね。おやすみ。」
姉からだった。
私には理解が難しく何が起こるのか予想も出来なかった。
「こちらこそありがとう。わかった。また連絡するね。」と返した。
数日後のある日。
「ピンポーン」
モニターを確認すると郵便配達の人が立っていた。
「こちら田川さんのお宅で合ってますか?
お名前合ってます?受け取りのサインをフルネームでサインお願い出来ますか?」
小さい紙にサインをし、「お世話様でした。」
と見送った。
書類の宛先は翔太宛だった。
差出人の名前を見てフリーズした。
「法律事務所?」
まただ。
今度は翔太は何をしたんだ。
それにその同じような封筒が一気に7通も来たのだ。
ただ事ではないと思った私は翔太に連絡した。
事情を聞いた翔太は明らかに慌てている。
「絶対開けないで。カウンターの上に置いておいて。すぐ帰る。だから開けないで。」
電話が切れて、食欲が一気になくなりまた来たのかと思い返した。
テーブルに目がいき、この前の姉の占いを思い出した。
もしかして言ってことってこれだったのかな⋯?
姉にメールを送った。
「さっき翔太宛に7通の多分内容証明が送られてきた。翔太に連絡したら今から帰るって。もしかしてお姉さんが占いしてくれた時言ってたのってこのこと?」
翔太が機嫌悪く帰宅した。
「来るとは思ったんだよなぁー。くそ。」
「私にも見せてくれない?こんなの普通じゃないでしょ。」私は冷静に手を伸ばした。
「ちょっと待ってて。今俺が見てんの。お前は関係ないの。」
カチンと来たがぐっと堪えた。
「あのさ、見せられない様なことをしてたってことだよね?」
と冷たい目で言ったら、渋々見せてきた。
内容証明を見た内容はこんな感じだった。
・トランプで手品のような事をし占いが出来ると言い放ち、相手を信用させ金を騙し取った。
・自分は特殊能力があり不幸が起こるのを防ぐため、わざとマイナスを作るために消費者金融などで借金をすることによって人生にプラスが生まれると説明された。カードは翔太に渡し返済や管理も翔太がすると言われた。
・未来を見ることができ、病気になることや事故を起こすオーラが出ていてそれを防ぐために持っている全てのお金(貯金)や金品を除菌する必要がある。(除菌とは翔太に預けること)
・お金に黒いオーラなどがある場合は除菌する必要がある。
・預かったお金は土の中に埋め除菌すると言い翔太が直接預かるか、または紹介者にお金を預ける設定にしておいて本当は翔太が全てお金を持っている。
・翔太は7感と言うものがあり特別な人間。
・ペナルティを受けることを回避するにはお金が必要。
などだった。
合計で何千万にもなるお金を騙し取っていた。
頭が真っ白になるというのはこういう事を言うのだろう⋯。
どう考えてもこいつに特殊能力なんてものはない。
この内容見て姉の占いの言い方を自分なりにアレンジして真似しているのはすぐに分かった。
『オーラ』
『占い』
『ペナルティ』
姉が使う言葉だった。
そして私はある言葉に目を疑った。
ー口腔性交させられたー
ー貞操権侵害に値するー
「これって⋯不倫?」
一気に気分が悪くなってきた。
さーっと血の気が引いていき、冷や汗が止まらなかった。
私が問いただすと翔太は言い訳をする。
数カ月が経った。
朝7時過ぎにインターフォンが鳴った。
「ピンポーン」
こんな早くに誰だろう?
私と子どもたちはモニターを確認した。
スーツを着ている男性が何人か映った。
「はい。どちら様でしょうか?」
「おはようございます。朝早くに申し訳ありません。ご主人の翔太さんはご在宅でしょうか?私共は地方裁判所執行官なんですが。」
珍しくこの日は翔太は朝寝ていた。
「すぐ呼んで参ります。少々お待ちください。」
慌てて子どもたちが翔太を起こしに行ってくれて、私は執行官ってと思い動悸が始まってしまった。
眠そうな顔して翔太が降りてきた。
玄関を開け、眠そうに話していた。
「なんですか?こんな朝から。」
「翔太さんですか。今回被害者の方たちの申し立てによりあなた様のそちらの車を仮差し押さえをします。レッカーにて持っていきますので、荷物等全て降ろしてください。鍵やスペアキーも全て渡してください。」
「は?ふざけんなよ。勝手に。俺の車だぞ。俺の弁護士通してからにしろよ。」
「仮差し押さえの場合、そちらの弁護士の先生は関係ありませんので。荷物降ろさなくていいんですか?持っていきますよ?」
翔太は文句を言いながらも荷物を全て降ろし、車の鍵を渡した。
あっという間にレッカーに乗せられて持って行かれていった。
翔太の弁護士の先生は営業時間にならないと連絡がつかない状態のようでイライラが収まらない様子だった。
「おい。美咲。お前いくら持ってる?家の貯金、子供の貯金、お前のも。車出して。銀行回って金かき集めて車返してもらうことが一番先だ。分かってんだろ?お前の行動次第で子供にはなにも文句もなにも言わない。どうする?お前は子供犠牲にして金守るのか?薄情な母親になるのか?」
ここまで来ると自分の車のことしかないから、脅迫じみたことまで言ってくる。
果たして美咲はどうするのか?
第三章おわり。
とても三章は内容的には長かったですが、どの文面も必要となるお話だったので少しだけ省いてまとめさせて頂きました。
次号第四章まとめもぜひ見ていただきたいです✨
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翡翠🌼
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