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サスペンス型ノンフィクション小説『アーク・ザ・エンプレス』第七章まとめ

あけましておめでとうございます🎍
本年もよろしくお願い致します🙇‍♀️
怒涛の2025年に終わりを告げ、無事に2026年を迎えました。
去年の12月の頭に翔太へ手紙を送りました。
なぜ手紙を書いたのかというと翔太が弁護士を通じて私に面会に来て欲しい、話を聞いて欲しい、離婚したのは社会的な意味でしただけであって出たらよりを戻すと言っていたり、未だに私や子供達は自分が出てくるのを待っていると勘違いしているようでその様な連絡が多々ありました。
身元引受人にもなってもらいたいとも⋯。
なので今後会うこともなければ、よりを戻すこともないこと。
そして子供たちは責任を持って私が見ていくから心配も必要ない旨を伝えました。
この男は恐ろしいと思いました。
翔太のポジティブはある意味すごいと思う反面、恐怖を感じました。
私は翔太が捕まって面会や手紙などの交流もなく、裁判にも顔を出していません。
それでもきっと翔太の頭の中では私が洗脳化にいて、今はただ私が怒ってるだけと脳変換し私や子供達は翔太の帰りを待っていると呑気に思っていたのでしょう。
送った手紙でどこまで私の話を理解してくれたのかは定かではありませんが、手紙を出したことによって私の中ではようやく区切りができました。
少しずつですが、私と子供たちは前を向いて歩き始めたところです。
一歩ずつ、歩く速度は遅いかもしれませんが日々精進して行きたいと思っております。
そして今年こそはこの小説をより一層多くの方へ読んでいただけるよう今以上に広げていきたいと思っております。
今後ともぜひお力を貸してください✊

早速第七章まとめいきたいと思います。
この七章は思わぬところからの刺客、その反動を私と子供たちは受けました。
今でも忘れることの出来ない衝撃的なことがありました。
この七章でのキーワードは
『サクラ』
『空き巣』
『ホテル生活』
それでは早速まとめ始まります🫡

『アーク・ザ・エンプレス』
第七章 隣に来た船は海賊船

突然翔太に訳分からない俺仕事サクラなんだ宣告を受けて、自慢げにあれこれ言ってきている。
一方の私はこの人ベラベラとよく嘘を並べて言ってくるなぁと思いながらそうなんだと言って聞いていた。
若い時の私は水商売の世界にいたからある程度の流れは分かる。
昔からサクラなんて職業をしてる人間なんてもちろん聞いたことなんてなかった。

でも翔太の話(嘘)を少しでも記録に残したい一心で、知らないフリをして洗脳されてるフリをして引っ張った。

翔太も私が水商売の仕事をしていたことは知っている。なぜならそこの私が勤めていたお店に翔太がお客としてきて早く言えばそれが出会ったキッカケだったから。
私のことを余程バカだと思ったのか、知らないと思ったのか分からないがよく口から言葉(嘘)が出ると思った。
「シャンパンとかも一時的に俺が立て替えて後から給料って形でもらってるんだよ。売れてない女の子とか、新人の子とかのサポートがメインでやってるんだよ。その子が売り上げ伸びれば、他のキャストもやる気になるから。ちなみに俺が結婚してること、子供がいることは伏せてやってるよ。俺が結婚してたらショック受けて辞めちゃう子もいるから。俺も頼まれてる以上色恋とかやらないと不自然だし。全て仕事の一環だから。座って笑ってりゃあいいんだから簡単な仕事だよ。キャバ嬢は。」

我慢できなくて一つだけ突っ込んだ。

「私が働いてた時代はそんなサクラなんていなかったけどね。お客様に楽しんでもらえるように全各所の新聞読んだり、ニュース見たりして話しの引き出しいっぱい作っておもてなしする気持ちで接客しろって代表が朝礼で毎回言ってた。それぐらい高い時給だからこそ勉強することは山のようにあったよ。笑って座ってるだけだと、先輩にも代表にも怒鳴られてる人いたよ。でも今はそんな裏までサポートしてくれるんだ。それに選ばれたってこと?」

