1860年の絵画を購入した話
時は5年前、2017年。エディンバラで今住んでいる家(フラット)を購入したとき、前のオーナーは画家でした。部屋の西側の壁には大きな鏡が飾ってあったのが印象的でした。細長い部屋なので、窓の反対側にこうやって鏡を置くことで光を反射させ明るく見せるテクニック。この写真はその時のもの。

それから5年。同じような大きな鏡を色々探していたのですが、なかなか思うようなものが見つからず。
しかし、ついに。先日2月に開催されたオークション会場で一目惚れした一品がありました(オークションは年4〜5回あり、ほぼ毎回通っていました)。探していたような鏡ではないけれども、同じくらいの大きさの絵画。鏡でなくてもいけると確信。翌日、もう一回見にいくという念の入れよう。


1860 Italian Landscape。サインがあってA Collinsとあるけれども、そのほかの情報は皆無(つまり、無名の画家ということ)。

このサイズでこのフレームで、有名な画家なら絶対に手が出ない値段になるけれども、ラッキーなことに、「無名」(有名ではない)というところにチャンスがあるとにらみ、予算を決め(上限を決め)、ついにオークションの日、3人争いを無事に競勝ちました。



どうですか?!





A**COLLINS (19TH CENTURY BRITISH) AN ITALIANATE LANDSCAPE WITH DISTANT VIADUCT Signed and dated 1860, oil on canvas 126cm x 106cm(フレームの大きさ含めず)


この家そのものが1840年ごろ建てられたものなので、インテリアの家具もその頃の時代のアンティーク*で揃えてあります(これも段階的にオークションに通って揃えていきました)。そういう意味ではこの絵も時代にちゃんと合ったもの、というのがこだわりです。
*ちなみにイギリスにはアンティークの家具がたくさんあるので、オークションなどでうまくやれば**新しい家具を買うのとそんなに値段は変わらず、しかも新しい家具は買ったその日から値段は下がっていきますが(新車同様)、アンティークの家具は値段がキープ(またはうまくいけば上がる)という利点があります。
**オークションでついつい競り合ってどんどん値段を吊り上げないようにする、つまりどこで引くか、という最大限の値段を前もって設定しておくと良い
夫は背景のAqueduct→京都南禅寺の水路みたいなやつ、に注目して

当初の唯一の説明であった”Italian Landscape”というだけでなく、Spoletoという南イタリアの地方を描いたものではないかと掘り下げていて


https://www.tate.org.uk/art/artworks/turner-the-ponte-delle-torri-spoleto-n02424 Joseph Mallord William Turner The Ponte Delle Torri, Spoleto c.1840–5
しかし、肝心のA Collinsに関してはネットに全く情報がなく図書館にでも行ってA Collinsさんを探してみるか、というのが現状です。
自宅の壁に飾る絵画は好み人それぞれ、東京の家であればモダンな絵の方がもっと合うと思いますが、その絵とずうーっと顔を合わせて付き合っていくことになるので、有名無名に関わらず、好きであることは大事ですね。
ちなみに、当初この家を買ったときには元オーナーの画家さん(有名)の絵をそのまま飾る・購入しようかと思っていたのですが、ずっと高額で取引されていて手が出せませんでした。今となっては他の家具との調和もあるので、自分達のスタイルを貫くという意味では良かったのかもしれません。

絨毯の色もその当時は青が主で絵のブルーと合っていました。
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