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1860年の絵画を購入した話

時は5年前、2017年。エディンバラで今住んでいる家(フラット)を購入したとき、前のオーナーは画家でした。部屋の西側の壁には大きな鏡が飾ってあったのが印象的でした。細長い部屋なので、窓の反対側にこうやって鏡を置くことで光を反射させ明るく見せるテクニック。この写真はその時のもの。

前のオーナーの時の部屋の様子 2017年、左の壁の絵はオーナー作

それから5年。同じような大きな鏡を色々探していたのですが、なかなか思うようなものが見つからず。

しかし、ついに。先日2月に開催されたオークション会場で一目惚れした一品がありました(オークションは年4〜5回あり、ほぼ毎回通っていました)。探していたような鏡ではないけれども、同じくらいの大きさの絵画。鏡でなくてもいけると確信。翌日、もう一回見にいくという念の入れよう。

2023年2月オークション会場に飾ってあった時。
横138cm、縦は高すぎて測れず、カタログに載っていたのは額縁を入れないサイズだったのでメジャーを持参して(2回目訪問時)実測しました。いうまでもなくサイズは大事。

1860 Italian Landscape。サインがあってA Collinsとあるけれども、そのほかの情報は皆無(つまり、無名の画家ということ)。

画家によるサインとその下の1860という文字(見えるかな?)

このサイズでこのフレームで、有名な画家なら絶対に手が出ない値段になるけれども、ラッキーなことに、「無名」(有名ではない)というところにチャンスがあるとにらみ、予算を決め(上限を決め)、ついにオークションの日、3人争いを無事に競勝ちました。

ついに購入!自宅に届きました。
この壁にレールを使って掛ける予定で、家具を動かし、思案中。2人では無理だな。
近所の人に手伝ってもらってなんとか完成(夜遅く)。

どうですか?!

どうでしょう、いい感じにほかのものと馴染んでいます(夜撮影)
反対側の壁には鏡を置いて反射させます(翌朝撮影)。
カタログされたもの(1)
カタログされたもの 額縁なし(2)
裏にはキャンバスの作り手の印あり(1860)
A**COLLINS (19TH CENTURY BRITISH) AN ITALIANATE LANDSCAPE WITH DISTANT VIADUCT Signed and dated 1860, oil on canvas 126cm x 106cm(フレームの大きさ含めず)
近くで見ても詳細まで綺麗
色彩が好み(オータム)

この家そのものが1840年ごろ建てられたものなので、インテリアの家具もその頃の時代のアンティーク*で揃えてあります(これも段階的にオークションに通って揃えていきました)。そういう意味ではこの絵も時代にちゃんと合ったもの、というのがこだわりです。

*ちなみにイギリスにはアンティークの家具がたくさんあるので、オークションなどでうまくやれば**新しい家具を買うのとそんなに値段は変わらず、しかも新しい家具は買ったその日から値段は下がっていきますが(新車同様)、アンティークの家具は値段がキープ(またはうまくいけば上がる)という利点があります。

**オークションでついつい競り合ってどんどん値段を吊り上げないようにする、つまりどこで引くか、という最大限の値段を前もって設定しておくと良い

夫は背景のAqueduct→京都南禅寺の水路みたいなやつ、に注目して

京都南禅寺の水路閣 https://tabi-mag.jp/ky0391/

当初の唯一の説明であった”Italian Landscape”というだけでなく、Spoletoという南イタリアの地方を描いたものではないかと掘り下げていて

背景に水路が見える
TurnerのSpoletoの絵、時期的には少し前の1840-1845年に描かれたものらしい
https://www.tate.org.uk/art/artworks/turner-the-ponte-delle-torri-spoleto-n02424 Joseph Mallord William Turner The Ponte Delle Torri, Spoleto c.1840–5

しかし、肝心のA Collinsに関してはネットに全く情報がなく図書館にでも行ってA Collinsさんを探してみるか、というのが現状です。

自宅の壁に飾る絵画は好み人それぞれ、東京の家であればモダンな絵の方がもっと合うと思いますが、その絵とずうーっと顔を合わせて付き合っていくことになるので、有名無名に関わらず、好きであることは大事ですね。

ちなみに、当初この家を買ったときには元オーナーの画家さん(有名)の絵をそのまま飾る・購入しようかと思っていたのですが、ずっと高額で取引されていて手が出せませんでした。今となっては他の家具との調和もあるので、自分達のスタイルを貫くという意味では良かったのかもしれません。

元オーナーさんの絵。素敵です。
絨毯の色もその当時は青が主で絵のブルーと合っていました。

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山林 ❤️