この返答の中で翔太が食いついてくるワードをわざと入れたのだ。

「お前がいた時代は平成。俺が今やってるのは令和の仕事。仕事内容違うから。今は座って客が話したことをニコニコ笑いながらその場にいればいいんだよ。でもまぁ確かに"選ばれた"んだよ。俺は特別だから店側が俺を"選んだ"んだよね。アフターとか同伴もね。色んな子のメンタルケアまで頼まれてさ。俺は断ったんだよ?でも女の子たちが群がってきちゃって私のも聞いてみたいな。大変だよー。」
最近家族カードが頻繁に止まることがあった。
理由を聞いても「磁気がやられてる」、「お前が使いすぎたから止まったんだよ」、「そこのクレジット会社が利用者が多すぎてパンクして使えなくなった」
などの意味不明な理由をこじつけて来られて、買い物の時恥ずかしい思いや苦しい思いをしたりしていた。
お陰でカードが止まった理由がこれで分かった。
決して私はそんなに使っていない。
というのも引き落としがかかって2日ぐらい経つと大体使えなくなることが多くなっていたからだ。

その自称サクラで支払いカードで何本もシャンパン入れすぎのお陰でこっちは買い物できなかったわけね。
なんとなく想定はしていたがまさかのそっくりそのままの話をしてくるとは⋯。

しばらく経った数日後、翔太の後輩の山中が以前よりも増してうちに出入りするようになってきていた。
翔太が山中への対応は下僕のような、パシリのような何とも言えない関係性だった。
私や子供から見ても山中は翔太に例えどんなことを指示されたとしても「NO」と言える性格でもなかった。
この男性も洗脳されてたと表現すべき人だろう。
翔太に頼まれれば全て「YES」で返さなければひたすら説教、ネチネチグチグチいわれる。
だけど、私も経験したが洗脳されてる時は誰がなんと言おうと耳を傾けることはないのだ。
聞いたことを全て翔太に話してしまう。
報告と言う形で全てを話しをしないといけないと思ってしまうのだ。

だから私たちは山中には何度も手を差し伸べたが、結局翔太にチクられて諦めたのだった。
そんな時大きな事件が起こった⋯。

山中と翔太は洗面所でコソコソ話しながら何か計画を立てている様子で話をしていた。
しばらくして二人で出かけていった。
「またキャバクラか。よくもまぁ毎日毎日。」
そんなことを漏らしながら莉子と敬斗とアイスを買いに近くのスーパーへ買いに行くと話していた。
コンビニよりも安く済むからだ!

蓮は自宅で待ってるとのことだったから、私たちだけで買いに出かけた。
家から少し行ったところのスーパーだった為、そんなにかからずレジに並んでいた。

すると蓮から電話がかかってきた。
出るととても小声で何か焦っている様子だった。
「目指し帽を被った人が部屋に入ってきたんだ。俺を見て慌てて下降りてったんだけどもしかしたら下にいるかも知れない。怖い。早く帰ってきてくれ。俺殺されるかもしれない。1人は青いロープをポケットに持ってた。」
そうに言うと電話が突然切れた。

自宅に着くと洗面所の窓が全開になっていて、網戸がズタズタに切り裂かれていた。
もう一度敬斗に電話を蓮にかけてもらい、繋いでもらったまま110番通報をした。
すぐに向かってくれると言っていた。

蓮は急いで外に裸足のまま飛び出してきた。
車に乗るように誘導し車の中で警察が着くまで待機していた。

「俺の顔見て"やべぇ"って言って逃げたんだ。ポケットにロープは入ってたし。目的は何だったんだろう。空き巣?」
あまりの恐怖に震え泣いていた。

私と莉子と敬斗は蓮の背中を擦りながら
「ごめんね。1人だけ怖い思いさせてしまって。もう大丈夫だからね。」
翔太にも電話をかけたが出なかった。
山中にも電話したが、こちらも留守電だった。

