ぬくもり
木枠のなかに閉じ込められた
淡い、淡い、紅色の鼓動
誰かが育てた、たったひとつの
ハートという名の蕾
触れることをためらうように
それでも、確かに引き寄せるように
差し出された二つの手
そこには、言葉以上の重さがある
祈りにも似た、静かな瞬間
指先から指先へと
伝わっていくのは
冬の陽だまりのような、かすかな熱
硝子の小瓶で揺れる
四つの葉の幸せは
この手と手のあいだに
静かに、確かに、存在している
言葉にならなかった想いたちが
ゆっくりと、心の奥で
花を咲かせるのを、待っている



