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役に立ったの一言で終わらせない

「役に立った」の一言だけで、支援が成功したとは思わない


先日、私が作った仕事整理用のAIを使った方から、初めて感想が届きました。

自分の状況を整理し、これから試すことを決められたという内容でした。

スマホの画面を見ながら、素直に嬉しかったんです。

「作ってよかった」

胸のあたりが、少し軽くなるような感覚がありました。

でも、その直後に、もう一つの考えが浮かびました。

「本当に役に立ったかどうかは、まだ分からないよな」と。

その場で整理できたことと、現実が変わることは同じではない


AIや相談を使って、頭の中が整理される。

次にやることが見えて、気持ちが少し楽になる。

それは大切な変化です。

かといって、その場で納得できたことと、実際の職場で行動できることは同じではありません。

相手を前にすると、言葉が出ないかもしれない。

決めたことを試しても、
思っていた反応が返ってこないかもしれない。

一度はできても、忙しくなれば、
また元のやり方へ戻ることもあります。

私自身、本や講座で「そうか」と納得したのに、
現場では同じ反応を繰り返してきました。

だから今は、分かった瞬間だけを見て、
変化したとは言わないようにしています。

私が見たいのは、その後に何が起きたか


私が支援で大切にしたいのは、次の流れです。

まず、困っている一つの場面を具体的にする。

起きた事実と、自分が考えたこと、感じたことを分ける。

そのうえで、次に試す判断や言葉を一つ決める。

そして、実際に試してみる。

うまくいったら、何が機能したのかを見る。

うまくいかなければ、本人の性格や努力不足ではなく、言葉、方法、タイミング、前提を見直す。

つまり、助言を当てることより、
結果を一緒に確かめて
修正できることの方が大事だと思っています。

できなかったことにも、次の情報がある


決めた行動を実践できなかった時も
それで終わりではありません。

依頼が大きすぎたのかもしれない。

用意した言葉が、
本人には言いにくかったのかもしれない。

相手との関係や、その日の余裕を考えると、
別の方法が必要だったのかもしれません。

そこで「やる気が足りない」と結論づけてしまえば、同じ助言を繰り返すだけになります。

できなかった理由を具体的に見れば、
次はもっと現実に合う形へ小さくできます。

AIで整理し、人の目で違和感を確かめる


AIは、頭の中にあるものを整理し、
選択肢を出すことが得意です。

私も日常的に使っています。

一方で、入力されていない事情までは分かりません。

本人が本当は引っかかっている小さな違和感や
声に出した時のためらいも
文章だけでは拾い切れないことがあります。

だから、AIか人かの二択ではないと思うんです。

AIで最初の整理をする。

それでも残る迷いは、人との対話で確かめる。

現場で試した結果を、また次の判断へ戻す。

この循環を作ることが、私の専門性であり、
これからも磨いていきたい支援です。

もちろん、一件の感想だけで、
多くの人に同じように役立つとは言えません。

私自身も、まだ検証の途中です。

それでも、「役に立った」という言葉だけで終わらず、その後に何が起きたのかまで丁寧に見ていきたいと思っています。

あなたが最近「分かった」と感じたことは、
現実のどんな場面で試せたでしょうか。

そして、試した結果はどうだったでしょうか。

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