少し経って警察が到着した。
パトカー3台、覆面パトカー2台、小さいパトカー2台が来た。

玄関は鍵を閉めて出かけたが、蓮は外へ出てきた時に開いていたと言っていた。
この状況を鑑識の方と警察官の方に話して、中にいるか確認してくれるとの事で車で待機しててと言われたので静かに待った。
中を確認してもらったが誰も人はいなかった。

少しだけリビングが荒らされていて、子供のゲーム機だけが取られただけで他は取られていなかった。

山中から折り返しが来た。
「今翔太と一緒だよね?すぐに翔太に帰ってくるように言ってくれない?お風呂場から不審者が入って、お風呂の網戸ズタズタに切り裂かれてるの。蓮はその犯人と遭遇したみたいで今警察が家に来てる。お願い。早急にって伝えて。」

山中は私の話を聞いて
「うわー。了解しました。翔太さんに伝えますね。」と電話を切った。

すると鑑識の方に家の中に来るよう呼ばれた。
どうやら足跡が2人分残っているから二人組で間違いないだろうと言っていた。
リビングに呼ばれこんなことを言われた。

「ハッキリ言って物取りの可能性低いよ。こんなすぐ目に入るところに金品が置いてあって、現金一万円も置いてあるのに手を出さない。それなのに子供のゲーム機だけを持っていくっておかしいよね?タブレットも盗まれてないし。例えばさ、ご主人誰かに恨まれたりしてないかい?トラブルがあったとかさ。」

私にはありすぎて断定ができなかった。
恨んでいる人はいるだろうし⋯。
すると翔太から電話がやっと来た。
歩きながら電話をかけてきている様子だった。

「わりーわりー。今日バースデーでさ!落ち着かなくて。今からとりあえず帰るよ。もう車見えるから。」
すると電話越しに叫び声が響いた。

「車の運転席と助手席の窓ガラス全部割られてる。今から警察に電話するからまた連絡する。バックも盗まれてる。」
ブツブツ向こうは言っていたが電話が切られた。

今聞いたことを警察官の人と鑑識の人にお話した。
鑑識の人がやっぱりなと言っていた。
「これ同一犯だと思うよ。相当な恨み買ってるよ。普通の車上荒らしは二枚もガラスは割らない。小窓を割ってキーを解除するやり方が多いから。あ!今旦那さんから通報入ってるよ。こりゃすぐは帰ってこれないね。仕方ないから奥さんが被害届書いてくれる?」

私は恐怖で視界が真っ暗になった。
もしかしたら翔太を殺そうとしてる人がいる?
被害者の人なのか、それとも全く別に相当な恨みを持ってる人がいるのか⋯。
その人たちは私の知らない人なのか。
知ってる人なのか。

きっと蓮は私なんかよりももっと恐ろしい思いをしたんだ。
メンタルがとても不安だった。

浴室のズタズタに切り裂かれた網戸を見て怖くて仕方なかった。
一応2階の寝室も立ち合いをしたが、蓮も一緒に立ち合いをした。
蓮にも話を聞きたいと言ってパトカーの中へ呼ばれて行った。

気付けば自宅の周り全てにパトカー、覆面で取り囲まれている状態だった。

この時にも翔太の話は警察官には話した。
内容証明がたくさん来ていて、金銭トラブルがすごいこと悪いことをしているのではという疑問があることを伝えた。
しかし警察官の人に笑って返された。
「そこまで悪いことしてるなら今頃もう逮捕してるよ。考えすぎなんじゃないの?」
私の話は信じてもらえなかった。

