第六章6
翔太が出かけて子供たちとご飯を食べながらいつも通り情報共有の時間が始まった。
莉子は自身が調べたSNSをスクリーンショットし、いつどこに出かけたかと照らし合わせて合ってるかなどを報告をしてくれていた。
敬斗は電話の録音を聞いて電話の相手が誰なのかあれこれ名前を挙げてくれていた。
蓮は寝室での電話での内容や翔太がどういう電話をしてそれに対してどんな返答だったのか、などの感じまでも教えてくれた。
私は財布に入ってた現金の金額、領収書、携帯を見た発着信の履歴、保存してあった画像、ネットバンクの見れるやり取り、残高など報告をした。
みんなと共有し、お互いが合ってるのか間違ってるのかなどの討論を毎日していた。
私が撮った証拠や子供が撮った証拠たちも全て真理奈や留美子さんにも共有し合った。
「こんなに集まってきたのに何もできないで見てるだけってイライラするよね。」
莉子が怒ったように言ってきた。
「いつかそのうち誰かがどこかで使ってくれる時が来るよ。それまで徹底的にバレないようにやろう。」
敬斗はマイペースだった。
「たまにバレた?!って思うときあるし、あいつ何考えてるか謎だから心臓に悪いよ。」
蓮は逆にとても神経質な性格だ。
「みんなにも迷惑かけちゃってごめんね。嫌な思いまでさせてしまって。」
私が謝るといつも莉子に怒られる。
「ママ!謝るのやめてっていったよね?あんな男にグチグチ言われるよりよっぽどいいよ!子供だからって完全に舐めてるんだよね。逆にそれだからこっちはありがたいけどね。」
「あの男の圧に比べたら比じゃないよ。俺ら3人ある意味忍耐力はかなりついてるよ!こんな帝国みたいな家に育ってさ、ずっとあんな人間じゃない生物の王様に従って住んできたんだから。」
蓮が笑いながら言ってた。
「未確認生物帝国はマジ頭おかしくなるって。あれやれこれやれって。着ていく服もってこいだとか足のマッサージやれとかさ。奴隷じゃん。醤油も手を伸ばせば届くのにわざわざ遠い俺を呼んで醤油取れだからね。聞こえなかったフリすれば、何か一つ俺の言ったこと絶対やれよとかさ。意味わかんねぇんだけど。でも洗脳されてるフリして装うよ。だから一日も早く逮捕されることを願ってやろうよ。」
敬斗に対しては相当こき使われてるみたいだから頭来ると思う。
それでもここまで協力してくれてる。
感謝でいっぱいだ。
きっと誰一人としていなければ、この一家の団結はなかっただろう。
頼もしい子供たちでもあったが、私には一番心強い何よりも味方であった。
遅くまで話して、お風呂や洗い物を済ませた。
子供が寝たあと留美子さんや真理奈と電話したりなんだりしてそこでもだいぶストレス発散させてもらっていた。
みんなに支えられて私はあの当時どんな事があっても我慢できた。耐えられたのだ。
翌日朝帰ってきた翔太が湯船にお湯を張れと言われたから掃除をし湯船にお湯を張った。
携帯を持っていき、大きな笑い声がした。
バシャバシャ湯船で何かをしている様子だった。
このお風呂場のどんちゃん騒ぎは今日から何日間か続いた。
何事かと思いお風呂場に近づいたらこんな事を話していた。
「えー。これがシャンパンのコルクですねー。口から飛ばしますよー。ぽーん。このねシャンパンなんと1本30万しましたからね。僕3本入れましたよ。3本。しかもバケツに流して捨てましたー。3本で90万お札が流れていきましたよー。あははははー。さよーならー。あははははー。俺は神様だからいくら使ってもまた金はどんどんこっちにやってくるー!生きた金の使い方してるんでねー。」
誰かとビデオ通話している様子だった。
しまった⋯頭にきすぎて録音忘れてしまった⋯。
(こいつは何を言ってるんだろう。お金の価値分からなすぎる。お前みたいな奴バチ当たれ。)
今思うとあればインスタライブだったのかもしれないと思った。
女性の声もしていたし、男性の声もした。
書き込みみたいなのを読み上げる事もあった。
あいつのバカ笑い⋯とにかく憎かった。
心の中では何度もこの男の事を刺しました。
許せなかった。
生きてきて人を憎むことなんて一度もなかったけど、こいつだけは無理です。
リビングに戻りクッションを顔に当て大声で叫びました。
翔太は湯船で大笑いしながらどんちゃん騒ぎをしてるようで私の叫び声は聞こえなかったようだった。
こっちは卵一パックでも安いところを見つけて探して買っているのに⋯
ニワトリに頭突っつかれてしまえ!と思いながら叫んだ。
しばらくして出てきた。
「いや〜笑った笑った。のぼせちゃったよ。みんな俺のことすんごい慕っててさ、後輩みたいな感じなんだよね。」
と上機嫌で出てきた。
「そ⋯う⋯な⋯ん⋯だ⋯」
私はさっき叫びすぎて声がかすれた。
「何その声?ふざけてんの?それとも舐めてんの?」
「き⋯に⋯し⋯な⋯い⋯で⋯」
「お前まじアホくさ!めんどくさ!」
今日は大人しくしてよう。
私がバチ当たったわ⋯。
その日は一日声が出にくかった。
翌日翔太に突然こんな話をされた。
「俺さ、実はキャバクラのサクラ頼まれてやってんだよね。それが今の本業なんさ。」
は?何言っちゃってんの?
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