『蒼と白の紡ぎ歌』
第一章:白ヘビのお守り(山と祈り)
むかしむかし
森の奥深く、苔むした神社に
白い鱗を光らせる神さまがおりました
幼な子が抱えるのは
「御守」と書かれた白い袋
そっと差し出す小さな手のひらに
白ヘビさまは優しく微笑み、息を吹きかけます
「白き守り
心をつなぎて
千年のきずな」
災いを遠ざけ、命を護るぬくもりは
幼な子の胸の奥で
静かに、あたたかく灯り続けていました

第二章:人魚のかんざし(海と記憶)
月明かりが波間に溶ける海辺の町
桟橋に腰かける少女のもとへ
蒼い髪をなびかせ、人魚がそっと姿を現します
澄んだ水中から差し出されたのは
海の恵みと涙で紡がれた、美しく光るかんざし
「かんざしは、わたしの思い出。
どうか、海をおもいだしてね」
波の揺らめき、潮の香り、深海の静寂——
二つの世界が交わる場所で
切なくも優しい約束が、夜の海に咲きました

第三章:雲をはこぶつばめ(空と旅立ち)
風が吹き抜ける大きな空
つばめたちは模様入りの布をくわえ
ふんわりとした白い雲を包んで飛んでいきます
山の神社で授かった「祈り」と
海の底で受け取った「記憶」を乗せて
風の街道をどこまでも、どこまでも
「雲運びつばめ」が運ぶのは
明日を照らす恵みの雨か
それとも、遠い街へと届く誰かの想いか
暮れなずむ空の向こうへ
つばめたちは今日も、世界の繋がりを運んでゆきます

みかんさん、宜しくお願いします。
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