警察が帰った後、インターホンが鳴り画面を見ると山中が映っていた。
それとモニターが点滅していることに気がついた。

それは私たちが家を出た1分後に誰も映ってない状態の記録が残されていた。
自宅に誰かいるかの確認を犯人の人たちはしたのであろう。
蓮は2階の寝室にいた為、インターホンは聞こえていなかった。
誰もいないと思い侵入し、まさかの蓮がいたからヤバいと思って出ていったのかなとも思った。

山中に翔太はどうしたのかと尋ねた。
「警察の現場検証は終わったんですが⋯。会計してないとかでまた戻ってしまって。俺に先に戻ってろと言われたので自分だけ戻ってきた様な感じなんです。」
私が怒りをあらわにしていたからなのか、少し困った表情をしてオドオドしながら答えた山中。「でもすぐ戻ってくると思います。会計終わったらすぐ帰るって言ってたので。」
慌てて修正しだした。

すると山中の携帯に翔太から着信が入った。
どうやら襲撃された車を自宅へ持って帰ってほしい、ブルーシートを買って貼っておいて欲しいとのことだった。
山中は車で行くと乗って帰ってこれないと言い出したので、私が送っていくことになった。
「翔太に伝えて。お前が今やるべきことはシャンパン開けることじゃないと。」

「⋯はい。分かりました。」

そもそも大丈夫の一言もなければ、子供の心配もなし。
やはり私たちのことはただの駒なんだとハッキリわかった気がした。
頭に血が上って帰ってきたら怒鳴ってやろうと思ったが、全く帰ってこなかった。
山中が乗ってきた翔太の車は凄かった。
ガラスが車内に散乱してあった。
写真を撮って、子供たちと話していたら朝方5時を指していた。
なかなか寝付けずにみんないたが、いつの間にかみんな眠りについた。

翌朝8時すぎに起床するとソファを見ると大の字で寝ている山中を発見した。
翔太はまだ帰ってきてなかった。

程なくして翔太は帰宅した。

「いやー。違う席のお客さんに気に入られちゃってなかなか帰してもらえなくて。盛り上がっちゃってさー。車見た?あれ絶対物取りだよな。あー。疲れた。着替え出しといて。風呂入ってくる。クタクタ。」

こんな奴が目の前にいたら誰だって殺意湧くと思う。
言葉にならない怒りがものすごい勢いでやってきたが我慢して堪えた。
我慢しないと理性は飛びそうだったから。
頭にくる度にまだ理性は飛ばず正気のままでいられるから大丈夫と言い聞かせて鎮める。
そうでないと、この男を目の前から滅殺したいと思ってしまうから。
この日は山中は自宅に付きっきりでいた。
お陰で頭がおかしくなりそうだったから姉の家に子供を連れて出た。

昨日の出来事を話すと姉も怒りをあらわにしていた。
「子供が怖い思いしたのにね。何ていうのかな?何だかこっちからしてみるとありえないと思うことがあの人にとってみたら普通なんだよね。自分が先だろうし、自分しか可哀想じゃないから。他の人がどうなろうと関係ない。そこがまた腹が立つんだよね。蓮のメンタルが心配だよね。」

その通りだった。
しばらくここにいたら?と言われたが、子どもたちがそれを聞いていて
「ダメ!みんなで一つでも多くの証拠を撮り溜めて一番あいつが苦しい方法をするんだ。そう簡単に人生終わりにされたらたまったもんじゃない。俺は大丈夫だよ。俺たちにしてきたことは絶対に許せない。」
蓮は強く言っていた。
莉子と敬斗も深く頷いた。

帰宅するとブルーシートの高級車がなくなって、代わりにレンタカーが来ていた。

夜に突然インターホンが鳴った。
莉子が画面を見ると若そうな男性だった。
山中かな?といいながら莉子がはい?と出るとあれ?間違えましたと言って帰って行った。

少し経ってまた同じ人がインターホンを押してきた。
今度は私が出た。

「はい。どちら様でしょうか?」
「すみません。こちら田川さんのお宅であってますか?田川さんに電話したんですが連絡が取れなくて。呼んでいただけますか?」

若い男性が画面越しに話しかけてきた。

「少々お待ち下さい。」

通話を切り翔太のところへ向かった。
呑気に寝室で寝ていた。
慌てて起こして、見知らぬ若い男性が来ていると話すと名前を聞いてこいと言われ玄関を開けた。

怖そうな男性二人が玄関に立っていた。
「主人が名前を聞いてと言っていてお聞きしてもよろしいでしょうか?」
と訪ねた。
「翔太さんの携帯に不在が入ってると思います。携帯を見ていただいたら分かると思います。とにかく呼んでください。」

「分かりました。」

鍵をかけ、もう一度寝室へ向かった。

「翔太!怖い人二人が玄関前に立ってて名前教えてもらえない。不在で残ってるって言ってるんだけど。怖いから私は無理。早く対応して。早く出て。」

面倒くさそうに下へ降りていった。
その時に2階の窓を少しだけ開けて何を話すのか聞くことにした。
「翔太さんですか?あなた投資詐欺やってますよね?あとキャバ嬢に結婚詐欺もやってません?お金返してくださいよ。」

さっき私と話した男性が翔太に話しかけていた。

慌てたのか翔太は
「とりあえず場所を変えよう。」
と言って家から遠ざけていた。

もしかしてあの人達は翔太の悪に気付いてくれてる?
私は慌てて子どもたちに今の話を話した。
それと同時に真理奈と留美子さんにも連絡を入れた。

しばらくして翔太が警察官と一緒に自宅へ戻ってきた。
送ってもらったようだった。
何事かと思って翔太に問いただす。
「どういうこと?何事?」

「俺が金持ちだから妬みで嫌がらせに来たんだよ。アンチってやつ?俺この辺のキャバクラ界では有名なんさ。だから家まで調べて金貸してほしくて来たんだよ。詐欺って言われて頭きたから一人殴っちゃったけどね。めんどくさいから警察呼んだ。もう来ないよ。」

私にはそんな風には思えなかった。
さっき自宅へ来た二人組の男性は翔太に対してとても怒っているように思えた。
きっとまた来るに違いない。
私はそう思っていた。

しかしこの予感は的中するのである。
一ヶ月が過ぎたあとの深夜に突然やってきた。

この日の夜は翔太は出かけず自宅にいた。
ほとんど2階の寝室にいたから、私たちは1階のリビングにいた。
「今年の夏はどこか行きたいなぁ〜。プールとかたまには行きたい。もう今週末夏休みだしね。」
莉子が敬斗と蓮に行きたいと熱弁していた。

「もう寝る時間だから寝るよ!明日また話そう。学校だから起きられないよ!」
私が言うとはーいと言いながら寝る準備を3人始めていた。

眠りについた何時間後か突然やってきた。

「おい!翔太!出てこいよ!」
「お前が来いって言ったんだよなー。来てやったぞ。隠れてないで来いよ!」
「翔太!出てこいよ!この野郎。」

外の怒鳴り声に飛び起きた。
翔太も起きていた。
「この前の人?怖いからどうにかして。」
子どもたちは耳を塞いでいた。
もしかしたら家の中にガラス割って入ってくるのではないかとの恐怖に怯えた。

それなのに翔太は2階のトイレの小窓から覗いて、警察に電話していた。
それに呑気に叫ばれてる音声を録っているようだった。

向こうは4〜5人はいたと思う。
30分程叫ばれて居なくなった。
それと同時になぜか「俺外行くわ!」
翔太は外へ出ていった。

帰った後に行くってどういうこと?
慌ててこの状況を真理奈と留美子さんに伝えた。
電話している最中に翔太が帰ってきたから慌てて切った。
警察官も一緒に来ていた。
翔太は事情聴取を取ることになったらしく、警察署へ向かうとのことだった。
警察の勧められたのもあり、しばらくは家を空けることにした。
先に私は自宅で簡単に話をした。
終わってから市内のビジネスホテルに電話をし、予約を取った。
私と子どもたちはホテルへ向かった。
もう朝方の4時だった。
外は明るかった。

子どもたちとチェックインをし、部屋に到着した。
すると翔太からメールが来た。
「そっちはどう?俺は今帰ってきた。引っ越しするか!ゆっくり休んで。」
こんな状態でゆっくり休む?
子どもたちは横にはなったが眠れない様子だった。

姉と真理奈と留美子さんには連絡した。
姉はこっちに来ればよかったのにと言ってくれたが、姉にまで迷惑をかけたくなかった。

2日間ここのビジネスホテルに泊まることになった。
子どもたちは大きな傷を負った。
今後どうしていくべきかをゆっくり話し合う機会になったと思って気ままに過ごそうと話した。

2日経ったが、結局帰れなかった。

翔太からメールが来た。
「ちょっとこっちで当事者たちと話し合いの段取りしてるところだからまだちょっと外にいてくれ。それか知り合いの子のところにしばらく住ませてもらって。その子に連絡するから。」

私たちは他の人と一緒に住めるようなメンタルではなかったからそれは断った。
翔太は分かったと連絡が来たが、しばらくしてその知り合いの子からメールが来た。
「駐車場どうする?一応借りられそうなんだけど。」
私は「あれ?翔太には断ったんだけどな」と思いながらその知り合いの子に電話したが繋がらなかったからメールで送った。
「せっかく駐車場借りてくれたのにごめんなさい。今は気持ち的に誰かといるって言うのがキツくて⋯。」

その後その知り合いの子から電話のかけ直しが来て話が出来たから少し話をした。どうやら翔太が勝手に私たちが行くと話していた様だった。

私たちはまた違うホテルに予約をして移動することにした。
慌てて出ていったから、必要なものを家に忘れてしまって警察に電話して相談したら昼間なら大丈夫ではないかと言われたからお昼前にこっそりと少し帰ろうと思った。

翔太の車は2台分を使い占めていた。
鍵を開け家の中に入ると静かだった。
必要なものを持っていると、翔太が2階から降りてきた。

「あれ?まだ帰ってこないでって言ったよね?」

「必要なものも持てないまま出てっちゃったから。少しだけ取りに帰ったの。」

「とりあえずしばらくはまだ外にいてくれ。こっちが収まってからの方が安心だろうし。それと引っ越しも考えてさ。どっか見つけてよ。」

「わかった。じゃあ行くね。」

「金はどうにか使えるようにしておくから使ってくれ。じゃあ。」

この会話で私は気付いた。
私たちに帰ってきてほしくない理由が他にあることが。
その理由はどうせくだらない、自分本位の理由なんだろうけど。
毎晩出かけている様子は家の状態を見て分かった。
きっと私たちに外にいるよう、もっと日にちを延ばしてくるはずだ⋯!

でも確実に流れは変わってきている。
海賊船に乗った人たちが、翔太の攻撃を違う方向からしてきている。

本当はビビリで意気地のない翔太は胸の内は怖くて仕方ないだろう。
一人ぼっちで自宅にいるなんて出来る性格ではないだろうから、自分は出かけて山中に自宅で待機させているんでは?とも予想はついていた。

真理奈から連絡が入った。
「翔太飲み歩いてるみたいだよ。どうせ山中自宅に留守番させてるよ!あいつふざけてんな。大丈夫なの?いつ戻る予定?」

「まだ戻ってくるなって言われちゃったからしばらくは外にいる。帰ってくるなっていうのは、こんな状況の中私たちが家にいたら出歩くことを文句言われるのが嫌だから帰ってくるなって言ったんだろうけど。自分が自由に出かけられないとかどうせくだらない理由だと思う。洗濯もご飯も山中がやってくれるだろうし。」

「何かあったらすぐに連絡してね!まだ外にいるなら会いに行くわ!予定わかったら連絡するから!」

「ありがとう。」

真理奈は何かあったらすぐ駆けつけてくれるかっこいい人だ。
留美子さんも心配して何度も電話をくれて励ましてくれた。
「今はとにかく辛くて苦しいだろうけど、美咲さんがいなければあいつは逮捕出来ない。一生野放しだよ。ここまで来たら一緒に頑張ろう。何かあったら吐き出してね。」

電話やご飯を食べたりしてようやく違うホテルに到着した。
チェックインし部屋に入った。
すると翔太から着信が入った。
「あー。美咲?家族カードの充当しておいたから、悪いけどもう1週間ぐらい泊まってきて。なかなか上手く話がまとまらないんさ。」
やはり予想通り延ばしてきた。

「それでさ翔太は家にいるわけ?犬は?」

「俺は話し合い以外は出かけてないよ。犬はペットホテルに置いてきたから。心配しないで。そっちはホテル生活楽しんで。」

今は顔を見ないお陰で腹立つことを言われても気にならなかったが、犬のことは心配だった。
翔太絡みのSNSを莉子にチェックしてもらったらとてつもない数のシャンパンを入れて、私たちがそろそろ帰るとなっていた日にちにとある場所のお祭りの後に同伴するなどの記事も上がっていた。

だから延ばしたのね。
都合悪いからね。
山中に自宅にいさせて、自分はキャバクラ三昧。
私や子どもたちはこのホテル生活が缶詰のように思えてストレスが溜まっていた。
こんなに苦しい思いをしてるのにあいつはなんなんだと思ったが、今は泳がせて証拠を撮ることを決意し握り拳を作って耐えた。

何日間かこのホテルに滞在し、一軒家のレンタルを借りることにした。
やはり外食やカップ麺だと胃がやられてしまった為変更した。

そこに真理奈が来てくれたのだ。
久々にご飯を作って一緒に食べながら話をしていた。

「明日あいつプレオープン行くと思う!あいつが入り浸ってるキャバクラ新店舗オープンするから。」

「もうすごくない?毎晩毎晩キャバクラ三昧。シャンパン祭り。でもそのお金どこから流れてきてるんだろうね。気になるよ。見れないからもどかしい。」

ここしばらく情報が全く見れてなかったから分からなかった。
でもこの私たちがいなくなった辺りから羽振りが相当良くなったようにSNSを見てると分かる。

「もう少ししたら帰るんだろうからそこからまた収集入ればいいんだよ!今はとにかく休んでさ。愚痴ならいくらでも聞くから!頑張ろう!」

励ましてくれて息抜きさせてくれて、真理奈は帰っていった。
真理奈の言う通り、あいつは呑気にプレオープンに参加していたようだった。
あいつの行動のほとんどを外でも集められるものは集めながら、ここの一軒家で時を過ごした。

ー私は前と違って味方がいる。絶対に負けてたまるか。必ず私たちで終わりにしてやる。ー
久々に自宅へ帰宅し翔太は何もなかったかのように出迎えた。
「いつもにぎやかだったのがいなくなって急に家の中が静かになってしまったから少し寂しかったよ。」と言ってきた。
キャバクラ三昧してお祭り行って同伴して、毎晩好き勝手やって楽しんでた奴が寂しいなんて嘘っぱちだと思った。

子どもたちに謝ることもなく、心配する声もかけない。それどころか
「いいもん食ったんか?ホテル楽しんできた?」

子どもたちは顔を見合わせていた。
まさかそんな質問されるなんて予想打にしてなかったんだろう。
「楽しいわけないじゃん。あんたのせいでどれだけこっちが⋯」「莉子!やめとけ。」
莉子が言いかけたが、蓮が止めた。
蓮は翔太の方を向いて
「楽しめてはないけど、外の世界が見れた気がしたよ。母さんと俺たちの自由な世界をね。」
蓮が冷たい目をして返した。

きっと莉子の感情の発言よりも、蓮の冷静な返しに翔太は何も言わなかった。
私たちがいない間、山中がうちに寝泊まりしうちから職場へ行っていたようだった。
誰にでも奴隷扱いをする翔太は恐ろしい人間だった。
せっかくの夏休み期間も今回の件でほとんど潰れた。

夏休み明けの新学期もこの件がきっかけとなり、子どもたちは近所の目を気にするようになり学校へ行かなくなってしまった。
私は謝ることしか出来ず心苦しかった。
しかし子どもたちは違うことを言ってきた。

「学校は行かなくたってどうにでもなるから心配しないで。うちらママの協力ガッツリやるから。そんなことよりあいつどうにかしないと!また一から頑張ろう。」
莉子が私に話しかけた。
敬斗や蓮も家族じゃなきゃ出来ないことをやろうと私の肩をトントンと叩いてくれた。

それから数日後、2階にいる蓮からメールが届いた。
「あいつ誰かに口座止めるとか言われてるみたい。電話しててすげー怒ってる。機嫌悪いだろうから気を付けて。莉子と敬斗にも見せて伝えて。」
「分かった」と返事をし、すぐに2人に報告した。

一応報告して真理奈と留美子さんにも伝えた。
すると真理奈からメールが届いた。
「どこの人と話してるんかね?口座凍結ってことは弁護士かもしれないから相手の弁護士探ってみてくれる?分かったら教えて。」

それを読み静かに階段の踊り場へ向かった。
「小野寺法律事務所で俺の◯◯銀行の口座を凍結するってことですよね?俺何もしてないですよ。マネーロンダリング?してないよ。そっちの奥さんが持ってるのに何で俺なんだよ。確かに3000万振り込まれたけど、俺はそれ頼まれたの。現金に換えてくれって。だからそのお金を引き出して手渡しで奥さんに渡しただけの話だよ。奥さんにどこやったのか聞けよ。俺は関係ないのに。被害者だよこっちは。口座凍結やめてくれよ。俺の使う金が入ってるんだよ。生活費どうしてくれるんだ。」
これを真理奈と留美子さんに転送。
それと弁護士事務所も調べてそれは真理奈に送った。

「ありがとう。電話して話してみるよ。まだ美咲のことは言わないように先生にも言うから。協力してもらおう。凍結するって言われたのは初めてだよね?」
「初めてだよ。翔太が言ってたのは私がいつも見れないネットバンクみたいだった。言わないように言ってもらえると助かる。お願いします。何かまた分かったらメールする!」と返した。

静かにリビングに戻った。
少し経って翔太が下へ降りてきた。
普通の顔していて、特に機嫌が悪そうな感じには見えなかった。
少しでも話を聞こうと思い話しかけた。

「さっき怒鳴り声が下まで聞こえたけど大丈夫?」
「全然平気。」と言ってタバコを吸いながら誰かにメールを打っているようだった。

平気というわりには貧乏ゆすりはすごいしため息はついてるし確実に平気ではなさそうだった。

ー第七章まとめ終わりー

この内容の通り、知らない人からの襲撃を次々と受けとても怖い思いをしました。
きっと私よりも子供達が一番恐怖を覚えた日々だったと思います。
ここまで来ても翔太は自分の欲のため、家族の心配よりもキャバクラへ通っていました。

いよいよラストスパートまで残り二章となりました!
次回第八章まとめになります。
以前まで有料記事として出していましたが、このまま無料公開を継続しまとめも出したいと思います。

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寒い日々が続きますが、体調には気を付けてください🤗
2026年、素敵な年になりますように✨
ではまた八章まとめでお会いしましょう👋

         翡翠🌼

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